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アルカディア「メガゾーン23 1/24 ダイキャストモデル ハーガン」、ついに12月に発売決定!【#ワンフェス】

希望を込めたトレーラーの試作展示も!

【ワンダーフェスティバル2023[夏]】

開催期間:7月30日10時~17時

開催場所:幕張メッセ国際展示場1~8ホール

 ワンフェス2023年夏のアルカディアブースでの注目は何といっても「1/24ダイキャストモデル ハーガン」の発売日決定だろう。本商品は12月発売予定、価格は29,920円となる。

 ハーガンに関しては筆者は2017年の初出展時から追いかけている。昨年には2023年発売という事が発表され、今回ついに発売月も発表、そして試作品を多数展示しての出展となった。いよいよ開発者が思い入れを込めたハーガンが発売されるのだ。

 ハーガンは1985年のOVA「メガゾーン23」に登場するメカ。「メガゾーン23」は1980年代に見える街が実は大きな宇宙船の中にあり、人々はそのことを認識していないという世界。地球は大規模な戦争により環境が破壊され、人類はいくつもの巨大都市宇宙船で宇宙に逃れ、住人達は一部の管理者をのぞきそのことを忘れている。

 1980年代の"一番平和だった東京"を再現しているのが、その都市宇宙船の1つ「メガゾーン23」なのだ。主人公・矢作省吾は、友人から託された人型に変型できるバイク「ガーランド」を手にした事でその真実に気がつく。しかし彼の前にシステムを自分たちの物にしようとするB.D.(ビーディー)が立ちはだかる……。

「メガゾーン23」の"敵メカ"であるハーガン。主役メカ・ガーランドは立体化される事が多いが、ハーガンの変型モデルはこれまでほとんどない
手足が別パーツであるハーガンのバイク形態は小さいからこそ現実のバイクのように見える

 今回立体化されるハーガンは、ガーランドの前身に当たる機体。B.D.達は宇宙船に残る記憶から様々な兵器を開発している。ハーガンはガーランド以前に解析された兵器で、バイクから人型に変型する事ができるが、手足は別パーツで変型するためには専用のトレーラーの中にバイクを乗り入れた上で手足を接続する事で変型する。

 「1/24ダイキャストモデル ハーガン」はこのシステムを再現。一見シンプルな変型システムだが、実は「1/24ダイキャストモデル ガーランド」以上に密度の高い変型で、各パーツをまとめ上げるのに苦労したとのこと。ガーランドでは変型後はスペースの関係でフィギュアの上半身だけコクピットに入れられたが、ハーガンではそのスペースも確保できなかった。またコストとの相談で、バイク形態でのフィギュアの同梱も今回は見送ったとの事だ。

 ここまでコンパクトにこだわったハーガンは、だからこそプロポーションはしっかりしている。ガーランドに比べるとシンプルで、現実のバイクに近いプロポーションから、人型形態としてまとまりが良い胴体ブロックへ変型する。前輪が割れて両肩になるなどガーランドとの共通項も感じられ、ガーランドの先行開発機であるというイメージが強まる。

 手足は非変形の別パーツだけにバランスが良く、しっかりと胴体を支える。可動範囲も広く、特に足は底面が広くしっかり地面を踏みしめる。デザインも活かしながら可動もかなり良好のようだ。大型の盾とビームガンを持っている。劇中同様光の刃が出るライトサーベルも同梱されているという。アクションフィギュアとしてのプレイバリューも高そうだ。

シールドなど武装も充実している
可動もかなりしっかりしているようだ。「是非手に取って遊んで欲しい」とのこと
今回多数の試作品を用意。量産型イメージが楽しい
無彩色の試作品。ダイキャストパーツは関節などに使用されている

 そしてハーガンと言えば「トレーラー」である。ハーガンはバックアップのトレーラーとセットの存在であり、トレーラーのコンテナの中で手足を取り付ける事で人型に変型する。開発者の次の目標はこの専用トレーラーの商品化である。ワンフェスではハーガンと共にトレーラーの試作品も展示しており、今回も商品化を実現するため、来場者にアピールしていた。

 ハーガンは主役を引き立てる"敵メカ"であり、こちらの商品化にも難航したのだが、ハーガンが実現した以上、こちらもぜひ商品化したい。開発者はそのための施策をハーガンに込めているという。それは手足を収納する台座の存在だ。この台座がそのままトレーラーの内部構造として使えるのだ。「1/24ダイキャストモデル ハーガン」は、トレーラーの中に入り手足が取り付けられる雰囲気を味わえるだけでなく、この台座がそのままトレーラーの内部機構として機能する。つまりトレーラーの商品化の際は、内部機構は空っぽでコスト削減に繋がるのだ。

【トレーラー】
ハーガンはトレーラーの荷台にバイクごと乗り入れ変型する
手足を収納する台座は商品のもの。トレーラーはこの分コストが削減できる
ぜひトレーラーも商品化したいとのことだ

 昨今様々な商品が生まれており、過去には商品化されなかったようなアイディアも商品として成り立っている。1980~2000年代では考えられないような夢のような時代が来ている。ハーガンの商品化もその1つと言える。そしてハーガンがあるならばトレーラーを、という気持ちもとてもよくわかる。トレーラーの実現、開発者の夢が叶うか、今後も応援したいところだ。

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