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“アニメの再現性”を追求! 新規造形を盛り込んでよみがえる「AZ-03 ムラサメライガー」【#静岡ホビーショー】
2023年5月10日 20:15
- 【AZ-03 ムラサメライガー】
- 発売日:未定
- 価格:未定
5月10日より開催された模型展示イベント「第61回静岡ホビーショー」のトミーテックブースにて、タカラトミーのブランド「ゾイド」シリーズより「AZ-03 ムラサメライガー」の原型が展示されている。
本商品は「ゾイド」シリーズ40周年を記念したキットで、「ブレードライガー」をはじめとした歴代アニメ主役機のキットをリファインした商品となっている。本稿ではプロモーション担当の方にお話を伺い、商品の特徴や魅力を紹介していきたい。
生まれ変わった「ムラサメライガー」の勇姿
今回展示されたのは、2005年に放送されたTVアニメ「ゾイドジェネシス」の主役機「ムラサメライガー」だ。本作は「ゾイド」シリーズの中でも遠い未来が舞台となっており、メカ生命体「ゾイド」も生き延びた個体、あるいは各地から発掘されるようになっていた。
「ムラサメライガー」は、主人公・ルージ・ファミロンたちによって海中から引き上げられ、彼が乗り込んだことで息を吹き返す。そして、強大な武力を誇るディガルド武国のバイオゾイドとの戦いに身を投じていくこととなる。
最大の特徴は背中に背負った太刀「ムラサメブレード」で腹部のレールを回り、横へ展開し、バイオゾイドを一刀両断する豪快なアクションが印象的だ。
展示ブースでは2005年に発売された当時の「ムラサメライガー」のキットも展示され、その造形の違いなどが伺える。
「AZ-03 ムラサメライガー」は2005年キットからほぼすべてのデザインが変更となっているとのこと。「AZ-03 ムラサメライガー」では、アニメの設定などを加味して一からデザインされており、40周年記念キットのコンセプトであるアニメの再現性を強く意識したものになっている。
当時のアニメを見ていたゾイドファンが見てもカッコいいデザインが意識され、当時のキットでは表現されていなかったたてがみのエッジの効いた造形や足の細かなメカ描写が反映されている。足元にあるパイルバンカーなど、2005年のキットでは目立たなかった部分も現実的な強調とディテールが施されている。
また、「AZ-03 ムラサメライガー」はすでに発表されている「AZ-01 ブレードライガー」と「AZ-02 ライガーゼロ」とは異なる部分として爪のパーツが上げられる。「AZ-01 ブレードライガー」と「AZ-02 ライガーゼロ」では、丸みのある肉厚なツメとなっているが、「AZ-03 ムラサメライガー」では鋭い刃のようなデザインで同じライオン型ゾイドでも違った個性が垣間見える。
動力部ユニットに関しても、3機ともすべて同じ規格というわけではない。それぞれの頭部の造形に合わせて首の長さが異なるため、首元のパーツは各キットに合わせたものとなっている。
これだけでも、各ライガーの個性を最大限表現する綿密な作り込みがされているのがわかる。
そして、デザインの変遷には、よりマッシブな体形やヒロイックな顔立ちなど、“ヒロイックなロボット”的なエッセンスが含まれているとのこと。「ムラサメライガー」は野性味のあるライガー系の顔立ちに、バイザーによって「ゾイド」シリーズの“顔”を彷彿とさせるものとなっており、印象深い顔といえるだろう。
また、成形色もこだわっているとプロモーション担当の方はいう。2005年キットでは、鮮やかな青だったが、アニメではやや緑の入った青ということで本キットではその色が再現されるとのこと。
“アニメの再現性”を成形色の段階で追求され、武器である「ムラサメブレード」もシルバーを出す色味を予定し、巨大な太刀の重厚感や迫力がされる。
そして、「ムラサメブレード」の展開も再現することができる。こちらはすでに公式Twitterにて画像が公開され、レールを通って横に大きく展開した状態や頭部を超えて前に突き出すような状態にすることができる。「ムラサメブレード」の柄の部分に備わっているスライド機構によって、長さを調節してディスプレイが可能とのこと。
「ムラサメブレード」の長さも本キットでは太刀らしい大きさと迫力を有している。今回された原型でも2005年のキットよりも長くなっているが、企画段階では展示された原型よりも巨大だったとのこと。
原型は全体のバランスに合わせて調整されたサイズとなっているが、「ムラサメライガー」の象徴といえる「ムラサメブレード」の存在感を感じることができる。頭身には「村雨」のような文字などの造形も確認でき、アニメではご神体だった「ムラサメブレード」の作りこみにも注目だ。
今後の情報に期待したい。
© TOMY