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幻の天守閣をどうする! 駿府城の木製模型をウッディジョーが開発中【#静岡ホビーショー】

大河ドラマ効果で「久能山東照宮 1/75 楼門」も注目

【第61回 静岡ホビーショー】

開催日:5月10日~14日(一般開放は13~14日)

入場料:無料

場所:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)

※一般公開日の入場受付は終了

 静岡ホビーショーでは毎年木製模型を展示し、来場者を楽しませているウッディジョーブースに、ご当地静岡と徳川家康と関わりの深い「駿府城」と「久能山東照宮 楼門」の試作品が展示された。折しもNHKでは、徳川家康を題材とした大河ドラマが放映中。業者招待日の同ブースには、ご当地メーカーが開発する徳川家康関連の造形を目的に、多数の報道陣が詰めかけていた。

木製模型が多数展示されたウッディジョーのブース

 ウッディジョーはこれまで、1/150スケールの「城シリーズ」を展開していて、ブースでも毎年それらの完成品が展示されている。駿府城もその一つだが、天守が現存しないため、当時描かれた2点の絵図と、発掘調査による研究データを参考に、同社独自の考察を加え展示用の完成品として製作されていた。それを今回、商品化に向けて最新の研究データを反映させた設計で開発が進められている。

「1/150 駿府城」。参考出品。発売日、価格は未定。中央奥が過去に作られた完成品で、手前にあるのが開発中の天守台部分
幻の天守閣を立体化した情景。もちろんほとんどが木で作られている
新たに設計中の天守台。完成品と比較するとわずかに形が異なる

 一方「久能山東照宮 楼門」は、家康を祀る久能山東照宮の2階建ての大きな門を1/75スケールで忠実に再現している。さらに昨年秋に3年ぶりに行われた夜間特別拝観「天下泰平の竹あかり」とコラボし、竹筒を使った「竹あかり」を添えたライトアップ仕様で、同イベントの再現が可能だ。この竹あかりももちろん木製で、極薄に削った板の裏に紙を貼って補強し、レーザーカット加工で模様が入れてあり、丸めるだけでこの形になるそうだ。

「1/72 久能山東照宮 楼門」。参考出品で発売日、価格は未定。実物は朱塗りの門だが、塗装をしない木そのものの風合いも味がある
「東照大権現」の扁額、格子内の随身像、裏側の狛犬像、そして竹あかりも精密に再現している
同梱予定の光源によりライトアップした様子

 同ブースでは5月15日に発売される「1/120 平等院 鳳凰堂」や、昨年秋に発売された「ヨーロッパの街並みシリーズ」なども展示。明日からの一般入場日には、後者のシリーズを使ったコンテストの入賞作品が発表・展示される予定だ。

「1/120 平等院 鳳凰堂」。5月15日発売予定。価格は49,500円(税込)。過去に発売された1/75スケールの鳳凰堂よりもコンパクトになり、池や砂利を表現するジオラマパーツも付属し、情景も作り込める仕様だ