レビュー
ゾイド「AZ-01 ブレードライガー」レビュー
濃密ディテールと重厚感ある動きの集大成
2023年5月10日 00:00
- 【AZ-01 ブレードライガー】
- 開発・発売元:タカラトミー
- 4月29日 発売
- 価格:11,000円(税込)
- ジャンル:組立キット
- サイズ:全長約約25cm(尻尾含まず)
1982年にトミー(現・タカラトミー)から発売された動物や恐竜をモチーフとしたゼンマイ・モーターによる稼働ギミックを有した組立キット「ZOIDS」シリーズ生誕40周年を記念して、シリーズ屈指の人気機体「ブレードライガー」が再び1/72スケールで立体化された。
「ブレードライガー」と言えば1999年に放送されたTVアニメ「ゾイド -ZOIDS-」や書籍「ゾイドバトルストーリー」などで活躍したライオン型ゾイド。青い装甲と屈強な脚部、防御力に優れたEシールド、そして、「ブレードライガー」の最大の武器であるレーザーブレードなど格闘戦に秀でた戦闘スタイルはアニメや書籍でも大きなインパクトを残した。
特に本商品はアニメ版準拠の設定に加え、立体化にあたり放送当時に発売されたものから、さらにディテールがブラッシュアップされた集大成的キットとなっている。
アニメ版「ブレードライガー」は、主人公バン・フライハイトの愛機であるシールドライガーがライバルのレイヴンが駆るジェノザウラーとの戦闘で重傷を負った際に、オーガノイドのジークとヒロイン・フィーネの助けによってエヴォリューションコクーンによって修復・進化を遂げた機体となっている。
劇中でもゾイドは単なる機械兵器ではなく、“金属生命体”として意志を持つ。劇中でも野生のゾイドなども存在し、舞台である惑星Ziの生命体としての側面も描かれている。そして、アニメではそれらゾイドは3Dアニメーションで表現され、その滑らかな四肢の躍動感や節足動物のせわしない足の動き、風を切る翼の広がりと“金属生命体”を象徴するような有機的な動きと金属の重厚感が表現されている。
その中でもブレードライガーのレーザーブレードのすり抜けざまの斬撃やライトニングサイクスの超高速ブースター移動、ジェノザウラーの荷電粒子砲の発射シークエンスと浪漫の詰まったアクションやギミックが心を震わせる。
そして、「ブレードライガー」と「シールドライガー」の活躍は「ゾイドの主役機はライオン型」という印象を強く根付かせ、後年の作品である「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」、「ゾイドフューザーズ」では「ライガーゼロ」が2作続けて主役機となり、「ゾイドジェネシス」では「ムラサメライガー」が活躍した。さらに、次のシーズンとなる「ゾイド ワイルド」シリーズでも「ワイルドライガー」や「ビーストライガー」と世代を超えて、主役機としてライオン型ゾイドが活躍した。
また、「ゾイド」シリーズ40周年を記念して、東京MXにて毎週月曜日19時より再放送がされ、YouTubeチャンネル「タカラトミー公式ホビーチャンネル」でも配信されているので、こちらもチェックしてほしい。
それでは、40周年を記念した「AZ-01 ブレードライガー」をじっくり見ていこう。
ブレードライガーの集大成が詰め込まれたパッケージと内容物
まずはパッケージデザインから見ていこう。アニメ放送当時に発売されたキットとは異なる俯瞰から見えるブレードライガーが表面を飾り、そのディテールの濃密さが伺えるものとなっている。
裏面ではキットの説明やモーターによる動きや各部の可動部位などが記載されている。
中にはランナーが18枚、胴体となる動力部ユニット、切り分け済みのパーツ、取扱説明書、シールが入っている。ランナーは1枚1枚が大きめで、開けた時はボリューム感ある内容となっている。
しかし、パーツ一つ一つが大きいためパーツ点数は抑えられている印象となっている。また、一部と塗装済みパーツもあり細かい色分けがされている。
中身を確認したところで、実際に組み立てていこう。
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