ニュース
ガンダム、イデオン、ザブングル……。サンライズアニメの“文化”を満喫できる「サンライズワールド TOKYO」
2023年3月16日 16:50
- 【サンライズワールド】
- 3月18日 オープン予定
- 場所:東京都豊島区 サンシャインシティ
- スペシャルエキシビション入場料:900円
サンシャインシティに3月18日よりオープンする「バンダイナムコ Cross Store 東京」での大きな目玉が「サンライズワールド TOKYO」だ。アニメ製作ブランド・サンライズの歴史を振り返り、世界観に浸れるスポットだ。
「機動戦士ガンダム」をはじめとして、「無敵鋼人ダイターン3」、「太陽の牙ダグラム」、「伝説巨神イデオン」など数々のサンライズアニメの歴史を振り返ることができ、様々なグッズなども購入できる。
「サンライズワールド」はこれまで横浜、博多でもオープンしているが、「バンダイナムコ Cross Store 東京」では、有料の「スペシャルエキシビション」を展開、より深くサンライズの世界に入り込める展示も行われている。本稿では展示の魅力を紹介したい。
サンライズのアニメ世界、歴史にたっぷり触れることができる「サンライズワールド TOKYO」
「サンライズワールド TOKYO」では、常設展示、グッズ販売コーナー、スペシャルエキシビションで構成されている。常設展示は無料で楽しめるサンライズの歴史コーナー。2mを超えるダイターン3の立像が来場者を出迎えてくれる。
展示のメインは“当時の玩具”だ。プラモデル、フィギュアなど、特に初期のロボットアニメは玩具メーカーのスポンサーによる「主役ロボットのプロモーション作品」という側面があった。当時の魅力的な商品、さらにはガンプラブームからのプラモデル文化の盛り上がりなども当時のグッズ展示から見ることができる。玩具の文化と密接に成長してきたアニメ文化の一端を感じることができる。
グッズもこの会場ならではの楽しい商品がある。大きな魅力がTシャツプリントサービス。5500えんで、ガンダムやイデオン、サムライルーパーや、アイアンリーガーなど多彩なキャラクターをTシャツの胸にプリントしてもらえる。
サンライズのロゴのあしらわれたオリジナルグッズのほか、プラモデル、ポスターやブロマイドなど一般で販売されているアイテムも一堂に会しており、「サンライズワールド TOKYO」だからこその濃厚なサンライズ商品がそろっており、思わず欲しくなってしまうだろう。
そして最大の目玉であるスペシャルエキシビションはアニメ製作会社であるサンライズ作品の歴史に触れることができる。こちらは900円の入場料がかかる。今回の展示のテーマは「サンライズ黎明期を支えた15作品」。「無敵超人ザンボット3」から、「戦闘メカ ザブングル」の1977年から1983年までの15作品、「機動戦士ガンダム」のTVアニメ版から劇場版など様々な作品をピックアップしている。
当時のセル画、メカの設定の準備稿や、背景設定などアニメの製作での資料が展示されており、歴史的な資料価値も高い。さらに当時発売されていた玩具やグッズに混じって、アニメの収録に使われた台本なども展示されており、ファンにはたまらないコーナーとなっている。
さらに様々なキャラクターが並ぶ撮影コーナーも用意。ここでしか撮れない写真を撮ることができる。注目は「白い牙 ホワイトファング物語」だろう。1982年にTBS系で放映されたアニメーション映画で、アメリカの小説家・ジャック・ロンドンの動物文学「白牙」を題材にしている。
ゴールドラッシュにわく時代のアメリカに展開する物語で、先住民族のミトサァとホワイトファングと名付けられた狼の交流を描く。会場には重厚な舞台風景が展示されており、スタッフの強い思い入れが伝わってくる。筆謝は正直、この作品の存在を会場で初めて知った。必見の資料といえる。
「機動戦士ガンダム」に限らず、サンライズは大河ドラマのように長いスパンで描かれる物語や、人物達が織りなすドラマ、時には政治まで踏み込むストーリー展開など、アニメに対し野心的な実験が多数行なった。
この時代は従来の絵本や子供向けのムックだけでなく、アニメの資料集など制作現場や作り手の思いを感じられる資料集なども出版されるようになった。スペシャルエキシビションでは、当時の劇場版ポスターや、様々なグッズも展示されており、この時代ならではの変化し、成長していくアニメ文化の一端に触れることができる。まさにここでしか見ることができない貴重な展示といえるだろう。