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T-SPARK「シンカリオン×河森正治」、「ワタル」、「グランゾート」、試作品から読み取れる情報は?【TOKYOおもちゃショー】

【TOKYOおもちゃショー2026】
開催期間
ビジネスデー:8月27日、28日
パブリックデー:8月29日、30日
会場:東京ビッグサイト 東京都江東区有明3-11-1
入場料
高校生以上:2,200円(当日チケット)
中学生以下:無料

 「東京おもちゃショー2025」でのタカラトミーの大人向けブランドT-SPARKは積極的な商品展示を行っていた。一般日だけでなく、業者日でも黒山の人だかりとなり、注目を集めていた。

 本稿ではその出展の中から、「シンカリオン×河森正治×T-SPARKホビープロジェクト企画」、「トイライズ 魔神英雄伝ワタル」、「トイライズ 魔動王グランゾート」の3つを紹介したい。今回に関してT-SPARKでは「開発者の想いを語るのは今後で今回は展示のみ」とのことなので、あくまで展示から考えられる筆者の感想をまとめていきたい。開発者の想いや商品のギミック、デザインの意図などは今後取材していきたい。

T-SPARKコーナーは一般日も人気だった

どのように変形するか、好奇心を刺激される「シンカリオン×河森正治」

 「シンカリオン×河森正治」はまだ正式商品名も決まっていない。「バルキリー」を手掛け、変形ロボットデザイナーの代表的人物と言える河森正治氏が新幹線が変形する「新幹線変形ロボ シンカリオン」に取り組む注目の商品である。「シンカリオン」10周年記念として企画が進行している。

新幹線が変形するシンカリオン、変形ロボットデザイナーの代表者である河森氏がどう挑むか?

 まず驚かされるのがそのサイズである。全高30cmはあるのではないか? かなり圧倒されるボリュームである。そして情報密度だ。非常に複雑にパーツが重なっているのが分かる。特に胸部は新幹線のノーズ(機首)は3つのブロックが重なっているのが確認できる。優美な流線型を描く新幹線のノーズが、変形し圧縮されることで胸部になっているのではないか? どのように変形するのかが楽しみだ。

 シンカリオンの首元にきちんとコクピットがあるのも注目ポイントだろう。従来のシンカリオン商品では、キャノピー部分がずれることでロボット形態に変形するデザインが多かったが、本商品ではきちんとパイロットのいるコクピットブロックとして移動しているように見える。バルキリーで見られるような、説得力を持った変形デザインに感じた。また頭部が「YF-19」っぽいのも河森ファンにはにやりとさせられるところだろう。

みっしりと情報が詰まった胸部
背中には客車がそのままあるようにも見える
電車ならではの窓をクリアパーツで細かく表現

 下半身は車体が大きく左右に割れ、脚部を形成しているかのように見える。シンカリオンは2両編成で合体変形する機体が多く、「シンカリオン×河森正治」もそのフォーマットを踏襲しているように感じた。上半身は長いノーズをコンパクトに圧縮しているのが印象的だが、下半身は車体から太ももパーツが大胆に伸張しているように見える。上半身に比べ太ももが細く、そして脛部分にボリュームがあるプロポーションだ。

 全身にクリアパーツが配されているが「列車の窓」がこのクリアパーツで表現されているところにもこだわりを感じる。背中部分には車両部分がそのまま残っているようにも見える。細部を見るほどその秘密を探ってみたくなる試作品だ。

ボリュームのある上半身に比べ、腹部はかなりシンプルな印象
内部メカの描写の密度も注目

デザインにオリジナルへのリスペクトがあふれる「ワタル」、「グランゾート」

 「トイライズ ワタル」、「トイライズ グランゾート」に関しては、番組放映時タカラ(現:タカラトミー)が展開していたプラモデル「プラクション」へのリスペクトを感じさせた。特に「龍神丸」の横のワタルのミニフィギュアは当時の商品を知っている人にはぐっとくるだろう。

【龍神丸】
プラクションを思わせるプロポーション
単色のフィギュアも、プラクションユーザーをにやりとさせる

 今回の注目が「グランゾート」である。上半身が大きく、頭に比べ胴体が小さく、足が短い設定画やプラクションのプロポーションなのだ。グランゾートは巨大な顔型に変形するのだが、この変形を前提としてプロポーションバランスが調整されている。この独特のスタイルがグランゾートらしいと言える。

【グランゾート】
グランゾートならではのプロポーションをしっかり表現
魔方陣型の台座

 そして龍神丸、グランゾートに加え、「龍王丸」、「スーパーグランゾート」というそれぞれの強化形態を展示しているところも興味深い。特に「龍王丸」はかなりエッジを効かせたアレンジを加えているように見える。これらは今後全日本模型ホビーショーなどの取材でより深掘りしていきたい。

【龍王丸】
こちらはかなりエッジを効かせたデザインに感じる
【スーパーグランゾート】
一方スーパーグランゾートは設定画に近いバランスだ