レビュー
「レゴ®スター・ウォーズ™ キャプテン・レックス™のヘルメット」レビュー
クローン・ウォーズの「キャプテン・レックス」を立体化!頭頂部の「積分ビルド」などベテランクリエイター気分を味わえる組みごたえ
2023年4月6日 00:00
- 【レゴ®スター・ウォーズ™ キャプテン・レックス™のヘルメット】
- 発売元:レゴジャパン株式会社
- 発売日:2023年3月1日
- 価格:オープン価格
- 参考価格:9,280円(税込)(媒体調べ)
- ジャンル:ブロック玩具
- サイズ:12x21x13cm(WxHxD)
- パーツ数:854
今回は2023年3月1日発売のレゴ®スター・ウォーズ™シリーズから、「キャプテン・レックス™のヘルメット」を紹介したいと思う。
実は映画などの作品で人気のキャラクターの「頭部」のみをモデル化している製品はほかにもある。正式にはシリーズ化されているわけではないが、ルーク・スカイウォーカーが被っていたレッド5のヘルメットや、バットマンのマスク、ヴェノムのヘッドなど、多数出ている人気ラインナップなのだ。
僕もいくつか持っているのだが、実は組み立てたことがなく、どれくらいレゴ®ブロックの持ち味を活かした造型なのか、気になっていた。ということで、今回も、HOBBY Watchのレゴ ブロック担当である筆者が、レビューをしていくぞ!
キャプテン・レックスって?
まずは、キャプテン・レックスについて、軽く紹介していこう。キャプテン・レックスは、見た目でわかるとおり、識別番号「CT-7567」というクローン兵の一人だ。とはいえキャプテンとついていることでわかるように、501大隊の指揮官という任に就いている。
「501大隊って何やねん!」という方もいると思うが、これはCGアニメ版の「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」に登場する部隊だ。時系列は映画「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」と「エピソード3/シスの復讐」の間にあたる。劇中では、アナキン・スカイウォーカーの直属部隊的な立ち位置で戦闘に参加しているので、そこそこ出番もあるし、何なら続編ともいえる「スター・ウォーズ: バッド・バッチ」にも出ている。一言でいえばクローン兵の中ではトップクラスに人気の高いキャラクターなのだ。
どんな顔をしているのか、完成画像を8方向から先に見せておく。この顔をレゴ ブロックでどのように再現するのか、マジで楽しみ!
パッケージと内容物
ということで、本製品のパッケージは、そんなレックスの頭部をメインとしたデザインで、彼の勇姿を彷彿とさせる。対象年齢は18歳以上ということで、多少難易度は高そうだ。パーツ数も854ピースと組みごたえのあるボリューム感。「頭部だけ?」と思う方もいるだろうが、パッケージ画像を見ると、かなり作り込まれている感じもする。これで1万円以下なら悪くない。
製品の構成は袋が7つとステッカー、そしてインストラクションだ。実際に組むときには袋順に完成させていくが、まずは袋の中身を見ていこう。基本的に白系の部品が大量に入っているだけでなく、プレート系が多い。だから、あまりレゴ製品を作り慣れていない人は、迷うことがあるかもしれない。とはいえ、袋ナンバーに合わせて順番に開けていけば問題ない。ナンバリングに沿って組み上げていくことで、ジグソーパズルのようなレゴ ブロック製品の楽しさを味わえる。
気になる組み方と完成品の見所
さて、実際に組んでいこう。まず、袋1を組み立てる。意外とボリュームがあってビックリした。イメージ的には中心となるボックスを作って、その周囲にスタッド(レゴ ブロックの凸部分)を配置し、そこに肉付けしていくスタイルだ。肉付けはいろいろで、普通に貼り込むこともあれば、角度のある部分だとクリップパーツを使って、斜めに配置している。だが一番驚いたのが頭の上の造型。これは、プレートやブロックを積み上げて曲線を作る「積分モデル」と呼ばれる組み方だ。実際はもっと細かい組み方をするのだが、このような一般的な製品で採用されるとは思わなかった。この組み方をするだけで、ベテランクリエイター気分になれるだろう。
袋2ではベース部分も作成し、袋1で作ったメイン部分と組み合わせて、個別に組んだパーツを周囲に取り付けていくスタイル。これは袋3、4、5も同様だ。なので、各部を個別に組んでいるときには「どうなるの?」とわからないこともあるが、本体に組み込んでみると「ナルホド!」と思える。意外と複雑に入り組んでいる部分もあるので、ピタッと貼り込める瞬間が嬉しい! だからほかのトルーパーと異なるレックスの複雑なマーキングも、バッチリと再現されているのだ。
ヘルメットシリーズはいいぞ!
今回のキャプテン・レックスのヘルメットは、初のヘルメット系製品ということで、新鮮な気持ちで楽しめた。組み方の基本は、ブリックヘッズシリーズと同じ、中心となるボックス部分の周囲に組んだパーツを肉付けしていくスタイルなので、初心者にも複雑な造型のモデルが簡単に作れるのが凄いところ。この肉付けスタイルは、今でこそスタンダードな方式だが、これまではかなり高額なレアパーツを使う必要もあり、あまり使われてこなかった。だが、組み上がっていく過程を見ると、この組み方なら曲面の多い対象物を立体化するのに最適な手法だと思える。
自分で創作チャレンジするには、ちょっと大変かなとも思えるが、今後このシリーズに合わせたようなオリジナルモデルを作るアマチュアビルダーも出てくるだろう。もちろん、レゴ社からもたくさんの新作が出る……と期待しているので、沢山作ってディスプレイしたいと思う。
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