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「FF12」ベースのスクエニ新作ボードゲーム「ファイナルファンタジー モーグリ6兄弟のモブハント(仮称)」を体験してきた【ゲームマーケット2024春】

スピーディな進行で奥の深い駆け引きが楽しめる

【ゲームマーケット2024春】

開催日:4月27日~28日

会場:東京ビッグサイト東展示場1,2,3ホール

入場料:1,500円より(時間帯で変動)

「ファイナルファンタジー モーグリ6兄弟のモブハント(仮称)」発売時期:未定

 2024年4月27日と28日、東京ビッグサイトで、アークライトが主催するアナログゲームの展示会「ゲームマーケット2024春」が開催された。ゲームマーケットは国内最大規模のアナログゲームイベントであり、今回の2024春は、出展数合計1,064と過去最大規模での開催となった。ゲームマーケット2024春で出展されていたアナログゲームの中から、本稿ではスクウェア・エニックスが開発中の「ファイナルファンタジー モーグリ6兄弟のモブハント(仮称)」を紹介しよう。

スクウェア・エニックスのブースでは「ファイナルファンタジーVII リメイク ボードゲーム マテリアハンター」と「ファイナルファンタジー モーグリ6兄弟のモブハント(仮称)」の試遊が行なえた

開発中の新作ゲーム「ファイナルファンタジー モーグリ6兄弟のモブハント(仮称)」を体験!

 ゲームファンならお馴染みのスクウェア・エニックスのブースでは、2024年3月に発売されたばかりの「ファイナルファンタジーVII リメイク ボードゲーム マテリアハンター」と開発中の新作ゲーム「ファイナルファンタジー モーグリ6兄弟のモブハント(仮称)」の試遊体験が行なえるスペースが用意されており、常にプレイヤーで埋まっていた。特に注目が集まっていたのが、今回初めてお披露目された「ファイナルファンタジー モーグリ6兄弟のモブハント(仮称)」(以下、モーグリ6兄弟のモブハント)だ。

スクウェア・エニックスのブース。物販も行なっていた
こちらが試遊スペース
「ファイナルファンタジー モーグリ6兄弟のモブハント(仮称)」の試遊の様子

 「モーグリ6兄弟のモブハント」は、「ファイナルファンタジーXII」の世界観をベースにしたボードゲームである。プレイヤーは、「ファイナルファンタジーXII」に登場したモーグリ6兄弟のうちの1人となり、仲間のモンスターとともに敵のモブをハントすることを競い合うゲームだ。モーグリ6兄弟はそれぞれ固有の能力を持っており、兄弟ごとに利用するカード(デッキ)も異なる。

「ファイナルファンタジー モーグリ6兄弟のモブハント(仮称)」は、「ファイナルファンタジーXII」の世界観をベースにした新作ボードゲームである
モーグリ6兄弟の1人、ホルンの能力の説明シート。数字がパワーを表しており、4種類のホルンのカードが存在する
ホルンのデッキに入っている他のモンスターカードの能力

そのエリアに出したカードのパワーの合計が大きい方が勝利

 「モーグリ6兄弟のモブハント」は、2~4名でプレイできるボードゲームであり、中央とその周囲4箇所に配置された合計5体のモンスターを倒すことが目的である。各ターンに、自分の手札からカードを1枚場に出すことができるが、出せる場所は中央のモンスターか、自分の左右のモンスターに限られる。つまり、3箇所に出すことができるのだが、同じプレイヤーがそれぞれのエリアに出せるカードの枚数には上限がある。今回試遊した範囲では、中央のボスモンスターには3枚まで、それ以外のモンスターには2枚までとなっていた。

 6ターンでゲームは終了し、ゲーム終了時にそれぞれのエリアに配置されているカードパワーを合計する。パワーの大きい方が勝利となり、勝者はモンスターごとに決められている勝利点が得られる(敗者も2位の勝利点が得られる)。戦闘で得た勝利点の合計が一番多かったプレイヤーが勝者となる。ルール的には、スマホゲームの「MARVEL SNAP」にも似ている。もちろん、単にカードのパワーを合計するだけでなく、カードを伏せておいたり(ゲーム終了時に表にしてパワー計算を行なう)、表で出すと、出したときに得られる効果を持つカードや、ゲーム終了時に反映される効果を持つカードなどがあるので、シンプルなルールながら考えることは多い。

左上が山札、右下が初期手札。手札は3枚+ヒーローカード1枚の4枚でスタートする
こちらが初期状態の場。中央とその周りの4箇所に配置された合計5体のモンスターを倒すことが目的

 筆者はモーグリ6兄弟の内、ホルンを使うことになった。各モーグリは、固有の能力を持っているが、ホルンの固有能力は「ゲーム中に一度、自分の手番に以下のいずれかの効果を使用してもよい。・自分の配置しているカードを1枚選び、疲労トークンを置く。・自分の配置しているカードを1枚選び、疲労トークンを取り除く。」というものだ。疲労トークンが置かれたカードは、戦闘に参加していないことになり、終了時のパワー計算時に無視されてしまう。相手のカードに疲労トークンを置ける効果を持つカードもあり、除去に近い働きをする。ただし、疲労トークンが置かれていても、いわゆる常在効果がなくなるわけではなく、逆に疲労トークンが置かれることで効果を発揮するカードもある。疲労トークンは「×」の形をしており、パワーの数字の上に置かれる。

 6ターン終了後、勝敗判定が行なわれたが、筆者は3つのエリアのすべてで敗北してしまい、結果も最下位となった。参加者は皆、初プレイでありカードの効果を読んで考えながらプレイしていたため、ティーチング含めてゲーム終了まで30分程度かかったが、必ず6ターンで終了するため、慣れてくれば15分程度で1ゲームを終了できそうだ。基本ルールはシンプルだが、カードを伏せておくかどうかといった、駆け引き要素もある。「MARVEL SNAP」が好きな人なら、きっと気に入るだろう。基本的な戦略としては、自分がカードを出せる3つのエリアのすべてで勝つのは難しいため、1つを捨てて2つを取るつもりでプレイするとよいだろう。ただし、前述したように1つのエリアにおけるカード枚数に制限があるため、捨てエリアに1枚もカードを置かないという戦略はとれない。

初期手札。一番右のカードがヒーローカード。左上の数字がパワーを表している
このように中央あるいは左右のモンスターに対してカードを横にくっつけるような形で、カードを出していく
右のホルンのカードには疲労トークンが置かれている
ゲーム終了時の盤面。伏せカードを表にして、それぞれのエリアごとに勝敗を判断する。勝利点に応じたコインがもらえる。優勝者は12ポイントを獲得した向かい側のプレイヤーだ

 「モーグリ6兄弟のモブハント」の発売時期は未定だが、2024年11月に開催されるゲームマーケット2024秋での販売開始を目指しているとのことだ。

 その他、2024年5月25日発売予定の「ファイナルファンタジーXIV TTRPG スターターセット」もショーケース内に展示されていた。

こちらは「ファイナルファンタジーVII リメイク ボードゲーム マテリアハンター」の試遊台の様子
2024年5月25日発売予定の「ファイナルファンタジーXIV TTRPG スターターセット」