レビュー

塗料「ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド/イエローゴールド」レビュー

ガンプラ「HGAW ガンダムダブルエックス」の部分塗装で2種のゴールドが映える

【GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド/イエローゴールド】

発売日:2022年4月22日

価格:各330円(税込)

「ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド/イエローゴールド」で部分塗装を施した「HGAW 1/144 ガンダムダブルエックス」

 今回は4月にGSIクレオスから新発売となった「ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド/イエローゴールド」の特徴を検証していきます。使用するキットはBANDAI SPIRITSから2013年発売のガンプラ「HGAW 1/144 ガンダムダブルエックス」です。

 ダブルエックスといえば背部にマウントした武装ツインサテライトキャノン。射撃時には背部のリフレクターユニットと手足のラジエーターを展開、それぞれ内部構造が黄金に輝く姿が印象的です。キットではそれぞれホイルシール、成形色の黄色で再現されている部位ですが、今回は「ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド/イエローゴールド」の2本を使って、リフレクターはホワイトゴールドで、ラジエーターパネルはイエローゴールドを用いて部分塗装で仕上げます。

新発売された2種類の輝きを放つガンダムマーカーEX

 今回の作例では先日新発売されたガンダムマーカーである「GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド」と「GSIクレオス ガンダムマーカーEX イエローゴールド」の2種類を使用します。

今回の作例にて使用した「GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド」
今回の作例にて使用した「GSIクレオス ガンダムマーカーEX イエローゴールド」

 まずはマーカーの素性を見るためにテストピースに塗装を行なってみました。塗装方法はマーカーそのままによる塗装、塗料皿に出し筆による塗装、「GSIクレオス ガンダムマーカーエアブラシシステム」による塗装の3種類を行ないました。

塗装テストを行なった「GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド」。左からマーカーそのまま、筆塗り、「GSIクレオス ガンダムマーカーエアブラシシステム」にて塗装しました。白味のあるゴールドに仕上がっています。
塗装テストを行なった「GSIクレオス ガンダムマーカーEX イエローゴールド」。左からマーカーそのまま、筆塗り、「GSIクレオス ガンダムマーカーエアブラシシステム」にて塗装しました。深みのあるゴールドに仕上がっています。
【ホワイトゴールド】
マーカーの軸先で塗装を行なった「GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド」。膜厚は出ていますがどうしても塗装ムラが出てしまっています。
塗料皿に出した「GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド」のインク。このインクを筆につけて筆塗を行ないます。色味は筆塗やガンダムマーカーエアブラシシステムで塗装した場合と近い色味となっています。
筆塗を行なった「GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド」。マーカーと同様に塗装ムラが発生しています。また、マーカーの軸先で塗装を行なった場合と比較し、色味が濃くなっています。
ガンダムマーカーエアブラシシステムで塗装した「GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド」。艶やかな仕上がりとなっています。
【イエローゴールド】
マーカーの軸先で塗装を行なった「GSIクレオス ガンダムマーカーEX イエローゴールド」。ホワイトゴールドと同様に膜厚は出ていますがどうしても塗装ムラが出てしまっています。
塗料皿に出した「GSIクレオス ガンダムマーカーEX イエローゴールド」のインク。このインクを筆につけて筆塗を行ないます。色味は筆塗やガンダムマーカーエアブラシシステムで塗装した場合と近い色味となっています。
筆塗を行なった「GSIクレオス ガンダムマーカーEX イエローゴールド」。マーカーと同様に塗装ムラが発生しています。また、ホワイトゴールドの時と同様にマーカーの軸先で塗装を行なった場合と比較し、色味が濃くなっています。
ガンダムマーカーエアブラシシステムで塗装した「GSIクレオス ガンダムマーカーEX イエローゴールド」。艶やかな仕上がりとなっています。

新地球連邦軍が開発した新型ガンダムタイプMS

 今回作成する「HGAW 1/144 ガンダムダブルエックス」は、アニメ「機動新世紀ガンダムX」にて劇中の後半より主人公のガロード・ランにて運用されたモビルスーツです。アフターウォー0015年に新連邦軍によって「新たな時代を象徴する強大なMS」として開発されましたが主人公の所属するフリーデンに奪取されました。「新たな時代を象徴する強大なMS」として開発されただけのことはあり、ツインサテライトキャノンなど強力な武装を有しています。

「HGAW 1/144 ガンダムダブルエックス」を新色ガンダムマーカーで部分塗装

 それではキットを作っていきましょう。今回の作例では大きな工作は行なわずガンダムマーカーだけで部分塗装を行ないます。そのため、付属のシールも活用していきます。

仮組を行なったガンダムダブルエックス。素組でも十分にかっこいいですが背面のリフレクターなどはシールによる色分けになっています。
シールを貼る際は粘着面を触ってしまわないように、ピンセットで位置を合わせます。
位置合わせ完了後は綿棒等で押さえて密着させます。

 シール貼りが完了したら塗装を行なっていきます。今回の作例では新発売のガンダムマーカーに加え、トップコート用ガンダムマーカーを使用して塗装していきます。

今回使用したガンダムマーカー。新発売の2色に加え「GSIクレオス ガンダムマーカー クリアーつや消し」を使用しました。

 まず、リフレクター部分にはマイクロウェーブの受信状態を再現するため「GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド」を使用して塗装を行ないます。なお、塗装には筆ムラが出ないように「GSIクレオス ガンダムマーカーエアブラシシステム」を使用して塗装していきます。

塗装前のリフレクターの1枚。白一色で成型されています。
塗装後の背部バインダー。ガンダムマーカーエアブラシシステムは噴霧が安定しないこともあるため、若干のムラが生じてしまいました。もう少し重ね塗りをした方がよかったかもしれません。
塗料がはみ出た場所はデザインナイフで削って消していきます。

 次にエネルギーラジエータープレートを塗装していきます。本キットでは黄色の成型色となっているパーツですが、これを「GSIクレオス ガンダムマーカーEX イエローゴールド」にて塗装していきます。

塗装前のエネルギーラジエータープレート。黄色一色で成型されています。
塗装後のエネルギーラジエータープレート。ムラなく塗装することができました。

 ここまで塗装が完了したら、全体につや消しトップコートを吹いて完成です。早速完成したガンダムダブルエックスを見てみましょう。まずは塗装前後の比較です。

【正面】
塗装前
塗装後
【側面】
塗装前
塗装後
【背面】
塗装前
塗装後

 表面につや消しコートを行なったことで素組状態でのプラスチック感がなくなりました。

【ツインサテライトキャノン展開状態】
塗装前
塗装後

 各部のゴールドの輝きがいいアクセントになっています。

展開したリフレクターのアップ。成型時の凹凸モールドも合わさり、ホワイトゴールドの輝きがきれいに見えます。
脚部エネルギーラジエータープレートのアップ。まるで金属のような質感に仕上がりました。

 いかがでしょうか。今回発売のガンダムマーカーは簡単にきれいに仕上がるアイテムだと思います。今回のような使用方法だけでなく、内部フレーム等の部分塗装にも使用できると思うので、これをきっかけに部分塗装デビューしてみてはいかがでしょうか。

今回使用した塗料一覧
工程使用塗料
部分塗装GSIクレオス ガンダムマーカーEX ホワイトゴールド
部分塗装GSIクレオス ガンダムマーカーEX イエローゴールド
トップコートGSIクレオス ガンダムマーカー クリアーつや消し