レビュー
「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX3」レビュー
2021年8月27日 00:00
最強の「矛」と「盾」を備えた「クロスボーン・ガンダムX3」
ここからは「クロスボーン・ガンダムX3」を紹介していく。まずは、本体にコア・ファイターをドッキングする。劇中さながらのドッキングシークエンスが自分の手で楽しめるのも、立体物ならではの楽しみだ。
コア・ファイターとのドッキングが完了すれば、「クロスボーン・ガンダムX3」が完成する。頭部の額には「3」をかたどったマークが造形され、左右に流れる赤い2本のラインも再現されている。
機体の随所にはマーキングが施され、「METAL BUILD」ならではの濃密な情報量が詰め込まれている。本体の各所にはダイキャストが使用され、露出した関節部分から覗く金属ならではの光沢や手に持ったときのずっしり来る重量も魅力の一つとなっている。
そして、暗器のように本体随所に仕込まれた武装の数々も再現されている。「クロスボーン・ガンダム」シリーズならではのケレン味たっぷりのアクションが再現できる。
前腰部の「シザー・アンカー」や「ヒート・ダガー」の柄が収まった脹脛や刃を展開できる足裏、サイドアーマーのハードポイントなど触れるほどにギミックの豊富さに改めて驚かされた。
本体はシンプルなデザインでありながら、各所に隠されたギミック展開でアクションの幅を広げる楽しさは、筆者のどストライクのコンセプトであり、いろいろなアクションシーンが脳内を駆け巡った。
ダイナミックなアクションが可能な考え抜かれた可動
「クロスボーン・ガンダムX3」の可動はダイキャストによる安定した保持力と広い可動域によって様々なアクションをすることができる。また、肩アーマーは独立可動ができ、腕を大きく振りかぶった状態や肩を寄せた状態を自然な形で表現することができる。
「クロスボーン・ガンダム」シリーズは白兵戦がメインの機体だけに、可動域の広さが肝になってくる。特に「ムラマサ・ブラスター」の派手な武装はビーム兵装よりも「重さ」を感じさせることが、筆者は必要だと思っている。実体剣である以上、振り回したときの遠心力やその重量を動かす力の流れがアクションの要となってくる。
その点で「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX3」はその重厚感あるアクションを再現することができる。頑強なダイキャストの構造や豪華な塗装、そして、広い可動範囲がそうしたアクションに活が入る。劇中の活躍を理想的な形でディスプレイできると筆者は感じた。
武装とギミックが織りなす多彩なアクション
ここからは「クロスボーン・ガンダムX3」のアクションを見ていこう。
白兵戦特化の機体らしく「ムラマサ・ブスター」や「ビーム・ザンバー」など刃を振るう姿がヒロイックに映える。フレキシブル・バインダーの変幻自在のビジュアルや、機体のギミックが魅せる驚きの演出が立体物ならではの表現が楽しめる。
そして、台座の「エレゴレラ」とのディスプレイは、「クロスボーン・ガンダムX3」の初陣を再現することが可能となっている。
「クロスボーン・ガンダムX3」の仕様に悪戦苦闘しながら戦うトビアと、圧倒的な強さを誇る「エレゴレラ」、そして、トビアの機転と対応力が魅せるアクションの数々が立体物で見れるのは感動的だ。
劇中の感情をぶつけ合うトビアとクラックス・ドゥガチの掛け合いが頭の中で再生される。
「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX3」は濃密なディテール再現、幅広い可動、豊富なギミックとオプションパーツによって、最高峰の劇中再現が楽しめる。
「METAL BUILD」シリーズで立体化されてきた「クロスボーン・ガンダム」シリーズは単なるマイナーチェンジ商品ではなく、それぞれの劇中場面を想起させる武装やギミック再現、そして新規解釈による武装の追加など機体ごとの「キャラクター性」が広がる立体化となっている。
特に「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX3」は、「エレゴレラ」によって名シーンの再現が楽しめる商品だった。
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