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”大人向けホビー”にタカラトミー本格参入、「TF」、「ゾイド」、「勇者」、「ボトムズ」、合金フィギュアにプラモデル! 多彩な「T-SPARK」の世界【#静岡ホビーショー】
2024年5月9日 09:47
- 【第62回 静岡ホビーショー】
- 開催期間:5月8日~12日
- 会場:ツインメッセ静岡
- (静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)
- 入場料:無料
今回のホビーショーの”台風の目”となったのが、タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK」である。合金アクションフィギュア、キャラクターフィギュア、プラモデルに、”美少女プラモデル”など、すさまじい新製品を展示し、本格的な”大人向けホビー”への参入を高らかにアピールしたのだ。
これまでタカラトミーは、「トランスフォーマー」、「ゾイド」、「ダイアクロン」、「プラレール リアルクラス」などで大人向けを意識した商品展開を行っていたが、「T-SPARK」はそれらのIPを活用しつつ、さらに多彩な商品展開を行っていく。弊誌では速報でこれらを紹介しているが、本稿ではこれら発表された商品やブランドを紹介していきたい。
プレイバリューと独特なアレンジ、合金フィギュア「鋼鉄機神 アダマスマキナ」
「鋼鉄機神 アダマスマキナ」はその名の通り、金属パーツを要所に使うことで金属の肌触りや、ギラリと光ることで印象づける”見せる演出”、可動などで強度の必要な部分で効果的に金属パーツを使う「合金フィギュア」だ。
今回は「AMT-01 ロディマス」と、「AMZ-01 バーサークフューラー」の2商品がラインナップ。同じジャンルでありながら、両者は全くアプローチが異なっている。「AMT-01 ロディマス」は1986年の劇場版アニメ『トランスフォーマー ザ・ ムービー』に登場した「ホットロッド(ロディマス)」がモチーフとなっている。デザインベースは、クリエイターチーム・フレイムトイズによる「鉄機巧」(KUROKARAKURI)ロディマスプライムのアレンジデザインをベースに設計されているという。
驚かされるのはそのアレンジだ。ホットロディマスのデザインを大胆にアレンジ、ヒーロー食と、生命体らしい有機的な要素を盛り込んだ立体化となっている。会場では変形状態も展示、一見どこのパーツがどう移動しているかわからないほどに印象ががらりと変わるギミックをアピールしている。
「AMZ-01 バーサークフューラー」は2001年に発売したティラノサウルス型ゾイド「バーサークフューラー」の機体をリファイン(改良)したものとなるという。「ゾイド」といえば可動ギミックを盛り込んでいるのも特徴だが、本商品は自由にポージングが楽しめるアクションフィギュアになるとのこと。
本商品の特徴はパーツ付け替えによる換装。パーツを付け替えることで、「野生体」・「素体」・「ゾイド」の3つの状態が楽しめる。装備だけでなく外装そのものを大胆に変えるコンセプトで、高いプレイバリューが期待できそうだ。
勇者にボトムズ、ビーダマンにブレイバーン! 多彩な「TOYRISE」
「TOYRISE(トイライズ)」は非常に幅広いキャラクターIPを使用したシリーズになる。こちらも完成品アクションフィギュアだが、合金パーツを前面に出した「鋼鉄機神 アダマスマキナ」とは異なり、関節など強度の必要なところに金属パーツを使うが、樹脂パーツを中心とした商品シリーズとなる。
多彩さと、しっかりしたディテール表現が「TOYRISE」の大きな強みだ。手頃なサイズでしっかり合体変形ギミックが楽しめる「超人合体DLXジェネシックガオガイガー」。こちらは「ガオガイガー」、「ガオファイガー」と換装が楽しめるという。ということは3商品が展開するのだろうか? 続報が気になる。
「キングエクスカイザー」はトイライズならではのアレンジされたプロポーションが魅力。ヒーローロボットらしいマッシブなシルエットで設定のギミックを再現する。オリジナルの変形ギミックも盛り込まれる。
「1/48 ボトムズ」は、往年の「アクティックギア」を思わせるサイズでスコープドッグを表現。コクピット内部までしっかり作り込み、降着ポーズも可能だ。会場ではターボカスタムも立体化されており、バリエーション展開も視野に入れているという。
懐かしいキャラクターが多い中、最新ヒーローロボットの「ブレイバーン」も登場。強化形態である「バーンブレイバーン」に合体することも可能だ。変形合体に加え可動にも注力するという。
タカラトミーならではの「リュウケンドー」も登場。フル可動に加え、変身アイテムを分解しアーマーとしてまとえるオリジナルギミックを搭載する。
「ホワイトブロス」、「イエロークラッシャー」、「ブルーブレイバー」は、アニメ「Bビーダマン爆外伝」に登場するビーダアーマー。3体が合体して「セイントブラスター」となるギミックと、各形態のスタイリングの両立を目指している。3体合体時には約20cmの全高になるという。
これらトイライズの商品は、ジョイントに共通性を持たせたカスタマイズもウリになるとのこと。幅広いIPは「次はどんな商品が来るか」も大いに期待させる。
可動とコレクション性に注力したプラモデル「REALIZE MODEL」
「REALIZE MODEL(リアライズモデル)」は、ディテールと可動、ポージングに注力したプラモデル。「ゾイド」をモチーフとした多彩なラインナップを展開していた。こちらも可動ギミックは設けず、自由にポーズを楽しめるアクション性を重視した商品となるとのこと。
ファンが期待するのはそのラインナップである。主役級の「ブレードライガー」、「ジェノザウラー」は単体での商品化も多いモチーフだが、「コマンドウルフ」、「ヘルキャット」、「モルガ」というゾイドファンならばぐっとくるキャラクターも立体化することで、ファンの期待は大きく高まっている。エフェクトパーツなどの要素も注目だ。
キャラクター性を活かしたアレンジプラキット「メタモルバース」
女の子キャラクターと、メカという、現在のトレンドを積極的に盛り込んだプラモデルシリーズ「メタモルバース」は、コトブキヤとの協業企画のプロジェクトとなる。キャラクター可動プラキットによる”素体”にロボットメカキットを装着させるコンセプトとなる。
今回提示されたイメージは「ゾイド」モチーフだが、「トランスフォーマー」などをマルチバースとしての世界観で展開していくとのことで、キャラクターと、そのアレンジが期待できるシリーズである。
このほか、会場では新川洋司氏が手がける完成品アクションフィギュア「プロジェクトM」が発表された。こちらは別稿でしっかり取り上げたい。
タカラトミーが今回発表した大人向けホビー施策「T-SPARK」だが、「鋼鉄機神 アダマスマキナ」の予約開始も含め、今後さらに明らかになっていく。夏からはさらに加速していき、一年以内には商品が手に取れるものもあるとのこと。これからどんな動きを見せていくか、要注目のブランドである