レビュー
「ROBOT魂<SIDE MS> ゴーストガンダム」レビュー
銀色の装甲にオッドアイのような破損フェイス、大型の「クジャク」で派手なアクションが楽しめる
2022年2月15日 00:00
BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部より「ROBOT魂<SIDE MS> ゴーストガンダム」が1月25日に発売された。本商品は通販サイト「プレミアムバンダイ」の「魂ウェブ商店」限定商品だ。
「ゴーストガンダム」は長谷川裕一氏の漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」にて登場したモビルスーツで、「ファントムガンダム」の改修機だ。
「ファントムガンダム」は以前に筆者がレビューさせていただいた「ROBOT魂 <SIDE MS> ファントムガンダム」として同フィギュアブランドで立体化された。
「ファントムガンダム」の改修機ともあり「ゴーストガンダム」にもその特徴的なギミックが引き継がれつつ、新たに追加された武装やデザインに筆者はとても惹かれた。
単なるカラーバリエーション機体だと思われたが、実際に触ってみると細やかなデザインの違いや劇中のギミックのこだわりが感じられる商品となっている。
今回は「ROBOT魂<SIDE MS> ゴーストガンダム」を紹介していこう。まずは「ゴーストガンダム」とはどんな機体なのかについて説明していく。
「クロスボーン・ガンダム」を受け継ぐ「ゴーストガンダム」
「ゴーストガンダム」は漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」にて登場したモビルスーツ。
惑星間巡航形態「蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)」モードへの強引な変形、核ミサイル迎撃のための超高速飛行によって大きなダメージを負った「ファントムガンダム」を「クロスボーン・ガンダムX-1」、「クロスボーン・ガンダムX-2」用の補給パーツを使用して改修したのが本機体となる。
この改修に伴い、海賊軍ゆかりのXM-XXナンバーと「ゴーストガンダム」のコードネームが与えられた。特徴的な銀色の表体は、希少金属でコーティングされている。
本商品では、「ファントムガンダム」の特徴的なギミック、「ファントム・ライト」や惑星間巡航形態「蜃気楼鳥(ミラージュ・ワゾー)」への変形を引き継ぎつつ、特徴的な装甲カラーなどが再現されている。さらに、多目的攻撃兵装「クジャク」も新規造形で立体化されている。
では、「ROBOT魂<SIDE MS> ゴーストガンダム」の内容物をチェックしていこう。
幽玄な色合いのパッケージと目を引く内容物
パッケージは「ファントムライト」を纏った「ゴーストガンダム」が映され、頭部の眼も破損状態のものとなっている。
中には、ブリスター2段組みで、「ゴーストガンダム」本体と交換用手首パーツ、武装の「ヒートナイフ」、「クジャク」、「フレイムライフル」用のグリップパーツ、アタッチメントパーツに加え、冷却カートリッジのベルトや「ファントムライト」時のエフェクトパーツ、交換用頭部、フェイスパーツ、取扱説明書が封入されている。
「ゴーストガンダム」を見ていく前に、まずはサイドに「ヒートナイフ」、背部に冷却カートリッジのベルトを装着して本体が完成する。
それでは「ゴーストガンダム」の可動や造形について見ていこう。
メタリック塗装の重厚感と新ギミックの迫力が見る者を惹きつける
「ゴーストガンダム」の特徴は何といっても銀色のカラーリングだ。シルバーメタリック塗装による高い質感が、「幽霊(ゴースト)」のコードネームにぴったりの幽玄さを演出している。
スラスターなどの赤い箇所も暗めの色合いで、アクセントとなってメリハリのある色彩となっている。
デザイン面では、「ROBOT魂 <SIDE MS> ファントムガンダム」と比較すると脚部裏のスラスターや冷却カートリッジのベルトなどの違いが見受けられる。
「ROBOT魂 <SIDE MS> ファントムガンダム」と並べてみると、基本的なデザインは同じだが、「ファントムガンダム」は緑のカラーリングが生物的に感じられる色合いだ。
「ゴーストガンダム」はその点では無機質な、あるいは得体のしれない感じが強い印象となっている。
続いて可動域を見ていこう。
可動は「ROBOT魂 <SIDE MS> ファントムガンダム」同様に柔軟かつ広い可動域を有し、幅広いアクションポーズを取ることができる。
そして、「ゴーストガンダム」では、破損したフェイスパーツが付属し、通常状態と強制二段放熱モードに対応。「ファントムガンダム」では頭部そのものを交換する方法だったが、「ゴーストガンダム」では前頭と側面の装甲を取り外してフェイスパーツを交換する方法となっている。
また、側面の装甲は通常状態と強制二段放熱モード用の2種類があり、合計4種類の「ゴーストガンダム」の表情が楽しめる。
武装面でも「ヒートナイフ」はエフェクトパーツを付けることで、劇中の「フレイム・ソード」を再現できる。
そして、腰部のスラスターはグリップパーツとエフェクトパーツを付けることで「フレイム・ライフル」も再現可能。
そして、新規造形の多目的兵装「クジャク」は大剣のような「バスターモード」と広範囲のビーム兵器となる「スマッシャーモード」への変形ギミックを搭載。
「クロスボーン・ガンダムX-3」が使用していた「ムラマサ・ブラスター」と「クロスボーン・ガンダム X-1改・改 スカルハート」が使用した「ピーコック・スマッシャー」の性能を併せ持った武装で、多彩なアクションを楽しむことができる。
また、「バスターモード」のビーム展開時のエフェクトも付属し、より迫力のある造形となる。
そして、最大の特徴である「ファントムライト」はエフェクトパーツを付けることで再現可能。取り付けはパーツの差し替えによって、よりダイナミックな姿となる。
全身に纏うエフェクトパーツによってボリューム感ある姿となった。エフェクトパーツは紫がかったクリアパーツで、銀色の装甲にマッチした濃い色合いで存在感を強調している。
「ROBOT魂 <SIDE MS> ファントムガンダム」と比較すると、シルエットはほとんど変わらないが、エフェクトの色合いの違いで引き締まった印象となっている。
隅々までこだわりが伝わってくるデザインやギミックの数々が光る「ゴーストガンダム」。次にポージングについて紹介していこう。
© 創通・サンライズ