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「BEYBLADE X トイザらスカップ G3」観戦レポート

気合いの入った子供達が多数参加した「トイザらスオリナス錦糸町店」でのバトル!

【トイザらスカップ G3】
4月29日開催
全国のトイザらス店舗
※レポートは「トイザらスオリナス錦糸町店」

 トイザらスは、4月29日、タカラトミーのスポーツトイ「BEYBLADE X」の公式大会「トイザらスカップ G3」を全国の店舗で開催した。本イベントは優勝者にタカラトミー公式の商品が贈られるG3大会のルールで、さらにトイザラスの賞品も加わるトイザらスの名を冠した大会となる。

 今回は「トイザらスオリナス錦糸町店」での「トイザらスカップ G3」を取材した。ショッピングモール「オリナス錦糸町店」の入り口のホールを使用し、抽選で選ばれた6~12歳のブレーダー達が激しいバトルを繰り広げた。イベントの様子をレポートしていきたい。

※来場者には許可を得て撮影しています。

子供達のパワーに圧倒された「オリナス錦糸町店」での戦い

 トイザらスは「BEYBLADE X」のイベントに積極的で、2カ月に一度くらいの頻度で大会を行っている。全国の店舗の中、タカラトミーの公認を受けた公認ジャッジ店舗も20近くあり、スタッフ達が積極的にイベントを主導している。最近では大阪の店舗の勢いもすごいとのこと。今回、全国の店舗を対象に「トイザらスカップ G3」を開催したのはその姿勢が顕著に出た例と言える。

 そして多くの店舗で「BEYBLADE X」について学び、大会を運営するスタッフが育っている中でも、トイザらスは「オリナス錦糸町店」を「トイザらスBEYBLADE X旗艦店」とするために特に積極的なイベントを行っている。オリナス錦糸町店のイベントではタカラトミーの全国大会に出場するような実力のあるブレーダーも参加し、レベルが高い場所としてファンの間でも認知が広まっているという。

 取材した4月29日は、ゴールデンウィークということもあってか、抽選に250人以上の人が参加し、64人の選手が選ばれた。「トイザらスカップ G3」は店舗によって6~12歳の「レギュラー」、6歳以上で大人も参加できる「オープン」の2つのレギュレーションがあるが、「オリナス錦糸町店」ではレギュラーで行われた。

【「BEYBLADE X トイザらスカップ G3」6~12歳のレギュラー大会での激しいバトル】

 抽選参加の風景も興味深かった。両親を引っ張るように急いでいる子、しきりにルールや戦略を話すお父さんとそれを真剣になって聞く子、孫の熱意に応えようとするおばあさんなど、様々な風景を見ることができた。抽選に落ちてしまった子を慰める姿も印象的だった。

【抽選申し込み】
64人の参加枠に、250人近くの申し込みがあった。ここまでの盛況は店舗としても予想外だったようだ

 ちなみに、64人の抽選に対して250人近くの応募者が来るというのは店舗側の予想を超えていたとのこと。これだけの応募者が来るのは、より豪華な賞品が目標となり広い地域から参加者が来る「G2大会」を開催する場合が多く、普段の「G3大会」では100人超の応募者が多いという。ゴールデンウィークという時期もあるとは思うが、「BEYBLADE X」の人気の高まり、ユーザーの間での「オリナス錦糸町店」の認知を改めて実感させられた。

 大会では子供達のパワーがすごかった。イベント会場は抽選で選ばれた64人の子供と家族しか入れないのだが、できるだけ対戦台の近くで見ようと前方に人が集中、対戦台と観覧席の間には仕切りがあるのだが、張り巡らせたバーをつかんで押すだけでなく、持ち上げて揺する子もいた。ぐいぐいとバーを押す子供達の勢いに、スタッフは何度も押しとどめなくてはならなかった。

【圧倒されてる子供達のパワー】
司会進行を務めた日本トイザらスマーケティング本部ブランドコミュニケーション部長の立原俊久氏。熱心なブレーダーでもあり、子供達のマニアックな質問にもしっかり応えていた
対戦台との仕切りは子供達によってぐいぐいと押され続け、何度も修正することに

 もちろんそのパワーが全開となるのが試合だ。試合前に踊り出してしまう子、仕切りのバーを元気よくくぐりいち早く準備してしまう子、試合終了のコールの前にベイに手を伸ばしてしまう子や、対戦台に手をかけてしまいそうな子など、有り余る試合への情熱が抑えきれない子が多かった。

 対戦台を体で覆うようにしてシュートを撃つ子、短いストロークを素早くやる子、ワインダーを引き抜くとき高く手を上げる子などシュートスタイルも様々子供達がいかに試合に情熱を込めているかが伝わってきた。

【ゴー、シュート!】
気合いの入った選手達のシュート。そのスタイルは様々だ
子供達はどんどん対戦台の方に前進してくる

 歓声もすさまじい。「こっちの方がバランスを崩してる!」、「絶対勝て!」、「まだ諦めるな!」などなど、解説を始めてしまう子、強い言葉で応援する子、実況の言葉をそのまま繰り返してしまう子など、こちらも非常に楽しかった。

ウィザードロッド対決が熱い決勝戦

 そして64人による戦いを経て、決勝に勝ち進んだのが「レナ選手」と、「カズキ選手」。それまでの対戦は1つのベイで行われていたが、ベスト8からは3つのベイを選んで戦う「3on3」の形式となる。

【決勝戦】
最終決戦はレナ選手(奥)と、カズキ選手(手前)で繰り広げられた

 相手より長い時間回る「スピンフィニッシュ」が1ポイント。相手をコーナーに弾き飛ばす「オーバーフィニッシュ」、相手のベイをバラバラにする「バーストフィニッシュ」が2ポイント、そして中央にあるエクストリームゾーンに相手を弾き飛ばして勝つ「エクストリームフィニッシュ」が3ポイントとなる。4ポイント先取で勝利だ。

 レナ選手もカズキ選手もかなりやりこんだブレーダーで、選んだベイは大人のブレーダーでも納得できる強いものだ。お互い手札は見せず、3つのベイを選んだ順番で出していく。4月から現時点で最強のベイである「ウィザードロッド」はこの3on3ルールでしか使えなくなっており、どの順番で出すか、このウィザードロッドの天敵である左回転の「コバルトドラグーン」をいつ出すかの読み合いも熱い。

【「BEYBLADE X トイザらスカップ G3」決勝戦はレナ選手とカズキ選手の戦いに!】

 1戦目、レナ選手は耐久力に秀でた「シルバーウルフ」、カズキ選手は他のベイと異なる左回転の 「コバルトドラグーン」。シルバーウルフはウィザードロッドの使用に制限がかかってからこれまで以上に人気が高くなったベイだ。僅差でシルバーウルフのスタミナ勝ちで、レナ選手が1ポイントを取った。

 2戦目は両者「ウィザードロッド」対決。こちらもレナ選手がスピンフィニッシュ。しかし3戦目、レナ選手の「フェニックスウィング」に対し、カズキ選手はレアベイの「エアロペガサス」で1ポイントを返す。2-1の状態で、再び3つの中からどの順番でベイを出すか、折り返しの展開となった。

 4戦目は1戦目と組み合わせが同じシルバーウルフとコバルトドラグーン。こちらでもレナ選手のシルバーウルフがスタミナ勝ちし、ポイントは3-1。5戦目は再びウィザードロッド対決となり、2戦目と同じくレナ選手の勝利。見事レナ選手が「トイザらスカップ G3」の勝者となった。

 レナ選手は優勝コメントとして「今までも大会に参加していたけど、初めて1位になった、うれしい」と語った。2位のカズキ選手はとても悔しかったようでコメントができなかった。大会を観戦していた子供達は両親に向かって「俺もやりたい!」と話していたり、「次は頑張る」と語っている選手もいて、大会が終わっても熱気は冷めなかった。表彰式後ベスト4の選手達とトイザらススタッフのエキシビションマッチもあり、こちらも盛り上がった。

優勝したレナ選手。これまでも大会に参加したことはあるが、初めての優勝とのこと
準優勝のカズキ選手。かなり悔しかったようで、マイクを向けられてもコメントできなかった

 「トイザらスオリナス錦糸町店」では5月6日にも「G2大会」を開催予定。7月にも大会を予定しているという。今回筆者は初めて12歳までの子供達で行われる「レギュラー大会」を観戦したが、そのレベルの高さには驚かされた。参加する選手達は服装まで凝っていて、アクセサリーをつけたり、ハデな色合いの服に身を包んでいたり、「大会に参加するための服」を用意したであろう子供達も多く見られ、モチベーションの高さに感心させられた。今後の試合にも注目したいところだ。

【エキシビションマッチ】
ベスト4メンバーとトイザらススタッフの対戦。立原氏のベイはかなりの強さを発揮し、ベスト4メンバーチームに勝ってしまう結果に