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コトブキヤ「アーマード・コア」新作プラモは「ディコクションモデル」ともアセンできる! プラモデル初心者にやさしい設計ながらも妥協のない造形を確認【#静岡ホビーショー】

【第62回 静岡ホビーショー】

開催期間:5月8日~12日

会場:ツインメッセ静岡(静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)

入場料:無料

 「第62回 静岡ホビーショー」コトブキヤブースにて展示された「アーマード・コア(以下AC)」新作プラモデルは、内部機構の露出やゲーム内の速さを感じられるような鋭さをそのまま立体化した同社らしい高密度なディテールと妥協のない造形を楽しめるシリーズだ。「アセンブル(パーツの組み換え)」に関しても、完成品フィギュアシリーズ「DECOCTION MODELS」との互換性があり幅が広がっている。

 今回展示された目玉は、「SCHNEIDER NACHTREIHER/40E スティールヘイズ」の原型。その他にも、「V.I.(ヴァリアブル.インフィニティ.)」シリーズより歴代ACが今回のスティールヘイズと同スケールで参考出展されていた。ラインナップは「ミラージュ C01-GAEA」、「ラインアーク WHITE-GLINT(ホワイト・グリント)」、「UCR-10/L AGNI(アグニ)」の3体。このことからも察せられるだろうが、新シリーズは「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」以外からも立体化される模様だ。

 同社はこれまでにも「AC」タイトルの機体を立体化するのプラモデルシリーズ「V.I.」を展開しており、10年ぶりのシリーズ新作「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」発表後は、「AC」ファンから新作プラモデルを望む声が挙がっていた。

 そんな中、2023年の「第61回 静岡ホビーショー」にて新たなプラモデルシリーズが発表され、約1年音沙汰がなかったところに今回ついに新シリーズとして原型が公開された。バンダイやスクウェア・エニックスなどからも「AC」関連商品が続々と発表される中、「本当に企業同士が戦っている」「予想以上に火が燃え広がっていていい」など作中になぞらえたリアクションで喜びを表している人も多かった。

 本稿ではそんな新シリーズについて、「DECOCTION MODELS レイレナード 03-AALIYAH シュープリス」でも企画担当を務めたコトブキヤ・千葉氏に現地で伺ったお話を含めて紹介していく。

「AC」新プラモデルシリーズは「DECOCTION MODELS」とも互換性あり! プラモ×フィギュアでアセンブル

 「AC」の立体物といえばまずファンが望むのが「アセンブル」だろう。今回展示されている新シリーズも、同社の「V.I.」と同様に同じシリーズのプラモデル同士でアセンブルが可能だ。加えて、新作ではフィギュア「DECOCTION MODELS」シリーズとも互換性があるのだ。

 簡単に言えば、「DECOCTION MODELS レイレナード 03-AALIYAH シュープリス」の胴体を、「SCHNEIDER NACHTREIHER/40E スティールヘイズ」に変えたり、「ラインアーク WHITE-GLINT(ホワイト・グリント)」に変えたりもできるとのこと。また、「歴代シリーズの武装もシリーズをまたいで組み換えができるようにしたい」とのお話も伺えた。

 プラモデルとフィギュアのアセンブルと聞いて強度的に不安を感じるかもしれないが、「V.I.」同様に新シリーズもスタンド無しで自立するように設計されているため、問題なさそうだ。余談だが、自立するものの「静岡ホビーショー」では人でごった返す5日間の展示に耐えるためにスタンドを使用していたとのこと。

「SCHNEIDER NACHTREIHER/40E スティールヘイズ」
スティールヘイズと同じスケールに拡大出力した「ミラージュ C01-GAEA」
スティールヘイズと同じスケールに拡大出力した「ラインアーク WHITE-GLINT(ホワイト・グリント)」
スティールヘイズと同じスケールに拡大出力した「UCR-10/L AGNI(アグニ)」

大きいけど初心者にやさしい! でもこだわりは健在!

 新プラモデルシリーズは、「V.I.」シリーズと比べてかなり大型だ。千葉氏曰く「これまでの『V.I.』シリーズを楽しんでくれていた方や、コトブキヤの『ARMORED CORE』商品を期待してくれている人は、妥協のない造形と高密度なディテールを求めてくれているだろうと考えていた」ということで、高密度にディテールを詰め込めるこのサイズでの立体化に踏み切った模様だ。

 シリーズによってACのサイズ設定が異なるため一概には言えないものの、スケール感的には「DECOCTION MODELS レイレナード 03-AALIYAH シュープリス(全高約約300mm)」と同じぐらいになっている。かといって初心者にやさしくないかというとそうでもないようだ。千葉氏は「パーツ数が多くなりすぎることもなく、組み立ての難易度も初心者に優しくしています。意外かもしれませんが、大きい方が組み立てやすいんです」と語っていた。

 例として、会場でクローズアップして展示されていた「SCHNEIDER NACHTREIHER/40E スティールヘイズ」は胴体だけで展示されている方の、アサルトアーマーなどを使用した際に露出する内部機構は付け替え式となっている。内部から引き出すギミックではないので、細かい造形故に折ってしまう心配をした方もいるかもしれないが、安心していただきたい。

件の内部機構が露出した状態

 一方で、初心者にやさしい設計ながらも、造形についてはかなりのこだわりを感じ取れた。同社のプラモデルは元々妥協のない造形が有名で、今回もその姿勢を感じられるほどに鋭いパーツを多数確認できたし、「スティールヘイズ」に至っては千葉氏が「デザインだけ見た段階で一目惚れした」と豪語するぐらいに思い入れのある機体となっているため、造形にある種の凄味を感じる。

 将来的にはゲーム内で撮影した愛機を実際に組んで見比べるのも楽しそうだ。

一目で只者じゃないとわかる特異な出で立ちと変態的な造形美に魅せられたそうだ

 また、ギミックについてだが、まだ確定事項ではないものの「ラインアーク WHITE-GLINT(ホワイト・グリント)」について、「オープニングみたいにアサルトアーマーを使った時の機体の露出ギミックを、このサイズなら付けられるかもしれない」という話を伺えた。他にも、「IB-07: SOL 664 / Ayre」についても「もしやるなら変形させたい」などのお話もあった。ブレードなどのエフェクトに関しても検討中とのことで、PS5などの最新機種で美麗に描写された各エフェクトの立体化にも期待したい。

「DECOCTION MODELS」も続く!

 今回、新作プラモデル「SCHNEIDER NACHTREIHER/40E スティールヘイズ」の原型と、参考出展のプラモデル3体が展示された。新作としてプラモデル化する機体についてだが、会場で発表された機体以外の立体化にも意欲的で、「V.I.」シリーズの頃の設計の制限がなくなった環境で、よりリアルに高精度にプラモデル化していくという。なお、参考出展された3体は製品化が確定しているわけではない模様だ。

 また、「DECOCTION MODELS」は現在「DECOCTION MODELS レイレナード 03-AALIYAH シュープリス」のみの展開だが、千葉氏によれば「新シリーズで人気のある機体は今後フィギュア化も有り得る」とのこと。フィギュアであればプラモデルを作るのが苦手な人も手を出しやすい。こちらに期待する人もいるだろう。

 余談だが、千葉氏は「『DECOCTION MODELS レイレナード 03-AALIYAH シュープリス』の時に本当は目のLEDをオープニングみたいに細めたり左右に動かしたりしたかった」「サイレントラインのオープニングが一番好きなので、シリーズを続けてKARASAWAを片手で構えられるクレスト強襲型を作りたい」「あの特徴的な発射音で50発連射できて、形もスタイリッシュなKARASAWA-MK2が思い出深く、フライトナーズACも商品化したい」などのエピソードも披露してくれた。「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」の小倉プロデューサーと似たように「AC」シリーズのファンながらも製品を作る立場にいる。ファンが公式で好きなものを作っているのだ。

 発売時期や価格に同梱パーツなど、今後のさらなる続報に期待したい。