レビュー
「チェインレンサー」レビュー
次々に変形する道路を車が走り抜けるセガトイズの新感覚ホビー
2021年4月21日 00:00
- 4月22日 発売予定
- 価格(税込):
- チェインレンサー スターターセットα/β
- 各3,300円
- チェインレンサー スターターセット DX
- 6,600円
- チェインレンサー ブースターパック4種
- 各880円
- 対象年齢:6歳以上
セガトイズから4月22日に発売される「チェインレンサー」は、変形する道路をつなぎ合わせ、動力を持たない車をゴールまで到達させることが目的という、今までになかった新感覚のアクションホビーである。セガトイズは以前、「爆丸」という球体を指ではじいて転がして鉄板が入ったカードの上で停止させたときの反動で、爆丸が変形しドラゴンなどのモンスターになるという斬新なホビーを販売していたのだが、「チェインレンサー」はその「爆丸」の意志を継ぐものとして開発されたという。「チェインレンサー」と「爆丸」では、遊び方は全然違うのだが、確かに折りたたむときの感触などは「爆丸」を彷彿とさせる。なお、対象年齢は6歳以上とされている。
今回は、4月22日に発売される「チェインレンサー」関連全7製品をお借りすることができたので、以前「爆丸」にはまっていた娘と一緒に遊んでみた。
まずは「スターターセット DX」だけで遊んでみる
4月22日に発売される「チェインレンサー」関連製品は、スターターセットとブースターパックに大別できる。デュエル・マスターズなどのTCG(トレーディングカードゲーム)でいう、構築済みデッキとブースターパックのような関係だ。要するに、最初はスターターセットを買えば、一通りの遊び方ができ、さらに深く遊びたくなったら、単体で販売されているブースターパックを追加で買えばいいのだ。
スターターセットも、「CR-01 チェインレンサー スターターセットα」(以下スターターセットα)、「CR-02 チェインレンサー スターターセットβ」(以下スターターセットβ)、「CR-03 チェインレンサー スターターセット DX」(以下スターターセット DX)の3製品が用意されている。「スターターセットα」と「スターターセットβ」の価格は3,300円で、「スターターセット DX」の価格は6,600円だが、最初に買うなら「スターターセット DX」をお勧めしたい。というのも、「スターターセット DX」には、「スターターセットα」と「スターターセットβ」の内容を合わせたもの+αが含まれているからだ。
そこでまず、「スターターセット DX」の内容を紹介する。「スターターセット DX」にはチェインレンサーが9種類11個と、チェインカーが2台、ストレートロードが4つ、ブロックゴールが8個、クラッシュゴールが1個含まれている。その名前からもわかるように、このホビーの主役は車(チェインカー)ではなく、変形するギミックを備えたチェインレンサーである。チェインレンサーは縦97mm×横64mm×高さ18mm程度の直方体形状をしており、プラレールのレールのように繋げていくことができる。ただし、チェインカーの進む方向は決まっており、チェインレンサーも出っぱりとそれに対応する穴が片面ずつに用意されているため、繋げられる向きは決まっている。
チェインカーは、昔流行ったスーパーカー消しゴムくらいの小さなものだが、ホイールが金属製で、直進安定性が高い。デザインによる性能差はほとんどなさそうだ。
「スターターセット DX」には全部で11個のチェインレンサーが同梱されているが、遊ぶ前に付属のステッカーを貼る必要がある。
チェインレンサー全9種類を一挙紹介!
スターターセット DXには、第一弾として発売されるチェインレンサー全9種類が入っている。そこで順にどんなギミックなのか、紹介していこう。各チェインレンサーには型番と名前がつけられている。
「001 カタパルトロード」と「002 クイックカタパルトロード」は、チェインカーのスタート地点となるチェインレンサーである。「001 カタパルトロード」は、スタートユニットを取り外して中央のレーンに装着し、チェインカーをセットして、スイッチを押すことでチェインカーを射出できる。「002 クイックカタパルトロード」は、スタートユニットを取り外す代わりに、90度回転させてレーンに引き出し、チェインカーをセットしてスイッチを押すことでチェインカーを射出できる。どちらも、チェインカーを収納できるスペースが用意されており、チェインカーを2台まで収納できるのも便利だ。また、どちらもスタートユニットをセットしないときは、ストレートロードとしても利用できる。
「003 スロープロード」は、シンプルな坂道に変形するチェインレンサーである。チェインカーを加速でき、変形後、元の状態に戻すのも簡単だ。
「004 リフトロード」は、道全体が持ち上がり、その下をチェインカーがかいくぐってくるイメージのチェインレンサーだ。
「005 トリスロープロード」は、「003 スロープロード」の坂道の途中に2つのゲートが設けられたようなデザインのチェインレンサーだ。坂の角度は、「003 スロープロード」と変わらない。
「006 タワーロード」は、変形によって高いタワーがそびえ立つチェインレンサーだ。動きがダイナミックだが、坂道の角度は同じなので、チェインカーの加速のされ方は、「003 スロープロード」などと基本的には変わらない。
「007 バーティカルロード」は、垂直落下するジェットコースターのような勾配が特徴のチェインレンサーであり、チェインカーを急加速することができる。
「008 メガリフトロード」は、現時点で登場しているチェインレンサー9種類の中で唯一、途中でバックするチェインレンサーである。
「009 カーブR90ロード」は、右に90度回転して進路を変えることができるチェインレンサーである。進路を変えた先にさらにチェインレンサーを繋げることができるが、その位置あわせが重要である(後述する)。