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ガイアノーツのオリジナルロボ「ペイント・ギア ガイアタイプ」の誕生秘話に迫る!【#全日本模型ホビーショー】

【第62回 全日本模型ホビーショー】

開催日:10月11日~13日(11日は業者招待日)

会場:東京ビッグサイト南1、2ホール(東京都江東区有明3-11-1)

入場料
当日券:1,200円
前売り券:1,000円
※中学生以下は無料

 塗料「ガイアカラー」で知られるガイアノーツは、第62回 全日本模型ホビーショーにおいて、同社初のプラモデルとなる「ペイント・ギア ガイアタイプ」を発表した。本商品の発売は2025年春頃。価格は未定。

 ガイアノーツはこれまでガレージキットを発売していたことがあるが、プラモデルは初めて。しかもオリジナルIPである。デザインも独特のセンスが光り、バックストーリーもしっかり作られている。がっつりした世界観とアニメになりそうなメカ、というわけではなく、お腹がぽっこりした、ちょっとコミカルさもあるガイアノーツのマスコットキャラクター的な立ち位置のようだ。今回、この「ペイント・ギア ガイアタイプ」の魅力や、生まれた経緯を紹介したい。

お腹にガイアカラーの瓶をセットできるロボプラモ「ペイント・ギア ガイアタイプ」
凝った設定が用意されている

 まずは「ペイントギア ガイアタイプ」の“設定”を紹介していきたい。この機体は“未来世界”で、極限環境下で探査メカの外壁補修等を行うために開発された補修用リモートメカ「リペア・ギア」の一種であり、塗装に特化した機能を持ち「ペイント・ギア」と呼ばれる。

 ガイアタイプである本機は胸部に塗装瓶をまるまる収納、専用のエアガンを使用して塗料を塗布する機能を持っている。瓶は様々なものに交換可能で、防腐塗料や耐熱塗料など色だけでなく役割に応じた塗料に対応している。

 そしてこの特徴的な外見や機能がガイアタイプが活躍する未来世界で受け、キャラクターグッズや玩具が発売されることとなった。特にガイアタイプのコンセプトを活用した陣取りゲーム「C.P.C.(Color Position Capture)」が世界的に大ヒットになった。この人気を受けてのプラモデルが発売、という、架空のバックストーリーが用意されている。デザインのみならず、設定も凝っているのだ。

 プラモデルとしては4色の成型色によるパーツ構成、射出成型でパーツを生産するインジェクションキットで、組みたてやすくしっかりしたデザインを楽しめるものとなるという。最大の特徴は腹部にガイアカラーのキャップ部分を装着できること。このキャップによりガイアモデルは個性を発揮する。組み立ても簡単だ。そして「ペイント・ギア」としてシリーズ化予定で、ガイアタイプ以外のプラモデルも登場予定とのことである。

 今回、さらに踏み込んだ“誕生の秘密”を会場で聞くことができた。ぶっちゃけて言えば、プラモデル「ガイアタイプ」はガイアカラーをアピールする「塗装見本」の役割があるという。「この色とこの色の組み合わせはどうか?」、「実際に塗ってみたらどうなるか?」こういった塗装の“感触”は実際にプラモデルに塗ってみて、見せるのが一番だ。

 これまでは既存のプラモデルを活用していたが、そうなるとメーカーや、時には版元の確認も必要となる。プロモーションで準備に時間がかかる場合もある。それならばオリジナルIPでのロボを作り、ここに色々な色を塗れば良いのではないか? そういう需要もあってガイアタイプが生まれたという。

塗り分けなども楽しめるパーツ構成、ディテールも細かい
黒で塗ると印象が変わる。お腹のフタのカラーを選ぶのも楽しい
ガイアノーツ初のプラモデル、オリジナルIPとして、力の入った展示がされていた

 プラモデルとしてのガイアタイプは、外装と内部機構など塗り分け、組み合わせも考えたデザインとなっている。これまでもロボットプラモデルを開発したスタッフを起用し、小さいながらもデザインも凝っており、商品としても楽しいものに仕上がっているとのこと。

 実際、試作品を見ると頭部アンテナやセンサー、かかと部分に移動を補助するローラーなどデザインも作業ロボットとして凝っていて面白い。また、カラーパターンとして黒一色で塗られ、金のフタを装備したものも展示されていたりと塗ることで印象も変わってくる。ガイアタイプはモデラーに人気のロボになりそうで、発売が楽しみだ。