レビュー
プラモデル「Figure-rise Standard Amplified バットマン」レビュー
メカニカルな大胆アレンジを施した新しいバットマン
2021年12月15日 00:00
- 【Figure-rise Standard Amplified バットマン】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2021年11月20日
- 価格:4,950円(税込)
今なお新作の漫画や映画などが作り続けられている、アメコミを代表するヒーローキャラクターのひとりバットマン。そのプラモデル「Figure-rise Standard Amplified バットマン」が、BANDAI SPIRITSから発売されました。バットマンがDCから登場したのは今から82年も前の1939年。まさに親子三世代どころかそれ以上の広い世代から愛され続けていることになります。
さて、今回のプラモデルですが、原作のデザインを尊重しながらキャラクターの魅力を最大限に増幅(アンプリファイド)する「Figure-rise Standard Amplifiedシリーズ」の商品です。写真だけ見ると、これってアクションフィギュアですか? と思わず聞いてしまいそうな仕上がりで、実際にプラモデルとして完成させた後は、それこそアクションフィギュア同様に様々なポージングやギミックを活かした遊びが楽しめるのが特徴です。
原作デザインをメカニカルにアレンジしたバットマンを組み立てる
筆者も含めて、普段それほどプラモデルを作っていないという人は、パッケージの分厚さを見ただけでもビビってしまうかもしれません。実際に中に入っているキットもかなりのボリュームになっていますが、左右の腕や足など2組ずつ入っていたり、あるいは他のキットと共用になっていたりするものもあるので、思ったほど大量にあるというわけではなく、すべてのパーツを使用するわけでもありません。
また、基本的に頭や胴体、腕、足といった感じで順番に作っていくことになるので、実際に挑戦してみると思ったよりは簡単に感じるのではないかと思います。まずは説明書を見ながら、順番に組み立てていくことに。
まずは頭部から作成開始。先ほどのニッパーを使用してパーツを切り離していきます。頭部は5つほどのパーツで構成されており、大きく分けるとマスク部分と素肌が見える口元といった感じです。プラモデルは、途中まで自分が何を作っていることがわからないことがありますが、今回はいきなり大本命の頭部ができあがるので、テンションが上がります。
胴体の組み立てでいくつかしくじるも、なんとかリカバリー
こうしたプラモデルは、説明書とにらめっこしながらひとつひとつのパーツをはめ込んでいくわけですが、それでも起きてしまうのが勘違いによる取付けミスです。実は、今回もっともそうしたポカが集中してしまったパーツが胴体部分でした。組み立ての際には注意しましょう。
最初のしくじりは、腕を取り付けるためのパーツの向きです。本来は肩のある方向に付ける必要があるのですが、気が付かずに腰側に取り付けてしまいました。途中まで気が付かなかったものの、ボディの表面パーツを組み立てているときに、なにか形がうまく合わないな~と思って見直してみたところ、このミスが発覚しました。
この胴体部分は、胸の可動ポイントでふたつに分かれています。それぞれ組み上げていった後で、合体するとそれらしい姿になってきました。
コウモリの形をした胸の「バットラング」は、着脱可能になっており武器として手に持たせることができます。しかし、ひと通り組み立てた後で余ったパーツを説明書と見比べているときに、取付け忘れていたことが発覚しました。どうりで、「バットラング」の取り外しがやけに面倒だなと思ったら、金色の胸パーツがなかったことで、奥にのめり込んでしまっていたようです。
しかし、最近のプラモデルのいいところは接着剤不要ではめ込み式になっているため、簡単にバラせるところです。こうしたちょっとしたミスならば、さくっと直せるので、なんとかリカバリーすることができました。
両腕と上半身部分を組み立て
人型やロボットなどの場合、たいてい腕や脚などは左右対称になっていることもあり、片方を作るともう片方がサクッと作っていくことができます。今回の「Figure-rise Standard Amplified バットマン」も、左右で組み立てに大きな違いはないので、安心して作っていきましょう。というわけで説明書の順番に従って、まずは右腕のほうから作り始めていきます。
これまでは比較的わかりやすいパーツ組み立てが多かったのですが、腕は比較的細かいパーツを少しずつ組み立てていくような印象でした。しかし、金パーツなどアクセントになる部分も多く、組み上がっていくごとに、ああ~こんな風になるのか、と感心させられます。
ここまでで、頭部と胴体、両腕のパーツが組み上がったので、それぞれを合体させます。続いて肩のパーツを組み上げて、先ほどの上半身に取り付けると、かなり形なってきた感じがしました。
両足と腰を作ってついに本体部分が完成!
上半身ができたので、続いて下半身の制作に取りかかります。まずは膝と大腿部から。膝関節が金色のパーツで構成され、ニーアーマーを取り付けた際には隙間から金色がのぞくのがアクセントとなりカッコ良いです。腕と比べると少しステップが多めですが、足首なども作って組み立てると完成です。
続いて、腰の部分を作っていきます。こちらも向きを注意しながら組んでいきます。可動部分だけではなく、サイドアーマー状の装飾部分も完成したら、いよいよ上半身と両足を組み合わせます。
BATMAN and all related characters and elements ©& TM DC Comics.(s21)