レビュー
ガンプラ「MG 1/100 ガンダムMk-V」レビュー
2021年6月11日 00:00
完成「MG 1/100 ガンダムMk-V」。その巨大さと異形のスタイリングに驚く!
完成したガンダムMk-Vはぱっと見「大きい!」というのが最初の感想でした。組み上げている途中でも特に脚部は大きいなぁ、という印象でしたが全て組み上がるとさらに大きいというのが実感できます。「ガンダム・センチネル」は「機動戦士Zガンダム」終盤から「機動戦士ガンダムZZ」序盤となる時間軸にあるという設定で、巨大化する一方のモビルスーツ・シーンを体現する機体でもあります。
「ガンダム・センチネル」では敵対勢力のモビルスーツとして描かれる「ガンダム Mk-V」。主役機にあたる「MSA-0011[Ext] Ex-Sガンダム」も同じくマスターグレードで「MG 1/100 Ex-Sガンダム」として2003年にキット化、2019年には頭部・肩部・胸部・バックパックを再設計、肘などの赤い部分を青くするなどした「MG 1/100 Ex-Sガンダム/Sガンダム」も発売されています。対峙する2機をイメージして並べてみました。
「MG 1/100 ガンダムMk-V」のレビューを終えて
発売発表当時、ガンダムという名前が付いているにもかかわらずいわゆる“ガンダムタイプ”というくくりには置けないデザインのモビルスーツなのでどういうふうに立体化されるのかがとても気になっていました。それもマスターグレードという1/100の大スケールですからなおさらでした。今回発売されたものを組み立ててみて感じたのは、キット自体はパーツも大きく、細かい組み合わせもほとんどないので“マスターグレード”という言葉が印象付ける“大変で難しそうなプラモデル”というのとは違い、比較的作りやすい部類のガンプラだといえるでしょう。
特徴的な肩の巨大なバーニア・ポッドは根本でがっちり組み込まれてグラつくことはありませんでしたし、その特殊構造を持つ肩であっても通常のガンダムタイプと同様に腕は引き出し機構を備え、その可動範囲には驚くばかりでした。欲を言えばバーニア・ポッドは若干でも回転してくれるとポージングもより楽しいものになったかもしれません。
機体表面は一昔前のガンプラによくあったような過剰なスジボリなどのディテールはあまりなく、どちらかというとシンプルな印象です。そのため今あるスジボリへのスミ入れしてやるだけでピリッと引き締まった印象が作りやすいのではないかと思いました。デカールも貼ることになるでしょうからつや消しクリアでコーティングしてやればかなり印象がよくなると思われます。
そして前述してもいますが、脚のニューディサイズのマーキングがデカールでの再現となったことで後継機の実現可能性が高くなったように思います。特に「機動戦士ガンダムUC/NT」での活躍を見ると期待は膨らむばかりです。
©創通・サンライズ