レビュー
「超合金 RZ-041ライガーゼロ」レビュー
2023年6月23日 00:00
エッジの入った白のアーマーが魅せるライガーゼロタイプゼロ
ライガーゼロ素体状態にアーマーを装着させることで、タイプゼロと呼ばれる基本形態のライガーゼロを再現することができる。
アーマーは対応した各部の接続部に装着していくことで完成する。ほとんどのパーツの装着は難しくないが、筆者はお腹に装着するダウンフォーススタビライザーは接続口が小さく、固定が難しかった。パーツも薄いので力を入れすぎると破損する恐れがあるなど、扱いに注意が必要だ。
完成したライガーゼロは肩のアーマーや頭部、イオンターボブースターと素体状態からがらりと姿が変化。白いカラーリングが基本となり、より重厚感あるものとなった。
素体状態が野性味が全面に押し出されたが、アーマーや武装が付いたことで金属生命体「ゾイド」らしい造形となる。また、肩のアーマーの肉抜き部分から見える細かなメカ描写など、細かい部分が見えるのも非常にカッコいい。
また、頭部はアーマーが付いたことで勇猛な雄ライオンのような姿となる。各アーマーもエッジの効いたアレンジが加えられ、存在感あるデザインとなり見ていて飽きない。
イオンターボブースターなどにも可動ギミックが搭載されている。
イオンターボブースターはアーム部分の展開する。また、ブースターはアレンジが加えられ、ウイングが展開。それと連動してのカバーとノズルも展開する。ウイングによる姿勢制御描写やノズルの展開で加速描写に磨きがかかっている。また、向きの変更もでき、方向転換の表現も可能。
頭部のアーマーも展開し、「ストライクレーザークロー」の際の放熱状態を再現する可能。さらに、胸のショックカノンは砲身外装が縮み、撃った際のブローバックのような表現が楽しめる。
そして、前足のツメにエネルギーを集中し、発熱化させる「ストライクレーザークロー」はツメの内側が引き出し機構となっており、鋭い爪を展開することで表現されている。
腹部のダウンフォーススタビライザーもアニメなどでは2枚だったが、本商品では6枚と大胆なアレンジが加えられ展開することができる。畳んでいる状態ではプロポーションを崩さず、コンパクトに収まっている。
可動は素体状態同様、しなやかな動きの表現ができる。そして、イオンターボブースターなど高速戦闘などの表現の幅が広がり、よりスピード感あるディスプレイが楽しめる。
アーマーを装着した状態でも干渉は少なく、動かしていて非常に楽しい。特に専用台座でのディスプレイでは、大きく跳躍する姿や「ストライクレーザークロー」のアクションなどダイナミックなポーズが映える。台座がない状態でも、警戒するような姿勢や地面に爪を立ててこらえる状態もできる。
武装やギミックが増えた分、アニメでのバトル再現が実に捗る。専用台座もしっかりとライガーゼロの重量を支えつつ、心配だった腹部のダウンフォーススタビライザーへの干渉もなく飾ることができた。
一方で筆者の購入した個体の問題なのか、後ろ脚の大型アーマーの接続口が少し緩く外れやすくなっていた。
そして、LED発光ギミックによって目を輝かせれば、暗い中で獰猛な眼光が現れ攻撃的な印象となる。
「超合金 RZ-041ライガーゼロ」を触ってみて、「超合金」シリーズならではの重厚感と濃密なディテール、そして予想を超える可動の再現度に驚かされた。
「超合金」シリーズも2024年でブランド50周年を迎える。その歴史の重みというべきか、メカのディテール表現の緻密さに加え、金属の重みが“アニメの巨大なロボット”を重量感で演出している。
そして、金属生命体という生物的な柔軟かつしなやかな動きの表現力は、「ゾイド」の長い歴史に息づく“動き”へのこだわりがムービングキットとは異なる形で体現化されたと感じた。
ライガーゼロの造形も、イオンターボブースターなどのギミックアレンジで新たな解釈が加わり高速戦闘ゾイドの魅力が引き出された。
プレミアムバンダイにて「超合金 RZ-041 ライガーゼロ専用チェンジングアーマーセット」の予約が開始され、ライガーゼロの魅力であるCASの各形態再現もでき、こちらのアイテムもぜひ揃えたいところだ。
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