レビュー
コトブキヤ「フレームアームズ・ガール 金剛」レビュー
2023年6月2日 00:00
固定砲台、小型武装ボートを駆る巡航形態
「フレームアームズ・ガール 金剛」の特徴の一つである巡航形態は、元となった「フレームアームズ 金剛」とは異なる解釈が盛り込まれている。
「フレームアームズ」の場合は下半身がそのまま船となり、上半身が艦橋のような造形となり、さながら巡洋艦のような姿となった。
「フレームアームズ・ガール」では船というコンセプトは同じだが、ビークル的な役割とデザインとなっている。金剛本体が乗組員となって、小型の武装ボートに乗っているような印象だ。
しかし、この巡航形態の驚くべき点は台座の支柱もその一部として活用していることだ。本体とは異なるパーツをも巻き込んで、大胆にも船のキールのように活用し巡航形態を作り上げている。
素体モードの金剛を乗せると固定砲座を操作しながら、足でラダー制御するような雰囲気となる。
武装モードの足パーツを内部に含んでいるため、少し窮屈そうな印象となっている。
武装モードの金剛では固定砲台のような印象がより強く出ている。なお、別売りの「ニューフライングベース」でディスプレイすると、両足でフレーム部分を挟み込む形となる。
その他にも、シールドと小型の装甲板を合わせることでドローンを作ることができる。遠隔操作による支援機のようなディスプレイに加え、水上で引っ張ってくれるサポートビークルのようなポーズも取れる。
最後に背景を変えて撮影してみた。海の「フレームアームズ・ガール」らしく浜辺で楽しむ金剛を表現。
「フレームアームズ・ガール 金剛」を組み立て、触ってみて、かなり満足度の高いキットだと感じた。
イラストで見た複雑でボリュームのある姿がしっかりと表現され、特に武装モードは組み上げてみると装甲板や大型のキャノンと合わせて重厚感ある仕上がりとなっている。それで、本体となる金剛が埋もれず、表情やスーツのデザインが非常にマッチしていた。
一方で武装モードではサブアームの主張が強くなるため、金剛の腕が少し目立ちにくい点が上げられるも、ジョイントパーツで武器を持たせるなどで存在感を発揮。また、組み替えの自由度も高いので遊びごたえもあった。
筆者としては本商品に続いて、「フレームアームズ 出雲」が「フレームアームズ・ガール」で立体化することにも期待したい。
© KOTOBUKIYA