レビュー
アクションフィギュア「EVANGELION EVOLUTION エヴァンゲリオン 新2号機α」レビュー
2021年2月2日 00:00
この重武装で何を屠るのか? 山盛りのミサイルとガトリングガン
次はバックパックだ。ミサイルポッドとロケットエンジン。こちらも太いケーブルがむき出しで耐久度は考えていない使い捨ての装備に思える。これを装備すると情報量がとんでもないことになる。特に側面はごちゃごちゃと複雑に絡み合っている感じが良い。
これにガトリングガンだ。下面が弾倉なのだろうか? 従来の箱形の弾倉ではなく、円筒形でこれだけ大きな弾倉だとすると凄まじい装弾数を予想させる。赤い差し色も含め、デザイン的には近未来的な雰囲気があり、無骨で急造感が強い本体とは少し違った感じがある。
フィギュアではこれを構えることができる。右手の部分はカバーが外れ、その中に握り手を通すので外れないのだが、左手は軟質素材の握り手に持たせる感じで、ガトリングの重さで動かすと外れてしまう。個体差だと思うが滑り止め加工を考えたいところだ。うまくはめ込めればがっしりとガトリングを構えられとてもカッコイイ。
正直このポーズで固定して飾っておいても充分満足できると感じた。台座のアームはかなりしっかりしており、バックパックとガトリングをつけた大質量の状態でもしっかり飾ることができる。予告のような浮遊させた感じに飾るのも良いし、足の柔軟な関節を活かした膝立ちも可能。ガトリングの先には射撃時をイメージしたエフェクトパーツをつけることも可能だ。
予告編で新2号機αはまさにこのガトリングガンとバックパックの武器を使って大量の敵と戦うようだ。推察するにやはりクライマックスは13号機と初号機の戦いだと考えられるが、やはり筆者としては2号機の活躍に期待したい。結果として敗北してしまったが、筆者にとってエヴァンゲリオンという作品のベストバウトは量産機vs号機である。今回この戦いを上回って欲しい。
大型のガトリングガンは下部の円筒形の弾倉から考えるにものすごい量の弾丸を発射できそうだ。視界を埋め尽くす敵にドドドドと弾丸を撃ち込む2号機を想像してポーズを調整するのは楽しい。ムービーのように浮かせるポーズも良いが、やはりこの大きな足でしっかりと地面を踏みしめ、左腕の大きな腕でガトリングの大きな反動を無理矢理押し込んで撃ち込む。肩や腕を微妙に変えればより力の入ったポーズができる。あえて膝立ちにして、弾倉を地面にめり込ませて撃つ、という想像も楽しい。
現在ちょっと残念なのは映画の公開が延期になってしまったため、この機体の具体的な活躍がまだわからないことだ。最近公開された“「シン・エヴァンゲリオン劇場版」TV SPOT 15秒”では大きな斧のような武器を8号機から受け取るシーンがある。新8号機の立体化と、武器の登場も大いに期待したい。
ガトリングガン、ミサイルポッドの戦いはもちろんだが、これを切り離し身軽になったときの戦いも大期待だ。新2号機αの大きな魅力はやはりその大きな左手にある。この強力そうな腕を使った格闘戦などもあるのだろうか?
原子炉を搭載した新2号機αは原子炉の耐久度の危険性はあるが、エヴァンゲリオンの致命的な弱点である短すぎる活動時間の制限から解放されている可能性がある。その過酷な戦いはまたも2号機をボロボロにさせるだろう。しかしそれでも雄々しく最後まで戦って欲しい。
「EVANGELION EVOLUTION EV-021 エヴァンゲリオン JA-02機体流用ニコイチ型新2号機α」は高い魅力を得られるアイテムだ。何よりも現時点では秘密のベールに包まれた新2号機αをたっぷり楽しめるのが良い。商品を触るだけで様々な情報が得られるし、想像がふくらむ。
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」はどんなストーリーになるのだろうか? キャラクター達はどんなドラマを繰り広げ、新2号機αを始めエヴァ達はどのような活躍をするのか? 前作「Q」で姿を現わさなかった初号機は? 現在緊急事態宣言のためまだ公開日は発表されていないが、本当に公開が楽しみだ。
(C)カラー