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歴史と世界観を満喫できる「シルバニアファミリー展40th」レポート

村から遊園地、妖精の森、シリーズのこれまでとこれからを実感

【シルバニアファミリー展40th】
開催期間:4月25日~5月18日
開場時間:10時~18時(最終入場:17時30分)
会場:サンシャインシティ 文化会館2F 展示ホールD
入場料
大人:2,200円
子ども:1,000円
フレアのダイカットポーチ セット券:4,000円

 エポック社とサンシャインシティ、東映はサンシャインシティ 文化会館2F 展示ホールDにて「シルバニアファミリー展40th」を4月25日から5月18日まで開催する。入場料は大人が2,200円、子供(小学生以下)が1,000円。

 エポック社が展開するドールハウスシリーズ「シルバニアファミリー」は、1985年に動物の家族と彼らが住むドールハウスを販売、翌年にはイギリスでも販売が開始され世界的な人気を獲得した。2025年は40周年となり、イベントは「シルバニアファミリー」のこれまでの歴史や独特の世界観が楽しめるものとなっている。

 本稿では内覧会からイベントの魅力を紹介したい。取材陣からも「かわいい!」、「なつかしい」といった声が上がった、ファンならずとも楽しめるイベントである。なお、本イベント限定商品や、先行予約が可能な商品は別稿で取り上げているので、併せて見て欲しい。

牧歌的な村から夢の世界まで「シルバニアファミリー」の世界を満喫できるイベント

 「シルバニアファミリー」は「動物の姿をした人形が家族を構成し、いくつもの山を越えた『誰も知らない場所』で、人間さながらの生活を営んでいる」というのが基本コンセプトだ。

入り口ではシルバニア村の住人達が迎えてくれる

 ウサギやクマ、アライグマ、ハスキーといった動物が人間のように綺麗な衣装に身を包み、リアルなミニチュア家具が並ぶ家の中で生活を営む姿を表現する「シルバニアファミリー」は1985年当時では日本ではあまりなじみのない「ドールハウス」の面白さをユーザーに提示し、その緻密な衣装やリアルなミニチュア家具が生み出す世界観は子供のみならず大人も魅了した。

 「シルバニアファミリー」は初期から欧米風の家具や衣装を展開しており、「異国の片田舎」を感じさせる世界を展開している。それから動物たちが乗れる車を皮切りに「郊外」、「都会」など世界を広げ、さらには「赤ちゃん」といった家族のバリエーションも広げていく。「シルバニアファミリー展40th」ではその広がる世界観を体験できる。

 会場は動物たちが住む「シルバニア村」の様々な場所を楽しめる「むらあるき」、遊園地を中心とした「シルバニアランド」、1985年からの多彩な商品を展示する「アーカイブ」など様々なエリアで構成されている。

 「むらめぐり」ではシルバニア村の四季を赤ちゃん人形と共に表現する「赤ちゃん四季めぐり」といったコーナーや大型のジオラマで「シルバニアファミリー」の基本である牧歌的な世界をしっかり楽しむことができる。

【むらめぐり】
赤ちゃん人形で四季をテーマにした「赤ちゃん四季めぐり」
こちらは建物をテーマにした大型ジオラマ
郊外のジオラマ
さらに大きなジオラマも

 「シルバニアファミリー」はおもちゃショーなどでも大きな人気を集めるが、やはりジオラマが楽しい。家族が住む「大きな家」、動物の店員さんとショーケースをのぞきこむ子供がかわいらしい「お店」、子供達が元気な「学校」、家族や友達と乗る「車」、元気にはしゃぐ「キャンプ」など様々な場面が組み合わされ1つの世界を形成している。動物たちが人間さながらの生活を営むファンタジーな世界は細部をチェックするのも、全体の雰囲気を感じるのも楽しい。

 会場ではフォトスポットも多く用意され、人形達と写真を撮るのも楽しい。そして「シルバニアファミリー展40th」では自分の人形と一緒に来ることを推奨している。会場には人形をジオラマなどに置くことができるスポットも用意されているので、自分の人形をイベントに参加させることが可能だ。

 「シルバニアランド」は、それまでのリアル寄りの世界観とは異なるキラキラした遊園地の世界。お城や観覧車など大きなアトラクションも楽しい。こちらも大型ジオラマがあってさながらテーマパークのようだ。

【シルバニアランド】
多彩なフォトスポット
遊園地をテーマにしたジオラマ

 夏から展開する「妖精の森」はファン注目のコーナーだ。羽が生えていたりキノコの姿をした妖精人形や、ファンタジー色の強い建物など従来のシリーズとは異なる世界を提示する。このシリーズがどんな広がりを見せるか楽しみだ。

【妖精の森】
夏から展開するよりファンタジー色の強い「妖精の森」

 そして「アーカイブ」は会場の1/3以上の面積にぎっしりと商品の並んだエリア。1985年以来の様々な商品が並べられている。最初期は木製の素朴な家具や世界観だったが、車が出てきたり、海辺やキャンプなどのバカンス風景、学校や保育園、かわいらしい赤ちゃん、緻密な造型の都会の建物など世界観の広がりを確認できる。同じ学校をテーマにしていても年代によって解釈が違うなどアーカイブならではの時代を感じることができる。

【アーカイブ】
最初期の茶色毛のウサギ家族がお出迎え
最初期の動物家族は素朴な雰囲気だ
家具や建物もリアルな造型
時代によって建物の設計は進化していく
自家用車も登場
赤ちゃん人形は表現の幅を広げた
学校や幼稚園のモチーフも時代で変わっていく
赤ちゃん人形は表現の幅を広げた
モチーフはさらに幅広く
変わり種も

 そしてシルバニアの世界に魅了された来場者達を出迎えるのが物販コーナーだ。カチューシャやバッグなど限定商品だけでなく、一般販売商品も売っているのでファンならずとも欲しくなってしまうだろう。

 40年にわたる「シルバニアファミリー」の広がりをしっかり楽しむことができる「シルバニアファミリー展40th」。ファンはもちろん、そうでない人もこの独特の世界に足を踏み入れて欲しい。

多彩な物販コーナー
ワークショップも用意されている