レビュー

コトブキヤ「フレームアームズ・ガール 金剛」レビュー

パーツ組み替えで広がる金剛の魅力とポーズの奥深さ

 最初は素体モードの「フレームアームズ・ガール 金剛」を紹介していこう。

 メリハリのあるボディラインや情報量のあるスーツデザインが目を引く造形となっている。また胴体の肌色部分の露出で、足がより長く見え、長身のお姉さん的な雰囲気がより強くでている。

 また、後ろから見た時、露出部分が別パーツになっていることで、ぴっちりしたスーツによって肌が浮き上がる肉感的な表現も見ることができる。肌部分の成型パーツが艶消しが入っていることもあり、プラモデルの分割を利用しながら、柔らかい肌の質感がうまく表現されている。

 こうしたきめ細やかな部分もプラモデル表現できるのも、美少女プラモデルならではの楽しみだろう。

【金剛 素体モード】
メリハリのあるボディラインに、パーツ分けで色分けもされている
顔はアニメ的に少し大きめなサイズ感
成型色だけでスーツの色分けが表現されている
胸のサイズ感は大きめ。中心線が大きく谷間ができている
肩甲骨のディテールや露出した肌など質感のメリハリもある
横腹の肌色で足がより長く見える。また、肉が乗ったような浮き上がりも演出されている
脚はロングブーツのようなデザイン
正面向きの顔
左向きの顔
食いしばり顔

 素体モードでのポージングは柔軟な可動で、人間の滑らかで繊細な表現が楽しめる。また、本キットでは腰回りのアーマー部分が独立可動する。その部位をスライドさせることで、大きく足を上げる仕草や座り込む姿勢が無理なく取ることができる。

サイド部分に軸可動を持ったパンツ部分は太ももを上げる際、干渉を避けるため上げることができる

 人間的な柔らかく動かす様子も表現でき、胸周りの可動で絶妙な片足重心や少し背中を丸めたような細かい表情付けができる。

 武器を持たせ、勢いよく跳躍するポーズや足の踏ん張りがよりダイナミックに映える。

 また、武装モードの踵パーツを素体モードのものに付ければハイヒールのようなデザインになる。

柔らかい繊細な仕草も表現することができる
大きく足を振り上げた活発なポーズ
振り返りのポーズも表現できる
武器を持たせれば勇ましく戦う様子も作れる
キャノンを脇に抱える大胆な戦闘ビジュアル
両手に大型の武器を持ちながら大立ち回りを決める
踵部分に武装モードのパーツを使うとハイヒールのようなデザインに

 その他、足パーツのサイドにある白いパーツは取り外すことで、3mmのジョイント部にすることができる。素体モードでも軸穴に対応した武装などを足に装着することができる

白いパーツ部分を取り外すことでジョイント穴が出現。取り外すのが難しく、ピンセットなどを使用して取るのをオススメする

 次は武装モードを紹介していこう。頭、手足の組み換え、背部ユニット、小型装甲板、武装を取りつけることで、重厚感あるシルエットにがらりと変化する。

 サブアームにマウントしたキャノンとシールド、アームに支えられた装甲板はフレキシブルに可動。そのため、アクションの幅が広く、ポーズを取るのも非常に楽しい。特に大型の装甲板は角度調節によって翼のように広げるなど、シルエットを大きく変えることができる。

 武装の重々しさはもちろんだが、本体の金剛は手足、頭も武装化され凛々しさを感じさせる。

 ディスプレイの際は背部ユニットや武装によって重量が増し、バランスが取りづらくなり単体で立たせることが困難なので台座が必須となる

【金剛 武装モード】
背部フレームを装着したことで、重厚感ある姿に
表情も心なしかより自信に溢れた印象に
独特な足の装甲。素組だと細かなサークル状のモールドが目立たないのでスミ入れすることでより引き締まった印象になりそうだ
シールドも細かなモールドが施されている
存在感あるキャノンはブロックのような武骨さが見ていて面白い
足に装着された小型装甲板
アームパーツによって角度調整が可能
背面の大型装甲板は翼のようなインパクトのあるサイズ感。ダガーが暗器のように格納されているのもアクセントになっている
アームパーツは3カ所の可動を持ち、腕のようにフレキシブルに可動
左サブアームにはレドーム型のレーダーパーツ
右サブアームはアンテナパーツ
帽子のようなFA金剛。元のデザインとは異なるが、その意匠が色濃く残されている
アームパーツがフレキシブルに可動
大きく展開した状態でもしっかりと保持
大型装甲板に備わっているミサイルポッドはハッチが開閉。一つのパーツで構成されているため、個々に開け閉めはできないが、タガネで削って分割ができそう
正面に装甲板を回して、シールドとしても活用できる
ハイキックポーズでは股関節のパーツが露出するので見栄えが気になるところ

 また、装甲板は連結することができ、アームパーツと接続用パーツを使用することで超大型の装甲板にすることができる。キャノンやシールドも装着でき、大型の腕を振り回すようなポーズが楽しめる。

 そして、その重量をサブアームがしっかりと支え、取り回しも自由自在となっている。

大型、小型の装甲板をアームパーツと専用のアタッチメントを付けて連結
大きな腕を操るような豪快なシルエット

 武装モードの腕専用のジョイントパーツを使用することで、キャノンとシールドを腕に装着することができる。大型の武装だが、しっかりと保持することができ、アクションポーズもしっかりとれる。

武装モードの腕に設けられている3mm穴にジョイントパーツを接続
両腕に武器を装着し、サブアームに大型装甲板を換装