特別企画
福岡の新たな"名所"となる実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」、そのディテールをチェック!
2022年4月18日 17:43
- 【実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」】
- 公開日:4月25日
- 設置場所:三井ショッピングパーク ららぽーと福岡
- (福岡市博多区那珂六丁目351番地)
ららぽーと福岡は4月18日、メディアや関係者を招待する内覧会を実施し、実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」をはじめとした各施設をお披露目した。本施設の正式オープンは4月25日を予定。
ららぽーと福岡は九州の新たなコミュニティハブとなるべく、三井不動産、九州電力、西日本鉄道の参画により、福岡市の南にあった青果市場跡に建設された。様々な企業が出展するショッピング施設としてだけではなく、福岡市最大級のフードコート、200mのトラックやテニスコートのあるスポーツ施設、バーベキューが楽しめる広場、シェア農園、映画館など様々な施設がある地域の中心となる場所だ。
その中で注目したいのが「ガンダムパーク福岡」である。ららぽーとの入り口で人々を出迎える実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」、ガンダムの様々なグッズを販売、情報発信の場となる「GUNDAM SIDE-F」、体験型アクティビティ「VS PARK WITH G」、アミューズメントエリア「namco」といった施設がある。弊誌ではこれらを紹介していきたい。本稿ではまず、実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」を取り上げていこう。
巨大な新兵器ロングレンジ・フィン・ファンネルを装備したνガンダム
実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」は、福岡の新たな名所となるガンダム立像である。νガンダムは、「機動戦士ガンダム」の主人公であり物語を牽引していったアムロ・レイの最後の搭乗機として絶大な人気を誇っている。福岡のνガンダムは「RX-93ff νガンダム」という、劇場版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場したνガンダムとは少し異なる姿をしている。
この機体の詳細に関しては、「GUNDAM SIDE-F」で見ることができる。それによるとアムロが乗ったνガンダムはアムロが設計を行なっていたプランと、アナハイム・エレクトロニクスが独自で進めていたプランをベースとして完成したという。当初の予定よりネオ・ジオンの活動が早かったことや、サイコ・フレームの搭載、フィン・ファンネルの調整のトラブルなどが重なり、ロールアウトを前倒しして出撃することとなった。
「RX-93ff νガンダム」が装備している「ロングレンジ・フィン・ファンネル」は、「FA(フルアーマー)νガンダム」、「HWS(ヘビーウェポンシステム)仕様」などと同じように、間に合わなかったνガンダムの兵器プランの1つとして計画されていたものだという。
「RX-93ff νガンダム」は「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の物語の後に"サイドF"にて復元されたνガンダムとなる。アムロのνガンダムの母艦であったラー・カイラムに残されていた実機データを元に、ロングレンジ・フィン・ファンネル搭載型としての復元となった。アムロのパーソナルマークのカラーリングなども変更されている。
ロングレンジ・フィン・ファンネルは、RX-93ν-2( Hi-ν ガンダム)で搭載を予定していた「ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー」をフィン・ファンネルに組み込むという、アナハイム側で発案されたプランによって生まれた武器となる。フィン・ファンネル全体を延長、さらに小型ジェネレーター2基を搭載することとなった。この武器の搭載に合わせ、νガンダム側も仕様を変更されている。こうして完成した「RX-93ff νガンダム」は、大火力のオールレンジ兵器を手に入れたこととなる。
ららぽーと福岡に立つ実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」はこうしたバックストーリーを元に展示されている。今回各部を見ることができた。やはり圧倒されるのはそのディテールだろう。本体20.5m、ロングレンジ・フィン・ファンネルの先端までは24.8m。鉄骨をベースにFRPの外装を纏ったその姿は、近くで見るとその存在感に圧倒される。
装甲の継ぎ目、各部の注意書き、スラスターの存在感や、関節構造、内部フレームなどディテールをチェックすると本当にどこまでも細かく見ることができ、ずっと見続けたくなる。"実物大"ならではのディテールと存在感をたっぷり堪能できる。νガンダムならではのバックパックや、各部の構造など、プラモデルを作ったことがある人ならより一層楽しめるだろう。
そしてロングレンジ・フィン・ファンネルだ。「ものすごく大きな基部を持っているな」と思ったが、"小型ジェネレーターを2基内蔵"という設定で納得だ。部品が複雑に組み合わさっており、νガンダム本体以上にメカニカルな印象が強い。穴が開いていたり、小さなスラスターがあいていたりと、独立した武器として細かくチェックしたくなる。
この実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」はさらに動くことができるのだ。右腕と頭部に可動関節があり、「νガンダムがアクシズを押し返すシーン」を再現する。これらのギミックの紹介や、演出は4月25日開催のオープニングセレモニー以降となる。この際、新作映像もららぽーとの施設壁面に投影される。
新作映像は「アクシズの攻防で、アムロがこの機体に乗っていたら」という設定の特別映像となる。映像とガンダムの可動のコラボレーションが楽しめるとのことだ。この映像の一部は、現在YouTubeの「ガンダムチャンネル」で公開されている。
実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」は、ファンがこのためだけにららぽーと福岡に来る価値のあるオブジェクトだ。海外のファンもこの立像を見るために福岡に訪れるだろう。それとともに、ららぽーと福岡を訪れる多くの人が、ガンダムに興味を持つことになるのではないだろうか? 福岡の"新名所"として、の実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」の活躍に期待したい。
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