レビュー
「エヴォロイド ジェットン&エヴォビースト E-レックス」レビュー
大河原邦男氏デザインのデフォルメ変形メカのプラモデルが、現代の子供達に向けて蘇る!
2021年12月24日 00:00
- 【エヴォロイド EVR-01A ジェットン】
- 【エヴォビースト E-REX-S1 E-レックス】
- 開発・発売元:コトブキヤ
- 発売日:2021年12月24日
- 価格:各2,860円(税込)
コトブキヤはプラモデルの新シリーズ「エヴォロイド」の第1弾ラインナップ「EVR-01A ジェットン」と「E-REX-S1 E-レックス」を12月24日に発売した。同社が初めて挑む低年齢層もターゲットに入れた、変形機構を備えたデフォルメメカのプラモデルで、メカデザインに大河原邦男氏、組み立て説明書に掲載するコミックの作画にときた洸一氏、企画協力にアストレイズを迎え、プラモデルから新たな世界観を構築していくプロジェクトとしてこの冬よりスタートする。
今回はコトブキヤから発売前の製品版を提供いただき、シリーズ第1弾の2体をレビューさせていただくこととなった。完全オリジナルのシリーズではあるものの、その原点には、昭和の子供達に支持されたコミカルな世界観を持つプラモデルを思い出させてくれるようなコンセプトも感じられ、大人と子供が2世代で楽しめるプラモデルとして楽しめるものとなっていた。
大河原邦男氏のデザインを忠実に再現し、変形も実現した低年齢層向けモデル。ジェットンは戦闘機へと完全変形!
ある日突然、世界をまばゆい光が覆った。謎の発光現象の原因は解明されぬまま人々は生活を送る。しかし、その日を境に世界各地で謎の鉱物「エヴォリウム」が発見される……。そんなプロローグの元に展開される「エヴォロイド」。説明書のコミック「機甲換装エヴォロイド」では、それぞれの機体が活躍する物語が描かれている。「EVR-01A ジェットン」は、戦闘機から変形するロボットで、覚醒して意思を持ち、パイロットのランと友情で結ばれるヒーローメカである。
一方「E-REX-S1 E-レックス」は、エヴォロイド・ビースト軍団のキングで、恐竜T-REXのDNAを受け継いで覚醒。ロボット形態から恐竜形態へと変形する。子分である「C-レックス」で構成された「レックス軍団」を率いて、ジェットンをライバル視する様子がコミックで描かれている。
コトブキヤではこれまで、15歳以上を対象としたプラモデルをリリースしてきたが、この「エヴォロイド」は8歳以上を対象としたキットだ。説明書はコミック掲載の他に、漢字にはルビが振られ、説明もユーザーに語りかけるような注意書きが添えられていた。
この「エヴォロイド」は、四肢のあるロボット形態から乗り物や動物をモチーフとしたモードへと変形するキットだ。2021年9月発売の「M.S.Gプログレスボディ」のフレームとなった「プログレスコア」と同等の「エヴォロイドコア」を採用し、これを中心とした可動や変形を備えている。このコアを含んだ本体には3mm径のジョイント穴が開けられていて、コトブキヤのプラモデルシリーズと共有できる仕様だ。
まずはジェットンから組み立てていこう。戦闘機に変形するロボットということで、頭部が機首となっていて、後頭部に当たる部分にコクピットがあり、キャノピーにはクリアパーツを使っている。またカメラアイもクリアパーツとなるが、色を表現するためのシールを貼るとクリアの部分は隠れてしまう。シールはメタリックなので、好みで選ぶといいだろう。その他、額の部分にもシールを貼っている。
続いては本体内部のエヴォロイドコアとフレーム。エヴォロイドコアは複数のジョイントパーツの集合体で、説明書を見る限りは、前述の「M.S.Gプログレスボディ」と共通のようだ。組み換えを意識した設計なのはもちろん、完成させてみるとその一部が肩の引き出し関節を兼ねているのが面白いところだ。これに装甲を取り付けることで胴体が完成する。
デフォルメキャラクターということもあって、手足は短めで、パーツ数もそれに合わせて少なめだ。ともにロール軸がないのでポージングの幅はやや限定されるが、このサイズなので仕方ないところか。
全てのパーツが完成したら、組み立てて本体の完成だ。デフォルメメカながらその姿はヒロイックで、大河原氏によるデザインの特徴も上手く捉えて立体化している。未塗装の部分はシールで補完していて、素組みでも設定画に近い状態に仕上がっている。ディテールへのスミ入れやワンポイント塗装でさらに見栄えのするものに仕上がるのではないだろうか。専用の武器が銃剣というのもなかなか面白く、さらに頭部のビームガンも武器となる仕様だ。
目玉となる戦闘機形態への変形だが、パーツを外しての組み換え式かと思いきや、そうではなく、関節などの可動のみで変形を完了させている。近いデザインのプログレスボディは、変形時に頭・胴体・下半身をバラす必要があるのだが、このジェットンはその必要はなく武器以外を取り外す必要はない。そのプロセスは少々複雑だが、設定画通りの戦闘機へと変形できるのはちょっと感動する。ディスプレイスタンドはコトブキヤの「ニューフライングベース」に対応しているが、3mm径のジョイントがあれば汎用のものも使用可能だ。
© KOTOBUKIYA