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ビルの谷間をヘリで追え! 泥棒VS警察のボードゲーム「シティチェイス」【おもちゃ見本市】

見た目も楽しいカワダの新作ボードゲーム

【シティチェイス】

10月発売予定

価格:4,378円

 ナノブロックなどで知られるカワダはボードゲームの販売も積極的だ。特に近年は売り上げが好調だという。カワダのボードゲームのラインナップは特に「わかりやすさ」、「見た目の面白さ」を重視しているように思える。

 クリスマスおもちゃ見本市2023でのカワダの新作ボードゲームの中で目を惹いたのが、「シティチェイス」。10月発売予定で、価格は4,378円。オリジナルは韓国メーカーで、ルールを日本語化し、ゲームパッケージなどを日本で製作している。

 「シティチェイス」はヘリに乗った警察が、スポーツカーに乗った泥棒を追いかけるゲーム。警察は3人、泥棒は1人の非対称型対戦ゲームで、「スコットランドヤード」のようなゲームだ。ゲーム盤はコンセプトを見事に再現しており、地面に浴びせるスポットライトを台として空中に浮かぶヘリのコマと、網目状に配置されたビルが夜の都市を演出していて、ぱっと見ただけでどんなゲームかが伝わってくる。

「シティチェイス」はぱっと見ただけでゲームコンセプトがわかる秀逸なデザインだ

 盤上のビルは取り外すことができ、中に泥棒が乗る車を隠すことができる。最初は泥棒のターン。警察側は目隠しをしているところで、泥棒は任意の位置に赤いスポーツカーのコマをビルの中に隠す。その後警察はヘリのコマを動かすか、コマの周囲のビルをめくり、協力して泥棒を探す。11ターン逃げ切ったら泥棒の勝ち、それまでに泥棒を見つけられれば警察側の勝ちだ。

泥棒側はビルの中に赤い車の泥棒コマを隠す
警察は複数で泥棒を追い詰める

 泥棒は1歩ずつしか動けない。警察は1歩動くかビルをめくるかで行動終了になってしまう。しかし警察は3人で協力できるので、徐々に犯人を追い詰めることができる。面白いのは泥棒は"足跡"を残さなければいけないところ。自分がいたところには足跡コマを置く。警察側はビルを調べることで確実にここに犯人がいたことを知ることができるが、通常の足跡コマには歩数の表示はないため、この足跡がいつのものか正確にはわからない。ただし、足跡コマの1歩目は金色、6歩目はオレンジ色の足跡コマになるため犯人の逃走経路の重要な手がかりとなる。

 「シティチェイス」はカッコイイ見た目が非常に魅力的で、ゲーム内容もスリリングだ。警察の追跡をいかに振り切るか。泥棒をいかに協力して追い詰め、見つけ出すか。足跡コマがさらなる駆け引きを生み出す。要チェックのボードゲームである。

駆け引きを生み出すのが足跡パネル。泥棒は1ターンに一歩しか動けないため足跡から逃走経路が予測できる
1歩目と6歩目は色が違う。警察側の大きなヒントとなる
徐々に狭まる包囲網をいかにすり抜けるか、スリリングなゲーム体験が楽しめる
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