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【WF2022冬】アルカディア、「完全変形 VF-5000」登場! バイクからロボットになる「ハーガン」の最新試作も、いよいよ商品発売か?

【ワンダーフェスティバル2022[冬]】

2月6日 開催

 アルカディアは「ワンダーフェスティバル2022[冬]」にてブースを出展、新作「1/60 完全変形 VF-5000G スターミラージュ隊長機」に加え、これまで無彩色だった「1/24 ダイキャストモデル ハーガン」の彩色試作品などファン注目の商品が展示されていた。

 今回の最大の目玉は、「マクロス」シリーズのバルキリーを立体化している完全変形の新作「1/60 完全変形 VF-5000G スターミラージュ隊長機」だろう。VF-5000は、時代的にはVF-1の後継機となる。VF-1の後継機としてはすでにVF-4が開発されていたが、こちらは大気圏内の運動性がVF-1の方が高い場合があり、VF-1の完全な代替とはならなかった。VF-5000は大気圏内でVF-1を上回るべく開発された機体だ。

劇中の変形を再現

 アニメ「マクロス」シリーズにおいてはVF-1の役割を完全に引き継ぐVF-11すら旧型になりつつある「マクロス7」の時代、OVA「マクロス ダイナマイト7」にて、退役した機体を民間用に改装した自警団用の機体としてVF-5000が登場する。今回は隊長機をモチーフとしており、今後のバリエーション展開も期待したい。

 商品では劇中の設定通りファイター、ガウォーク、バトロイドの3形態に変形可能。特にガウォークの形状で顕著だが、変形システムの基本はVF-19の設計に近いとのこと。もちろんパーツとしては完全新規なので、ノウハウは使えても設計は全く異なる。現時点ではやはり"強度"に課題があり、試作品をブラッシュアップしていくとのことだ。

 VF-5000は完全変形シリーズでの商品化は今回が初となる。バトロイドの足の付け根の設計や、翼の設計などこれまでとは異なる機構を持った部分も多く、今後商品化に向けてより煮詰めていく。新しい「完全変形バルキリー」に期待したい。

パーツ構成的にはVF-19との類似性が見られるが、形状は大きく異なっており、新しい設計技術が求められる
「マクロス ダイナマイト7」に登場した機体がモチーフ

 「1/24 ダイキャストモデル ハーガン」も発表から時間がかかっている商品だ。アルカディアブースでは数年前から試作品が展示されていた。これまでは光造型の灰色の試作品が出展されていたが、今回は実際の商品をイメージさせる成型色でのモデルが出展された。発売日は未定だが、グッと商品化に近づいた印象だ。

 ハーガンはOVA「メガゾーン23」に登場する機体で、主役機であるバイクから人型形態マニューバスレイブに変形する「ガーランド」同様、現在の科学より進歩した(ここに世界設定の秘密がある)データを解析し再現したメカである。ガーランドより解析が進んでいなかったため単体では変形ができず、トランスポーター(トラック)に収納した手足を装着することで変形が可能となる。

バイクからロボへ変形するのだが、手足は別パーツとなっており、トランスポーター内で取り付けて変形
機体のデザインはガーランドとの類似が見られる
トランスポーターの中をイメージしたディスプレイ台
豊富な武器も魅力

 商品ではこのトランスポーターのコンテナをイメージした台座も用意、劇中同様、トランスポーターにバイクごと乗り込み手足のパーツを装着する変形シークエンスの雰囲気を再現している。ハーガンは軍が運用しているだけに武装も豊富で、これらを装着できるのもポイント。

 今回面白いのは、「1/12」サイズで、ハーガンとトランスポーターを展示しているところ。これは原型師の元木博行氏(T-REX)の設計検証モデルとのこと。各パーツが細かくチェックできて興味深い。この大きさで商品化できれば非常に高価だと思うが、とても魅力的だ。

参考出展の「1/12ハーガン&トランスポーター」
【その他の出展】
アルカディアでは久々のフィギュアとなる「リン・ミンメイ超時空管弦楽ver.」。発売日、価格未定
6月発売予定の、「マクロスゼロ 1/60 完全変形SV-51γ ノーラ・ポリャンスキー搭乗機 最終決戦仕様」。特にタンポ印刷でのファイアーパターンが見所とのこと