レビュー
「プライオボット 天元突破グレンラガン 超銀河グレンラガン」レビュー
2021年9月13日 10:25
細かいシール作業がより濃密な造形を作り出す
筆者はここまでサクサク組み立てやすく、細かいパーツも少ないため快調に作ることができた。
しかし、シール貼りはなかなかシビアな工程となった。シールの大半が各所にあるドリルの射出口と外縁となっている。細かい作業となり、シールの上にシールを張る箇所も多々あるため、一つ一つの貼り付けバランスを取るのに集中力を使うこととなった。
ここでも指先ではカバーしきれないので、ピンセットなどで作業することをオススメする。ちなみに筆者がシールの貼り付け作業は細かい作業と微調整に集中したため約1時間ほどかかった。
シールを張る作業は組み立てよりも難しく感じたが、その分シールを張る前と後ではその出来栄えが大きく変わった。
貼る前ではのっぺりしていた装甲に射出口のアクセントが加わり、引き締まった印象となった。加えて、マッシブな体形であるため盛り上がった装甲部分がより顕著になり、迫力が増した。
次は完成した「超銀河グレンラガン」の可動とギミックを見ていこう。
ダイナミックな動きは可動範囲から生まれる
「超銀河グレンラガン」の可動を紹介していこう。
まずは頭部の可動。ボールジョイントによって左右への動きが可能で、顎を引いた動きもできる。
次の腕部の可動域を見ていこう。水平でも持ち上げは、胴体部のサングラスを装着している場合は干渉して狭まっている印象だが、サングラスを外すことで若干の広がりが確認できる。
肩口は360度回転して動かすことができ、肘関節は約90度曲げることができる。
胴体部分の可動は筆者が一番驚かされた部分だ。左右へのひねりはもちろん、前屈の動きも大きくできるため、ダイナミックなポーズが可能。
特にグレンブーメランや超銀河ギガドリルブレイクなど、大型の武器を手にした時の躍動感と重さを感じさせるアクションは映える。
そして、脚部の可動は水平に大きく開く。膝関節は狭いが、股関節部分が大きく動く。また、平地での接地面が大きいため、安定した片足立ちもできる。
ギミック面では頭部と胴体部のサングラスの取り外しができる。これによってグレンブーメランを持った状態を再現することができる。
印象的な腕組みポーズは専用パーツに差し替えることで再現できる。二の腕パーツの差込口に接続することで完成する。
専用パーツなのですっきりした印象で破綻のないプロポーションとなっている。
そして、最大の武装である超銀河ギガドリルブレイクは専用の接続パーツを使用して再現できる。劇中では両肩のドリル2つが連結して完成したが、本キットではドリルを分離して接続パーツを挟むことで完成する。
くびれのある独特なドリルのデザインを立体化しており、ドリルの全長は約120mmとなる。
また、武器のグレンブーメランは持ち手を使うことで持たせることができる。
可動範囲は複雑なデザインゆえに関節部の可動に制限が出ている。しかし、アクションの動線が確保され、ダイナミックなアクションにも耐えられる保持力と安定感がある。
それらすべての要素が紡ぎだす「超銀河グレンラガン」のアクションを見ていこう。
© 中島かずき・今石洋之・プロジェクト「グレンラガン」