レビュー
「『戦闘メカ ザブングル』 アイアンギアー」レビュー
2023年1月18日 00:00
組み立ては頭部に当たる艦橋よりスタート。未塗装で組み立てる場合、一部に水転写式デカールを貼ることで部分的な色分けをしている。艦橋のキャノピー及びその左右と下面の黄色い部分が、デカールを貼っているところだ。特に艦橋横に貼るデカールは細く、綺麗に貼るのはやや難易度が高め。筆者はデカールを柔らかくして貼りやすくするマークソフター(クレオス)を使用して貼ったが、それほど広い面ではないので塗装してしまうのも一つの手だ。
続いては腕。ウォーカーマシン形態時の腕となる部分。組み立てると後方に収納された拳が見えるなど、設定通りの。合計8門(4組)ある40mm機関砲の砲身は裏側から押さえパーツを使って固定するのだが、未接着だと緩んでしまい砲身が下がってしまうことがあった。この押さえパーツは接着してもいいのだが、接着剤がはみ出してしまうと今度は砲身が固着してしまう恐れがあるので慎重に行ないたい。
胴体部分の前面には格納庫のハッチがあり、ヒンジで固定することで開閉する仕組みだ。ヒンジ根元のジョイントは別パーツで、外れると厄介なので筆者は接着してしまった。胴体はモナカ状態だが、合わせ目が見えるところには別のパーツをはめ込むなどの処理が施してあり、素組みでも合わせ目が目立たない設計になっているのが嬉しいところだ。最後に翼を組み立てて、上半身(?)の完成となる。
下半身は本体中央部のデッキから組み立てていく。普通にディスプレイすると見えなくなってしまうが、その裏側にある変形時の下半身を持ち上げるための3基の巨大なホバーノズルももちろん再現している。ビッグマンとの戦闘で使われたポタン砲(三連装遅燃性高熱散榴弾砲)はパーツの組み替えで露出時の状態も再現できる仕様だ。
脚部は船首となる前側と、デッキより後ろのエンジンが備わった後ろ側の順に組み立てていく。ここも難しいところはないが、前側の膝に当たる部分のオレンジイエローの色分けパーツが外れてしまうことがあったので、接着してしまってもいいかもしれない。エンジンの吸気口や排気口など、あまり目立たない部分にもしっかりとディテールが入っていて、このあたりはスケールモデルを並行して発売しているハセガワの強さと言えるだろう。
©創通・サンライズ