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ウッディジョーの木製キット新作「1/150 福山城」。鉄板張りの黒壁は、エッチングパーツで再現【#静岡ホビーショー】

【第62回 静岡ホビーショー】

開催期間:5月8日~12日

会場:
ツインメッセ静岡
(静岡県静岡市駿河区曲金3-1-10)
入場料:無料

 木製模型にこだわり続ける老舗、ウッディジョーが「第62回 静岡ホビーショー」にブースを出展。同社で人気を集める「城シリーズ」や「ヨーロッパの街並みシリーズ」の新作を展示した。

ウッディジョーの展示ブース。「城シリーズ」をメインに、大小の木製模型が並ぶ

 「城シリーズ」の新作は、今年1月に発売されたばかりの「1/150 福山城」と「1/150 駿府城」。 前者は広島県福山市にある城で、天守北側の壁面の黒い鉄板張りが大きな特徴。模型ではこの鉄板を金属のエッチングパーツで再現し、塗装して貼り付けることで、他の城にはない独特の風合いをもたらしている。現在の福山城は、第二次大戦の空襲で消失した天守を復元したもので、復元時に再現されなかった焼け落ちる前の形状を再現するためのオプションキットが同時発売されるなど、城マニアもうならせる商品となっている。

「1/150 福山城」。1月10日発売。価格は35,200円
北側の鉄板張りの壁がこの城の大きな特徴。キットも実物同様、金属パーツでこれを再現している
展示の作例は現在の姿だが、戦前の消失前の姿を再現する「復元オプションキット」も発売中

 そして後者の駿府城は、ウッディジョーやホビーショーのお膝元である静岡県に存在した徳川家康が晩年を過ごした城で、写真などが現存せず、当時の絵図や発掘資料、研究データなどを参考にウッディジョー独自の考察を加え、長期の開発を経てついに発売となった。巨大な天守台と呼ばれる城壁の中央に天守が存在する個性的な姿を再現し、幅約50cm、高さ約36cm、完成重量4kg超にも及ぶ大変大きなキットだ。ブースの最も目立つところに配置され、来場者からの注目を集めていた。

「1/150 駿府城」。2023年10月23日発売。価格は74,800円
石垣も木で再現された巨大な天守台の上に天守が存在する形は実に個性的だ

 一方「ヨーロッパの街並みシリーズ」は、作ることで旅気分を味わえる「模型DEトラベル!」がコンセプトで、女性やビギナーでも手に取りやすいサイズと内容で展開している。今回展示された「オランダ」と「デンマーク」は、よりコンパクトなサイズを求めるユーザーの声に答え、以前の1/87スケールを1/220という小さめのスケールで設計。街のイメージが一目で伝わる特徴的な建造物を設置した内容で、細部のディテールはこれからさらに詰めていく予定で、発売はもう少し先になるとのことだ。

「ヨーロッパの街並みシリーズ オランダ」。発売日、価格は未定。オランダのキンデルダイクに実存する風車がある街並みがイメージ。チューリップ畑も見える
「ヨーロッパの街並みシリーズ デンマーク」。発売日、価格は未定。モチーフは首都コペンハーゲンのニューハウンで、木造家屋と運河が特徴
こちらも現在開発中の「1/50 天満宮」。屋根の曲線が美しい建造物で、カットされたパーツを特別な加工をせずに組み立てるだけでこの形に完成する。金属パーツやLEDが同梱され、きらびやかに仕上がる仕様
プロモデラーのコジマ大隊長氏とコラボしたジオラマ作品も展示。作り込まれた背景に置かれると、模型の完成度の高さが際立つ