レビュー

カプセルトイ「トレマーズ GRABOIDS COLLECTION」レビュー

ディテール感の素晴らしさに驚愕!?パニック映画ファンならコンプリートを目指したいガチャフィギュア

【トレマーズ GRABOIDS COLLECTION】

開発・発売元:タカラトミーアーツ

発売日:2022年4月下旬

価格:1回300円(税込)

ジャンル:カプセルトイ

 近頃、カプセルトイがアツい。専門店だけではなく、少し大きめのショッピングモールや大手家電店などに行くと、当たり前のように1店舗ほどのスペースを取って専用コーナーができているのを目にするのも、最近はそれほど珍しい光景ではなくなってきた。大人から子供まで多くの人たちで賑わっているが、そこに並べられているアイテムは、メジャーなキャラクター商品から、「まさかこんなものまであるの?」といったユニークなものまで多彩だ。そのバリエーションの豊かさが、カプセルトイの魅力にもなっている。

 多少のニュースでは驚かなくなってきたが、その上を超えてきたのがタカラトミーアーツから4月下旬より発売予定のガチャ商品「トレマーズ GRABOIDS COLLECTION」だ。発表されるやいなや、SNS上で多くの人が反応しているところを見ると、それだけインパクトがあったということなのだろう。

 この「トレマーズ GRABOIDS COLLECTION」は、7本の映画と1本のテレビシリーズが作られた、カルト的な人気を誇るパニック映画「トレマーズ」シリーズを題材にしたものだ。ちなみに「トレマーズ」とは怪獣の名前のことではなく、直訳すると「振動」といった意味になる。地中に住む巨大生物が、人の足音などの振動を聞きつけ土の中を高速で移動して襲いかかるといった、80年代に流行ったパニック映画のノリに近い作品といったところだろうか。

 今回の「トレマーズ GRABOIDS COLLECTION」では、その映画「トレマーズ」シリーズより、人気の巨大生物たち4体がラインナップとして揃えられている。それに加えて、シークレット1種類を含む、全5種類が入手可能だ。発売開始に先駆けて、メーカーよりサンプル品を提供していただいたので、こちらではその魅力をたっぷりとご紹介していきたいと思う。

こちらは開封前のものだが、同じ「トレマーズ GRABOIDS COLLECTION」でもボリューム感が異なっているのはおもしろい。

全長105mmの大迫力!シリーズの顔的キャラクター「グラボイド」

 「トレマーズ」シリーズといえばこのキャラクターといってもいいぐらい、シリーズの顔ともいえる巨大地中生物が「グラボイド」だ。そのため、今回の「トレマーズ GRABOIDS COLLECTION」の中でも、最も手の込んだ作りになっている。

 「グラボイド」本体は、4つのパーツを組み合わせることで完成させることができる。公式では全長105mmとなっているが、実際に測ってみたところ、ほぼそれと同じようなサイズだった。ちなみに、劇中に登場する「グラボイド」は全長10メートルという設定になっているようなので、だいたい1/100サイズといったところだろうか。

 こちらの「グラボイド」のもうひとつの特徴が、頭部の上顎パーツを流用して地中から襲いかかるシーンが再現できるところだ。蛇のような形をした独特の触覚も再現されており、できればこのふたつを並べて飾っておきたくなる感じである。

グラボイドの本体は4つのパーツに分かれているので、それらを組み合わせていこう
個体によって誤差もあるが、だいたい105mmほどのサイズになる。こちらはそれより少しだけ大きそうだ
でき上がったものを見ると、ちょっと大きめの芋虫のような感じだが、これが本当は100倍の大きさだと考えると、恐ろしく見えてくる
口先の感じから全体のゴワゴワ感など、圧倒的なディテール感だ
4つのパーツからできているが、そのつなぎ目はまったくわからないようになっている
最初に見たサンプル写真と比べると、やや色が濃い印象だ
フィギュアほどの大きさはないので、机の上などちょっとしたスペースに飾っておきやすいところも、こうした商品の魅力だ
こちらは底面側。つなぎ目こそわかるが、それでもしっかりと作り込まれていることがわかる
こちらも4つのパーツに分かれているが、上顎パーツだけを流用して組み立てていく
地中から襲いかかっている姿を再現。う~ん、なかなかの迫力!
舌と呼んでいいのかわからないが、口の中から出ている蛇のような物体は赤で再現されている
土からせり出している感じが、かなりよく出ているのではないだろうか?
底面側は平坦なのでテーブルなどに設置しやすい

土から這い上がり地上を暴れ回る「シュリーカー」

 「トレマーズ2」に登場した生物が「シュリーカー」だ。それまで土の中を這い回っていたものが地上に出たことで、より恐ろしさが増しているように見える。こちらは特に変形などのギミックや可動部分などはなく、単体で飾っておくような仕様になっている。とはいえ、頭部や体の彩色、造形などに抜かりはないので、十分に鑑賞用に堪えうる仕上がりだ。

全長は約50mmと、比較的小さめのサイズ感になっている
なんとも恐ろしい姿をした、こちらのシュリーカー。かなり細かく塗り分けられているのがわかる
頭の目のように見える部分は、熱探知センサーだ。普段は閉じているが、今回は開いた状態で再現されている
こちらは横から見た造形。頭の部分だけ色が土に近い色になっている
巨大な2本足で歩く構造ということもあり、どこか恐竜の王であるT-レックスを連想させる立ち姿だ
太もものような部分の隆起など、オリジナルの造形に近い仕上がりだ
お腹の辺りは、頭部同様に土に近い色になっている

空から襲いかかる恐怖の生物「アスブラスター」

 こちらは、「トレマーズ3」に登場した生物の「アスブラスター」を再現したものだ。本体はふたつのパーツに分かれており、組み立てることで完成させることができる。また、形状が特別ということもあるが、空を飛んでいるような姿を再現するために、専用の台座も付属している。こちらも特別なギミックなどはないが、鑑賞用として飾りやすいように仕上げられている感じだ。

「アスブラスター」の全長は、約70mmといったサイズ感になっている
胴体と脚の部分にパーツが分かれているので、組み立てていこう
専用台座が付属しているので、飾りやすいところも特徴だ。
羽の内側がややオレンジがかっているなど、かなり細かく彩色されている
元々「シュリーカー」から進化したものということで、「アスブラスター」にも手はない
映画ではじっくりと見ることができないが、いろいろな角度からも楽しめるのは嬉しいところだ
台座は固定ではなく、ちょこんと乗せておけるような形になっている
こちらはお腹側から見たところ。背中側同様に、彩色もしっかりとされている。