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ほぼ完全変形!差し替えが頭部のみの恐るべき“モンスター” アオシマ「VB-6 ケーニッヒモンスター」【#静岡ホビーショー】
2023年5月12日 16:23
- 【マクロスΔ VB-6 ケーニッヒモンスター】
- 2023年 発売予定
- 価格:未定
アオシマは、5月10日より開催している模型展示会「第61回静岡ホビーショー」にて、プラモデル「マクロスΔ VB-6 ケーニッヒモンスター」の原形を公開した。
同社が展開する戦闘機に美少女を組み合わせるプラモデルシリーズ「VFG」に、今回「VB-6 ケーニッヒモンスター」がお披露目となった。原型は以前から公開されてきていたが、大まかな形での公開だけとなっており、シャトル、ガウォーク、デストロイド形態の3形態が揃った状態での展示は今回が初となる。
大型機械に美少女が乗るというロマンあふれる構図に興奮が隠し切れないが、外見だけでも相当な情報量があることを感じ取った。
会場で本製品の開発担当者に話を聞くことができたので、注目ポイント、こだわりポイントなどを紹介したい。
驚愕の変形率! 差し替えパーツは頭部のみの変形機構
「マクロス」シリーズにおいて、魅力の一つでもあるのがバルキリーの変形機構だろう。作中にファイター、ガウォーク、バトロイドの3形態へそれぞれ変形する様は見ていて惚れ惚れしてしまうシーンだ。
形態変形はケーニッヒモンスターにも搭載しており、本機はバルキリーと違いファイター形態がシャトル形態に、バトロイド形態がデストロイド形態となっているほか、バルキリーと共通のガウォーク形態の3形態で構成されている。
しかし昨今のホビー業界では、変形機構を組み込んでの立体化が難しく、耐久性に難があるとのことで固定式、組み換え式の製品のみとなっている。例えばBANDAI SPIRITSの「HG VF-19」や「HG YF-29 デュランダルバルキリー」は差し替えで立体化することで高い造形美を生み出している。
その中アオシマは、難しい変形機構を搭載する方針で制作しており、今回のケーニッヒモンスターにも高い技術力で変形機構が盛り込まれ、なんと頭部の差し替えのみで3形態への変形が可能となっている。
その複雑な変形機構の動き方は、原形のため見ることができなかったが、シャトル形態からガウォーク、デストロイドになった際に、どこにその兵装や腕が隠されていたのか分からないほど、シャトル形態がスマートな形状をしている。
変形の様子は商品化されてから手元で触って確かめてほしいとのことなので、商品化が待ち遠しいかぎりである。
徹底的に彫り込まれた内部構造。ディテールの多さに圧巻
今回展示状態から撮影をしているが、隙間から覗く内部構造の複雑さが見て取れて、情報量の多さに頭がパンクしそうになる。
またスマートに見えるシャトル形態だが、そのままの展示状態では気がつかなかったが、後方のバーニア部分を見せてもらうと、こちらもしっかりと作りこまれていた。
ディテールの多さにも圧巻だが、美少女が座る座席にも注目だ。ガウォーク形態の場合、幅が長い大きい座席が出てくるが、バトロイドになると形状の問題から、この座席が使えない。ではお尻を浮かせて搭乗することになるかと思えば、なんと小さな副座席が登場して、そこに座れる仕組みとなっている。
ガウォーク形態を確認しても、その副座席の形状が見当たらないことから、どこかに隠されているのだが、どの部分が変わるのかは実際に商品で確かめてほしい。
またアオシマが手がける製品は、ポリキャップを使用していないため、内部構造もしっかりしており、ロック機構なども搭載している。また本製品は軽い樹脂パーツで構成されているが、使用パーツ数の多さから想像以上に重たい製品となっている。
美少女にも妥協を許さない。可愛らしい造形と重力にも考慮した設計
「VFG」シリーズにおいて、欠かせない存在である美少女要素にもアオシマは手を抜かない。今回の美少女は、アニメ「マクロスΔ」をモチーフにしているため、作中に登場するヴォルドール人をイメージして作られている。
過去製品から、美少女の髪やしっぽの表現に力を注いでおり、髪の毛1つ1つの描写やしっぽの毛並みなども細かに表現している。
また本製品注目ポイントで、胸部パーツが可動式になっており、重力に合わせた胸の表現が可能となり、自然なポージングを取らせることができる。
服装もメイド服をイメージした服装で、前側のスカートは足の可動範囲を広げるために可動式となっていて、座席に跨った際に邪魔にならないような設計になっている。
戦闘機と美少女の両方を作りこんだ「VB-6 ケーニッヒモンスター」
戦闘機、美少女ともに繰り込まれた本製品だが、開発担当者からの熱意が十分に伝わるほど作りこまれた商品であることを感じた。
今まで「VFG」シリーズで培われてきた技術を、戦闘機と美少女にそれぞれ継承しており、高い造形の美しさをもった製品に仕上がっている。
変形の様子を見ることは出来なかったが、砲台も腕部も全て格納できる構造は是非とも触って体験してみたいと思える製品のため、続報や本製品を触れる機会があれば心待ちにしたい。
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