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簡単組み立てで臨場感あるジオラマ表現を楽しむ。「ジオコレ・コンバット」の魅力に迫る【#静岡ホビーショー】

【DCM22ジオコム 廃ビル】

8月 発売予定

価格:4,950円

 5月10日より開催されている模型展示イベント「第61回静岡ホビーショー」のトミーテックブースにてジオラマ「ジオコレ・コンバット」の展示がされている。

 展示ブースでは本イベントで初公開となる「DCM22ジオコム 廃ビル」をはじめ、関連商品のキット「ジオコム・ウエポンズ」の9月新商品「DCML04 ランチャーセットA」(税込3,300円)、「DCML05 ランチャーセットB」(税込3,300円)など戦場ジオラマを表現するアイテムが公開されている。ブースで広報担当に話を聞くことができたので、「ジオコレ・コンバット」の魅力を紹介していきたい。

臨場感ある戦場ジオラマを建物から武器で作り出す

 「ジオコレ・コンバット」は戦場を表現した焼け跡や壊れた建物を中心に展開している半完成品キットだ。1/144スケールで作られ、ロボットプラモデルやフィギュアなどの巨大なキャラクターの戦闘シーンや怪獣が街に上陸したようなシチュエーションが作りやすくなっている。

 同社では鉄道模型の街並みや風景を表現できる「ジオコレ」があり、本シリーズはそこから半壊した建物や壊れた道路など戦場的な表現に挑戦したとのこと。

 キットは塗装済みのパーツを接着剤で固定し、一部ランナーパーツを使用して組み立てることで完成する。最大の特徴として、プラモデルでも難しい汚しの表現や壊れた建物のひび割れ、露出した鉄骨の表現も塗装済みとなっており、組み立てるだけで臨場感あるジオラマを組むことができる。

 建物の窓奥にはPETシートによってガラス窓のような表現も再現されている。

「DMC15 強襲の都市B 都市型ホテル」の外壁や窓枠の汚れは塗装で表現され、弾痕やひび割れはデカールを貼ることで表現することができる
「DMC12 朽ち果てた倉庫」では屋根が吹き飛んだ倉庫が表現され、むき出しの鉄骨も造形されている
「DMC11 朽ち果てた教会」、「DCM05 戦場の建物A」
「DMC16 強襲の都市C 高圧鉄塔」は鉄塔がモチーフのジオラマでへし折れた造形や切れた電線も楽しめる
大型の高速道路をイメージした「DMC14 強襲の都市A ハイウェイ」では建物とはまた違ったジオラマ表現ができる
「ジオコレ・コンバット」ならではともいえる「偽装ビル」はビルの中に武器を収容できる

 また、2022年11月に発売された「DMC20 司令本部」はひとつで建物として作れるが、複数合わせることで階層を増やすことができ、一緒に飾るフィギュアのスケール感に合わせて調節したり、より巨大な建物を作って楽しむことができる。

【DMC20 司令本部】
階層ごとにパーツが分割され、複数合わせることで巨大なビルにすることが可能

 そして、8月発売予定の「DCM22ジオコム 廃ビル」では外観のみならず、内部も作りこまれたジオラマとなっている。大きく外壁が穿たれ、ビルの中まで壊れた情景が細かく造形されている。

 本キットはロボットが手をついて、倒れ掛かったような描写がイメージされ、中を覗き込んでみることが楽しめるとのこと。

【DCM22ジオコム 廃ビル】

 リアルな廃墟や戦場の雰囲気を出している「ジオコレ・コンバット」はジオラマとしても珍しいテーマで、本シリーズはそのパイオニア的存在といえる。

 そこには「ジオコレ」シリーズと同社が展開する1/12スケールミリタリーモデルキット「リトルアーモリー」とを合わせて何かできないか、という着眼点から「ジオコレ・コンバット」シリーズが始まったとのこと。そして、「ジオコレ・コンバット」と親和性の高いロボットプラモデル向けのミリタリーキットとして「ジオコム・ウエポンズ」が展開されていった。

 今回公開された「DCML04 ランチャーセットA」では4連ロケットランチャーとサイドスイング式グレネードランチャーのセットで、「DCML05 ランチャーセットB」は使い捨て式の無反動砲とグレネードランチャーのセット。ランチャーの弾頭や飛翔形態の砲弾が加わり、アクションシーンを彩ることができる。

「ジオコレ」シリーズでも紙を使用して街並みを表現

 鉄道模型などの建物情景を表現できる「ジオコレ」シリーズからも6月発売予定の新商品「ペーパーストラクチャー」シリーズが公開された。

 これまでは塗装済みパーツを組み立てるキットとなっていたが、今回は紙を材料としたものとなっている。しかし、単なるペーパークラフトではなかった。同社が販売するNゲージのクリアケースにカバーのように被せることで、簡単にビルにすることができる。

 Nゲージのケースが必要となるが、被せるだけで安定感ある建物ジオラマを作ることができ、紙なので塗装しやすいという利点もあるとのこと。

【ペーパーストラクチャー】

 さらに、外観だけなくジオラマの内観を彩る新しいジオラマの形「マイクロドールハウス 農家」も展開している。こちらは農家のジオラマに、内装部分をペーパークラフトで表現したシリーズとなっている。

 これまで鉄道模型などを引き立てるジオラマだったが、その建物にドラマが描かれ、ジオラマの新たな可能性を感じるものとなっている。間近で見ても生活感や部屋の造形のこだわりが垣間見える。

【マイクロドールハウス 農家】

 そして、トミーテックブースでは「ジオコレ・コンバット」商品を使用したフォトスポットが配置されている。「ジオコレ・コンバット」を並べただけなく、爆発のエフェクトや背景の配置など臨場感ある戦場ジオラマが設置されている。

 フォトスポットでは自前のプラモデルやフィギュアを持ち込んで好きに配置して撮影ができるのでぜひ体験してほしい。

【フォトスポット】