レビュー
「METAL BUILD ガンダムデュナメスリペアIII」レビュー
2021年7月22日 00:00
攻撃力全開のバーストモードなど、派手なギミックをたっぷり堪能
「METAL BUILD ガンダムデュナメスリペアIII」は多彩なギミックがウリだ。その中でもシールドから現われるGNキャノンの砲身はダイナミックな変化で楽しませてくれる。肉厚なシールドが貝のように2つに割れ、中から砲口と、金の内部パーツが現われる。さらにシールド上部がスライド、こちらも金の放熱用のヒートシンク状の段差のついた出現する。
GNキャノンはすさまじい熱量の砲撃を行なうというのが視覚的に伝わってくる。シールドが変形し、上に持ち上がる。これまで全くなかった金の差し色がギラリと現われ、防御形態から一気に砲撃形態に姿を変えるダイナミックな変化は「METAL BUILD ガンダムデュナメスリペアIII」の最も印象的なギミックだろう。
ここからさらにGNバズーカーを"片手持ち"から"両手持ち"へ変形させる。下部砲身をスライドさせ銃口を拡張、内部の金のパーツをスライドさせることで銃身を延長させる。両脇にある両手持ちの取っ手を引き出し、さらに銃後部のコネクターを引き出す。デュナメスリペアIIIの胸のカバーを引き上げここにGNキャノンの後部を押し当てれば最大火力で攻撃を行なう「GNバズーカ・バーストモード」の完了だ。
「GNバズーカ・バーストモード」に加えGNキャノンを発射する"フルバースト"の姿は本商品の最高の見せ場と言えるだろう。デュナメスリペアIIIの姿が一気にヴァーチェそのものになる。「バーストモードで殲滅する」というティエリアの台詞を言ってしまいたくなる、攻撃力にあふれた姿だ。
このGNキャノンはナドレが使用したように手で持つことも可能だが、さらにGNシールドの下部分の装甲を付け替えることでナドレが使用していたシールド風に変形させることも可能だ。シールドでありながら砲撃もできる。万能武器風な感じが面白い。
このほかの武装としてはビームサーベルとGNミサイルがある。GNミサイルは膝のコンテナに収納されており、"隠し武器"要素が強い。接近戦を嫌い、敵を遠ざけるために使用するなど使い方を想像するのが楽しい。
サーベルは後ろのスラスターユニットに接続されているが、このサーベルを取り外しアームを取り付けることでGNバズーカを腰に接続することができる。GNバズーカはジョイントを使うことでシールドを接続している背中のアームにも接続できる。シルエットが大きく変わるので、いろいろ組み替えるのも楽しいだろう。
ヴァーチェの外装をパージすることで内部から現われるナドレ。今回はその雰囲気を意識し、GNシールドに加え、膝のミサイルユニットも外し、ビームサーベル2刀流にしてみた。ガンダムデュナメスリペアIIIはアニメでの活躍はまだなく、自由に活躍シーンを想像できる。多彩なギミックと大胆なポージングが楽しめる「METAL BUILD ガンダムデュナメスリペアIII」はユーザーの想像力を刺激させてくれるアイテムだ。様々なポーズをとらせて眺めてみるととても楽しい。
今回、何より見逃せないのは、「METAL BUILD ガンダムデュナメスリペアIII」が発売されたことで広がる"可能性"である。今後初代のガンダムデュナメスがMETAL BUILD化される可能性が大きく膨らんだ。また他のガンダム、ガンダムヴァーチェ(ナドレ)、ガンダムキュリオスと言った展開も期待できる。今後に注目したいところだ。
「METAL BUILD ガンダムデュナメスリペアIII」はダイナミックなポーズが似合う遊んで楽しい商品だ。METAL BUILDならではの金属の質感、エッジの効いた造形、細かいマーキングに盛りだくさんのプレイバリュー……。人気が集中し入手するのは難しいとは思うが、発売日近くならばお店に在庫がある場合もあるので、手に取って欲しい。
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