レビュー
ガンプラ「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」レビュー
2022年4月13日 12:00
腕部を組み立てる。練り込まれた設計を堪能する
腕部もこれでもか!と言わんばかりの簡単組み立て構造になっています。上腕・前腕はスライド金型による一体成型になっていて簡易フレームに被せるだけです。いやもう、すばらしい……ここまでですでにENTRY GRADEの魔法にかかってます。
腰部を組み立てる。ENTRY GRADE伝統の連邦マークは今回も!
ENTRY GRADEのガンダムの腰部は連邦マークを成形で再現するという伝統(?)がありますが今回も無理なく再現できていてすばらしいです。脚を接続するボールジョイントの軸や腰部基部がメカ色ではありませんが組みあがってしまえばなんの違和感もありません。前後左右(左右は後ほどとなります)のアーマーも色分け再現ばっちりです。
脚部を組み立てる。一体成型された大きな脚部は必見!
脚部は腕部同様になるべく一体成型することを軸に色分けと可動性能を持たせたうえで組み立てやすさが段違いです。大きな脛と膝部はスライド金型で一体成型、それを本体として簡易的な内部構造と足首から先を入れ込むイメージです。後はめ方式の膝関節はそれだけで二重関節でもあり、塗装する方にもピッタリですし組立自体も簡単組み立てを実現する構造だといえます。
装備を組み立てる。装備も簡単組み立てで満足のできばえ!
装備はビーム・ライフルとシールドです。どちらも2色で構成されていますが面が広いのでスミ入れしてやるとぐっと引き締まります。シールド裏の構造もしっかり別パーツ化されていてそのディテール感が楽しさをもたらします。福岡の限定版ENTRY GRADEにはこれらの装備は付くのかが気になりますね。もっともロングレンジ・フィンファンネルの存在感がすごそうではあります。
完成!「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」
ここまであっという間でした!慣れている方なら2時間もあれば組みあがってしまうのではないでしょうか。ENTRY GRADEは入門用ということではありますがガンプラに詳しい方にとっては技術の集大成を見ることもできて、誰にとっても楽しめるキットになっています。
EGからスタートしてHGやMG、RGなどへステップアップしていってもいいでしょうし、EGを素体にさらにディテールアップやバランス調整に向かってもいいと思います。サクサク組んでそれだけでカラフルでかっこいい今どきのガンダムが出来上がるこのENTRY GRADEシリーズはすばらしいですね!
「ENTRY GRADE 1/144 νガンダム」のレビューを終えて
最初の「ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム」の時に開発担当者の話として、「簡単組み立てを実現するにはやはり78ガンダムがチャレンジする対象として最適だった」というお話がありました。そのうえで「いずれ別の機体を……」ということも伺っていたのですがストライクに続き、このνガンダムまでリリースされるとは……しかもこの短期間で!というのが率直な感想でした。
こういったシリーズの場合、後発になるにつれ当初の理念から逸脱していくものですがこのキットは最初の78ガンダムから何一つ取りこぼすことなくシリーズ商品として完成されていると感じました。ガンプラが持つイメージ……組み立てるだけで設定どおりのカラーリングとスタイリング、信じられないほどの可動性能は40年を超えたガンプラだからこそできる技術の積み重ねだと思います。
今回のEGνガンダムではその技術と構成をさらに磨き、1つのパーツにまとめ上げて組みやすさと可動性能をバランスさせているのはすごいなぁ、と感動するばかりです。入門用と位置付けられていますが注ぎ込まれているのはこれまでの技術の集大成でもあるわけですね。次のENTRY GRADEのガンプラはどの機体になるのか楽しみでしょうがありません!そして福岡の実物大νガンダム立像を早く見てみたい!
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