レビュー

食玩「FW GUNDAM CONVERGE EX30 ペーネロペー/EX34 Ξガンダム」レビュー

「閃光のハサウェイ」主役2機をスミ入れでディテールアップ

【FW GUNDAM CONVERGE EX30 ペーネロペー】

開発・販売元:バンダイ

ジャンル:食玩

発売日:2020年4月27日

価格:3,960円(税込)

サイズ:全高約130mm

【FW GUNDAM CONVERGE EX34 Ξガンダム】

発売日:2021年5月3日

価格:3,850円(税込)

サイズ:全高約95mm

 今回レビューするのは「FW GUNDAM CONVERGE EX30 ペーネロペー/EX34 Ξガンダム」です。新型コロナの影響で延期に次ぐ延期となっていた「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」ですが予定されていた本日21日も延期を余儀なくされてしまいました。新たな公開日も未定となっており実に残念ではありますが、本日は「Future Works GUNDAM CONVERGE」シリーズから主役の2機「EX30 ペーネロペー/EX34 Ξガンダム」を取り上げてみたいと思います。

【機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ|冒頭15分53秒+オープニング【5月21日(金)全国ロードショー】】

 「FW GUNDAM CONVERGE」シリーズはフィギュアとともに一粒のガム(ソーダ味)が同梱されている、いわゆる”食玩”と呼ばれるものです、宇宙世紀にとどまらないガンダム全シリーズに登場するモビルスーツやモビルアーマー、戦艦にいたるまで無いものを探すほうが難しいと思えるほどの商品バリエーションを誇ります。フィギュア自体はあまり可動するわけではないのですが、とても精巧なディテールと彩色をもって造形されており、手のひらサイズにデフォルメされつつもその機体のイメージをそのまま凝縮したスタイリングはどこから眺めても満足度が高く、買ってきてちょっと組み立ててポン!と机や棚にコレクションするのが楽しいフィギュアシリーズとなっています。

【EX30 ペーネロペー vs EX34 Ξガンダム】
手のひらの中の戦争!

 何度も延期された挙句、本来であれば本日公開されていたであろう「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を心底心待ちにしいた筆者。それまでこの主役2機を手元に置き眺めるだけだったのですが延期がアナウンスされて「さらにディテールアップしてみたい」という思いが強くなるばかりでした。前述の通り、非常に精巧なディテールが施されているのですが主にパネルラインへのスミ入れをして陰影を強くしてやるとさらにディテールが強調されてキャラクターがより際立つのではないかと思いましたので、今回このスミ入れにチャレンジしてみたいと思います。

まずは双方の素の状態を確認。大型の機体を手のひらサイズに凝縮したスタイリングは満足度高し!

 それではパッケージとその中身を見ていきましょう。パッケージ自体も双方手のひらに収まるサイズとなっています。ペーネロペーはΞガンダムより大きく、これも実機の設定上の違いを感じさせてくれます。

【パッケージ】
手のひらに収まるサイズのボックス。パッケージ裏には商品の特徴が記載されており、ペーネロペーはFFユニットをパージすることでオデュッセウスガンダムにでき、Ξガンダムは浮遊状態にできます。

 ペーネロペーを開封してみます。枠に入ったペーネロペー本体と、組み付けられていない各パーツが小分けの袋に入っています。他に説明書とガム一粒が同梱です。ペーネロペーは半完成の状態で、FF(フィックスド・フライト)ユニットは別パーツになっていますので、それらを組み付けていけばペーネロペーが完成します。

【EX30 ペーネロペー:内容物】
半完成のペーネロペーとFFユニットが別パーツとなっているのがよくわかります

 Ξガンダムも開封してみましょう。こちらはガンダム本体も小分けの袋に梱包材と共に封入されています。頭部や肩・腕、スタビライザー等も同様に小分けにされています。細かいパーツは台紙も入れられていて曲がりや破損を防ぐようになっていてうれしい限りです。こちらも説明書とガム一粒が入っています。

【EX34 Ξガンダム:内容物】
ガンダム本体は梱包材に隠れて見えません

それぞれを細かくチェックする。ディテールたっぷりで造形されていて情報量がすごい!

 ペーネロペーは半完成のガンダム本体にFFユニットを組み付けていくことになります。パッケージから取り出すと左肩のビームキャノンがぐねーっと曲がっていました。これは後で修正しますのでここではそのまま組み立ててみましょう。各パーツの嵌合具合は最初きつい印象ですが、じんわり合わせてやるといいようです。ランナー状のパーツはオデュッセウスガンダムの時に使います。なお、機体設定にあるフライト・フォームへの変形はできずオデュッセウスガンダムへの換装が可能となっていましてFFユニットは外すのみとなっています。

【EX30 ペーネロペー:組み立て】
さすがに大ボリューム!デザイン上あまり動かすことができませんが、射撃ポーズはとれました

 ここで曲がっているビームキャノンを修正します。この手のフィギュアは主にPVC(ポリ塩化ビニル)という素材が使われています。PVCは”塩ビ”という俗称ですので耳にした方も多いのではないでしょうか。軽くて高耐久・高耐候性を持ち、こういったフィギュアの素材としてよく使われています。今回のように曲がってしまったものは熱を加えることでもとの形に戻ろうとする性質がありますのでお湯を沸かしてそれで修正してみましょう。左肩を取り外し、さらにFFユニットを取り外してお湯につければあっという間に元に戻ります。

【EX30 ペーネロペー:曲ったパーツをしゃぶしゃぶする】
ビームキャノンは細いので熱が入りやすいですね。この後流水でシメてコシを出します。※直火にかけてはいけません

 修正したパーツを戻せばペーネロペー完成です!

【EX30 ペーネロペー:完成】
すごい存在感!テールスタビライザーは上下に可動させられます

 FFユニットを取り外してオデュッセウスガンダムにしてみましょう。ペーネロペーから外せるものを外していくと胸部とふくらはぎ外側に接続穴が現れますので、ランナーの細かいパーツを取り付けます。非常に小さく取り付けにくいので説明書をよく見て取り付けるほうがいいでしょう。この穴埋めパーツは予備もあるので安心です。各部を戻していくと肩のメカ部が見えてしまいますがこれは致し方ないですね。ですがそれほど悪い印象ではありませんでした。

【EX30 ペーネロペー:オデュッセウスガンダム】
巨大なFFユニットを取り払うと一気に可動範囲が増えます

 続いてΞガンダムを見ていきましょう。まず初めにボディがとても細いのが気になったのですが肩と前部アーマー、背部のスタビライザーが一体成型されているという、なんとも面白い作りでした。そのためボディからは長めの軸が出ており、肩部を挟んで腕を取り付けます。設定どおり大型のハンドパーツとなっており、平手と組み替えができます。こちらも機体設定にあるフライト・フォームへの変形はできません。

【EX34 Ξガンダム:組み立て】
こちらもデザイン上あまり動く印象ではないですが、射撃ポーズはとれます