レビュー

プラモデル「Figure-rise Standard Amplified バットマン」レビュー

最後の装飾品であるマントを作成

 バットマンといえば、コウモリをイメージさせるマントも印象的なキャラクターですよね。今回の「Figure-rise Standard Amplified バットマン」では、比較的硬質な印象のキャラクターになっていますが、それに合わせるようにマント部分にはPP素材が採用されており、硬さと柔らかさを合わせ持ったような質感を表現しています。写真では布のような感じも見えるかもしれませんが、実際は薄くて柔らかいプラスチックのような感じといえばわかりやすいでしょうか?

ここからパーツを切り離して、マントの骨格となる部分を作っていきます。
マントのメイン部分。ここにウイング状のパーツを取り付けていきます。
こちらがPP素材を採用したマントのパーツ。
ウイング状のパーツを左右2組作ります。
マントがついに完成。あとは、バットマン本体の背中に取り付ければOKです。

原作バットマンをアレンジ。遊びの幅をアンプリファイドしたバットマンがついに完成!

 マントの部分は、構造的には昆虫の4枚羽根のようなものをイメージするといいかもしれません。大きく広げたときはおなじみのコウモリのシルエットを模した姿になり、普段は折りたたんでしまっておくような感じです。いわゆる、ひらひらとした布のマントはちょっと印象が異なるかもしれません。ということで、このマントをバットマンの背中に取り付けるとすべて完成となります。

すべてのパーツを取り付けて、パッケージのイラストを再現してみところ。
マントは左右に展開できます。
完全にマントを閉じたところ。

 その長い歴史の中で、多くの作者が制作に携わり、無数のバットマンが誕生してきました。全体的な印象としては少しメカニカルなスタイルになっており、かつてないアレンジとしてかなりカッコイイのではないでしょうか。

マッシブなバットマンのボディに機械のような緻密なディテールが調和しています。

 ちなみに、腰の部分には着脱可能なパーツがありますが、これは別売りのプラモデル「アクションベース4」などのアームを取り付けるためのものです。ある程度ならアームなしでも自立させることは可能ですが、アクション性の高いポージングをさせたい場合は入手しておくといいでしょう。

本体を支えるための別売りのアームは、このように取り付けることができます。

 「Figure-rise Standard Amplifiedシリーズ」の魅力のひとつに、アクションフィギュア並の可動が可能なところがあげられます。腕の可動域は、肩がだいたい水平に手を伸ばす程度までしか上げることができませんが、それでもヒーローっぽいポーズを撮らせることは十分に可能です。足は比較的広く稼働させることができるので、ある程度大胆なポーズを取ることもできます。先ほど紹介したアームと組み合わせて、自分の思い描いたポーズを作って飾ってみましょう。

足の可動域は、このようにかなり広めになっています。
肩は水平ぐらいまでにしか上がらないものの、ある程度ポーズを付けることはできます。
ヒーローっぽいポーズなら、概ね問題なく取らせることができます。

 今回のバットマンではいろいろなギミックが盛り込まれており、かなり豊富なアクションを楽しむことが可能です。たとえば、組み立て中も少し触れていた胸の「バットラング」は取り外しができ、手に持たせることで武器に早変わりします。

胸から取り外した「バットラング」を、手に持たせたところ。
手首も指を伸ばしたパターンのものが用意されており、そちらに差し替えて武器を持たせることができます。

 もうひとつのユニークなギミックは、なんとマントが取り外し可能になっているところです。この取り外したマントには、取っ手のようなものが付いており、それを持たせることで盾を構えるようなポーズを取らせることができます。

マントを外して手に持たせたところ。
マントを持たせるときは、1度手首のパーツをばらす必要がありますが、このような感じで取っ手を持たせられます。

 ひと通り作り終えて遊んでみた印象としては、最初に思っていたよりも初心者にも優しいキットとなっており、非常に作りやすく感じました。今回は特に塗装もせず、そもそもデカールなども付属しないため完全な素組みだったのですが、色分けは完璧でパッケージイラストのイメージ通りに作り上げることができます。

 なによりも、プラモデルにありがちな細かすぎるパーツはほとんどないため、作っている最中にどこかに落としてなくしてしまうという心配がなかったところが、個人的にはありがたかったポイントです。完成後は、アクションフィギュアのようなプレイバリューの高さも魅力といえるでしょう。DCやバットマンなどのアメコミヒーローが大好きならば、ぜひ挑戦してみてください。