レビュー
ガンプラ「MG 1/100 ガンダムMk-V」レビュー
2021年6月11日 00:00
脚部を組み立てる。白いラインがパーツで再現されているのと巨大な脛部に驚く!
本誌レビューの際は、左右対称がほとんどの腕部・脚部は片方を組み立てて置き、もう片方の組み立ての様子を掲載することにしていますが、今回の「MG 1/100 ガンダムMk-V」はその巨大さ故か片足分のパーツをカッティングシートの上に並べるので限界になってしまいました。
そのため、パートを区切って組んでいこうと思います。まずはガンプラフォーマットである内部フレームを中心に組んでいきますが、やっぱり脛部の巨大なパーツが目を引きます。細かく見ていくと脚の付け根、膝関節といった肝になる部分は巨大な機体を支えるべく大きな1パーツで構成されて、剛性も高そうな印象です。
膝下に不思議なパーツを組み付けますが、これは膝可動の際に後ろ面にあるバーニアユニットを連動稼働させるためのパーツです。固定する軸の位置などを確認しながら組み立あげていくと支点と力点と作用点がわかって構造の勉強にもなります。こういう発見は自分で作り上げていくプラモデルならではの楽しみ方ですね!
今回のキットのトピックでもある、白いラインを組み付けていきましょう。開発発表時点での印象ではラインのみを薄いパーツで貼り込むんだろうな……と思っていたのですが、実際は“構造材”とでもいうべき厚みのある設計となっていました。組み上げてみるとぴったりと合っていて設計時のCADの進化と金型設計の精度の高さを感じさせてくれます。
足首・ソール、サイドアーマーを組み立てていきます。それぞれ“ガンダム”らしくないデザインではありますね。足首の基部は巨大な機体を支えるべくとてつもなく大きなものとなっていてまったくグラつくこともありません。サイドアーマーも前後のアーマーをも取り込む形で大きくラウンドしたデザインと多層構造になっています。
腰部を組み立てる。フロントアーマーの接続方法は特許出願中!
腰部はとてもシンプルなデザインと構造で、アーマーはフロントにしかありません。このフロントアーマーは2本のアームで接続され、ねじれをも表現できるようになっているのですがこれが特許出願中の機構とのことです。確かにとても表情豊かな角度が付けられるので面白く楽しい機構です。ボディとの接続部は高い保持力を備えた大きなのけぞり関節が用意されていますが装甲を付けていくと制限がされてしまいますがこれは致し方ないところでしょうか。
バックパックを組み立てる。インコムはここに装備されています!
バックパックは推進用機器というよりは兵装ステーションの役割が大きいイメージですね。左右の大きいノズルが目立ちますが極太なビーム・カノン兼ビーム・サーベル、インコムが目を引きます。インコムは引き出し式で射出状態を再現できます。パーツの可動の構造も秀逸で剛性感も高いのでグラつくことなくスムーズに出し入れできます。ビームサーベルの基部はポリキャップを内蔵したとても単純な構造ながら前後左右の2軸の回転を実現しています。元々大きいのもありますがこれで確実な保持と可動を実現しているのがすばらしいです。
装備を組み立てる。シールドの白いラインは構造で再現!
これまた巨大なビーム・ライフルも各センサー類はシールで再現されていてきらりと光ってアクセントになっています。構造も奇をてらうこともなくガッシリと組めるように設計されています。銃身のカギ爪状のディテールも上からパーツをかぶせる形になっていて合わせ目も出ずに雰囲気ばっちりです。
背部に装着することでシュツルム・ブースターとしての機能もあるためか、分厚いデザインのシールドはその白いラインも脚部同様構造物として設計されています。細かいパーツではないのでとても組みやすく収まりもいいのでカッチリ決まって気持ち良い組み立てが味わえます。
両肩に全4基のミサイル・ポッドは接続部の組み込みが間違いやすいので注意が必要です。肩の接続部を中心に前後に関節を配置する設計ですが、ミサイル・ポッドの表裏の向き(裏・メカ色が機体内側へ向きます)を確認しながらどちらが前後になるかをよく確認しながら作業を進めていきます。