レビュー

ガンプラ「RG 1/144 RX-93ff νガンダム」レビュー後編

衝撃のνガンダム新兵装「ロングレンジ・フィン・ファンネル」は気合の入った設計!

【RG 1/144 RX-93ff νガンダム】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2022年4月25日

価格:4,950円(税込)

ジャンル:プラモデル

サイズ:全高約195mm

※GUNDAM SIDE-F限定品。後日ガンダムベース各店、バンダイナムコグループ公式通販サイトでも販売予定

 RG 1/144 RX-93ff νガンダム【前編】での緊急フォトレビューはいかがだったでしょうか。【後編】の今記事ではキットの組立状況をお届けしたいと思います。【前編】でお伝えした通り、「RG 1/144 RX-93ff νガンダム」は2019年08月に発売された「RG 1/144 νガンダム」をベースに「ロングレンジ・フィン・ファンネル」のパーツを追加、カラー調整と新規マーキングシール(水転写デカール)を追加されたものとなっています。ランナーを確認すると「フィン・ファンネル」のパーツが多く残っているのですが、全てではないためそれらを組むことはできません。完全に「実物大νガンダム立像」を再現するためのキットとなっています。

【RG 1/144 RX-93ff νガンダム】
RGシリーズの高密度キット!

 そしてこのキットはそのランナーの枚数などこのパッケージ内容はまさにRG(リアルグレード)シリーズだということを認識させてくれるキット内容となっています。メカフレームへの外装の取り付けや装甲裏の裏打ちパーツなど高密度な組立内容はガンプラビルダーの気持ちを高めてくれます。「ロングレンジ・フィン・ファンネル」の設計もとても気合の入ったものになっていますのでそちらもぜひお楽しみにしていただければと思います。それではパッケージから確認していきましょう!

パッケージを確認。RGならではの大ボリュームで密度感あふれるパーツたち

 それではパッケージ内容を見ていきましょう。パッケージは大きいサイズのものになっています。ランナーはA~Q(B、Eはありません)+ビーム・サーベルの全22枚と装備分多くなっていますが、同じランナーで色違い(F、K)があったりその大きさから1枚と数えるべきか悩むものもありますので実際には少なく感じると思います。組立説明書とリアリスティックデカールと水転写デカールで構成されたマーキングシールという構成になっています。

【パッケージ構成】
SIDE-Fのロゴマーク入りの大型のパッケージ
Aランナー。主にメカフレームとカラーパーツ、エフェクトパーツで構成されます
Cランナー。左側にフィン・ファンネルのパーツがあるものの、これらは使われません
Dランナー。主に装備類です
Fランナー(グレー)。このグレーとブルーで色違いを表現します
Fランナー(ブルー)
Gランナー。メカフレームです
Hランナー。メカフレームです
Iランナー。機体各所の黄色のパーツです
Jランナー。外装パーツです
Kランナー。こちらも外装パーツですが細かな色違いを再現するものです
Lランナー。メカフレーム
Mランナー。ここからRX-93ff専用の新金型となります
Nランナー。外装やロングレンジ・フィン・ファンネルのものです
Oランナー。こちらも細かな外装とロングレンジ・フィン・ファンネルのものです
Qランナー。こちらも細かな外装です
組立説明書とPランナー、ビーム・サーベルとマーキングシールです

組立開始!さすがRGシリーズは組みごたえ抜群!

 それでは組み立てていきたいと思います。まずは脚部からですがさすがにRGシリーズは高密度の構成でモビルスーツの構造を頭に思い浮かべつつ超絶可動を可能にするメカフレームを組み上げて外装をまとわせていくのは立体パズルのようでもありとても楽しい作業です。

 脚部は高密度な内部フレームと多重関節による可動性能を実現しています。それでいて適度な抵抗をまといながら自重を支えられる関節構造を持っていてどのようなポージングでも無理なく支えてくれます。また、大腿部からつま先まで流れるようなシェイプもとてもなめらかで関節がどの角度であっても説得力あるラインを描きます。

【組立:脚部】
右脚を先に組んでいます。パーツ数は多いものの、並べてみるとわかりやすい構成です
ちょっとわかりにくいですが自重を支える足首は太いパーツで構成されています
かかとは2つの青いパーツでの構造となっています
つま先も可動します
膝関節は2重になっていて……
さらにシリンダーのパーツもあります
これぞリアルグレードの密度感!
脛部も少ないパーツながらこの密度感がたまりません
スラスターを組み付けます
完璧な色分けです
外装を組み付けていきます
脚部完成!流れるようなシェイプが素晴らしい
各関節を限界まで可動させてもこの密度感!
リアリスティックデカールを貼り込んでいきます
足首の関節のアクセントになります
パネルっぽいデザインのものを貼り忘れていたので……
パーツを分解して貼り込みました
装甲の隙間からチラ見えするリアリスティックデカール

ボディを組み立てる。練り込まれた可動性能と組みやすさの両立を実感

 ボディの組み立てにとりかかります。まずは腰部からですがここもRGシリーズならではの密度と剛性のある設計を堪能することができます。やみくもにパーツ数をふやすことなく最小限の構造で最大限の可動性能を実現していて、ABS樹脂によるパーツ同士の絶妙な摩擦係数でポージングの保持にも問題はありません。すばらしいです。

 標準的なガンダムタイプの腰部ですので前後左右の全6枚のアーマーで構成されています。股関節は左右独立スイング機構を持っていて脚部からの直線軸を受け入れるタイプになっています。フンドシにある連邦軍の黄色いマークが1/144スケールということもあり極小パーツになっていますので飛んでいかないように注意します。

【組立:腰部】
中央にあるのが腰部基部で、前後アーマー裏の裏打ちパーツもあってこれもRGの作りごたえにもつながっています
股関節は左右独立スイング機構を持ちながら大き目の機体を十分保持してくれます
剛性感もたっぷりです
前と左右のアーマーの接続部は回転軸を持つ1パーツ上に持たされています
ドッキングさせると……
左右へロールすることができます
黄色の連邦マークが小さい!ピンセットで持つと飛んでいくので注意して指で組み付けます
中央の外装を取り付けるとこの密度感!メカメカたまらんです
片側のアーマーを組み立てています。構造自体は合わせるだけですので難しくはありません
写真に向かって左が前アーマー、内部にスライドする機構があります
構成要素を組み上げ……
腰部に脚部とともに組み付けました
なんともかっこいいバランスです

 腹部と胸部を合わせたボディの組み立てにかかります。特徴はRGならではの細かい色分けがされた外装パーツです。特に今回の「RX-93ff νガンダム」では彩度の高いカラーリングになっていてパーツは細かいものとなっています。ランナーから切り離すときやそのあとのゲート処理の時に切り落としてはいけない部分をよく確認して作業を進めます。

【組立:ボディ】
パーツ数多く見えますが、色別での外装パーツが多いのでそう見えるのだと思います
ボディの体幹を構成する腹部の関節はこれもガッチリしています
さらに胸部を組み上げ……
構成要素でまとめるとかんたんですね
体幹びしっとしています!
肩関節は3軸となっていて自由に可動させられます
片側のカラフルな外装を取り付けています
左胸上部のセンサーパーツはクリアーパーツが小さく組みにくいので注意が必要です
コクピットハッチも3色での構成
組み上げるとオリジナルのνガンダムより彩度の高いボディになります
ボディと脚部の長さの比較……かなりナイスバディです