レビュー

「アルカナディア ヴェルルッタ」レビュー

小悪魔可愛い&セクシーなヴェルルッタ

 最初はノーマルモードの「ヴェルルッタ」を見ていこう。

 ノーマルモードでは左右非対称の手足のデザインと露出度高めの衣装とまさに小悪魔的魅力を宿した造形となっている。可動も申し分なく、滑らかさを感じ焦る手の動きや上品な足運びも表現できる。

 傘状態の武装もアクセントとなってポージングの幅や印象も変わるのが面白い。

【ヴェルルッタ ノーマルモード】
尖った耳には耳飾りの造形も入っている
武装の内側。鍔部分に接続パーツがある
【表情パーツ】

 そして、表情パーツによって様々なシチュエーションが楽しめる。合わせて、筆者が注目したのは尻尾の可動との親和性の高さだ。表情パーツからでも十分に「ヴェルルッタ」の可愛さが出ているが、尻尾の細かな動きを加えることで喜怒哀楽をより深堀することができる。「ヴェルルッタ」のキャラクター性もあって、表情以外にも仕草や尻尾でその感情を見せられるのも魅力といえる。

 次は戦闘状態であるウィライズモードを見ていこう。

 右腕は袖付きに、左腕は装飾パーツが追加され、右足は鎧を纏った状態となった。そして、傘状態で使用していたパーツがスカートに追加され、ボリュームある造形に変身。そして、頭部のティアラも変更され、羽も3対の迫力あるものとなった。

 ノーマルモードのセクシーさを残しつつ、情報量が増してカッコ良さが増した印象だ。腰回りが特に増量して尖ったスカートの攻撃的なデザインも映える。

 武装のランスもパーツが離れたことで、槍の姿を現し両手持ち、肩手持ちと様々な運用が楽しめる。

 「ヴェルルッタ」のノーマルモード、ウィライズモードを見たところ、第1弾の「ルミティア」との比較とパーツの交換を紹介していく。

天使と悪魔が合わさって最強に見えるパーツ交換

 「ヴェルルッタ」と「ルミティア」を比較してみていこう。

 体型そのものが違うが、合わせてその大きさも異なり手足の長さの違いが見て取れる。これによって、例えば「ヴェルルッタ」に「ルミティア」の腕や足を差し替えてみると体のバランスが崩れて、見栄えが良くない。片腕、片足だけの状態も左右で長さが異なり、同様に美しくない。

 そして、「ルミティア」の巨大な翼を「ヴェルルッタ」に装着することも可能だ。背中の装飾パーツをそのものを入れ替える方法の他、ウィライズモードの羽パーツと入れ替えることもできる。後者は天使の翼と悪魔の羽を併せ持った、非常に好奇心を掻き立てられるシルエットを作ることができ「アルカナディア」シリーズだからこそできる造形だと感じた。

 また、「アルカナディア」シリーズは耳パーツも一パーツとして独立しているため、入れ替えることもできる。「ルミティア」はエルフ的なファンタジー色が強まった印象となる。「ヴェルルッタ」は角と横髪に隠れてしまうので、少し没個性的に感じられた。

ウィライズモードでの「ルミティア」(左)と「ヴェルルッタ」(右)。頭半分ほど慎重さがあり、姉妹のようにも見える
腕パーツの比較
足パーツの比較
「ヴェルルッタ」に天使の翼を付けた状態
「ルミティア」に悪魔の羽を付けた状態
耳パーツを交換。「ルミティア」はファンタジー感が強まっている。「ヴェルルッタ」は耳が小さくなったため髪に埋もれている
翼パーツを兼ね合わせた「ヴェルルッタ」
「ルミティア」の剣と「ヴェルルッタ」のランスによる二刀流スタイルもできる
2体でバトル雰囲気を出したディスプレイも楽しめる

 「アルカナディア」シリーズ第2弾「ヴェルルッタ」に触れてみて、コンセプトである悪魔感が詰め込まれ、可動やギミックにもこだわりが感じられるキットだった。

 膝の引き出し機構に見る外観を損なわずに可動範囲も確保する技術や尻尾の関節など、魅力的なキャラクター像を立体に起こしつつ可動ならではの表情付けも楽しめ、ポーズひとつとっても見栄えや喜怒哀楽の幅が広がる。

 イベントでは第3弾、第4弾の情報が公開され、それぞれのキャラクターを象徴するポイントがどのように表現されるか、今後の続報にも注目が高まる。