レビュー
「想造ガレリア ガンシップwithメーヴェ」レビュー
2022年6月9日 00:00
独特のビジュアルに各ギミックを搭載した「ガンシップ」
本商品の主役「ガンシップ」を見ていこう。本フィギュアではデザイン再現に加え、様々なギミックが搭載されている。
外観はマッドな質感に仕上がっており、リベットの打ち込みのような細かなディテールが再現されている。胴体や主翼に走るモールドラインも、戦闘機らしさを感じられる。
色合いやデザインで柔らかい印象を持たせつつ、飛行状態や駐機状態では戦闘機の硬質的な印象がぐっと引き出され、唯一無二の存在感が感じられる。
操縦席は劇中イメージに近い造形再現がされ、計器類やメーター類もしっかり作りこまれている。
特に前部の操縦席は半円のキャノピーから機銃が覗き、緻密なメカ描写を見ることができる。後部の操縦席でも計器類がしっかりと色分けされている。
主翼にも劇中で登場したフラップギミックが再現されている。フラップは上下に分けられ、それぞれ展開することで劇中の減速描写も表現できる。また、下部のフラップは引き出し機構が備わっており、主翼の面積を広げた状態にすることも可能。
そして、主翼下部には着陸脚も展開が可能。スライド機構によって飛行状態の外観をすっきりさせ、展開した状態でもバランスの取れた造形となっている。着陸脚用のパーツは付け根と車輪近くの2カ所に差し込む形で取り付けることができる。
そして、主翼には発光ギミックも搭載。劇中でも主翼の推進器を噴射して加速する動きが描写され、本フィギュアでは発光ギミックで表現されている。
発光ギミックは胴体下部にあるスイッチを入れることで発光する。電源はボタン電地となっている。
他にもハッチ類の展開ギミックや主翼の折り畳みが可能で、メンテナンス時のイメージを再現することができる。
より濃厚なメカニック描写が楽しめる。また、前部の操縦席下部にタラップが設定されていたり、主翼の折り畳みが2カ所あるなどアニメでは描かれなかったギミックも楽しめる。
パイロットフィギュアはナウシカとその忠臣、ミトが付属し、操縦席に乗せることができる。ディスプレイ時では頭だけが見えるような形となっている。
ここで2011年に発売された「OTHERS ガンシップ」と比較。「OTHERS ガンシップ」が一回り大きい印象で、改めて独自のアレンジがが強いのがうかがえる。
上部から見えると「想造ガレリア」版が滑らかな外観で有機的で鳥らしいシルエットが強く出ている。「OTHERS ガンシップ」はメカ表現が強く、機械の鳥というインパクトがまず入ってくる。
フラップの可動や推進器の位置なども異なり、並べてみるとコンセプトの違いが一目瞭然となっている。
続いて、ナウシカを乗せ自由に空を飛んだ「メーヴェ」を見ていこう。
© Studio Ghibli