ガンプラ「HG 1/144 ガンダムキャリバーン」フォトレビュー

　今回フォトレビューするのは「機動戦士ガンダム 水星の魔女」から“HG 1/144 ガンダムキャリバーン”をお届けします。キャリバーンはSeason2の最後の最後に登場、主人公スレッタ・マーキュリーがガンダム・エアリアルに変わり搭乗することになったモビルスーツです。

7月15日発売予定ガンプラ「HG 1/144 ガンダムキャリバーン」。完成品サンプルを写真で紹介していきます

　ガンダム・キャリバーンは、オックス・アース社とヴァナディース機関によって「機動戦士ガンダム 水星の魔女 PROLOGUE」の時代、A.S.101年頃（本編開始から約21年前）に試作機として開発されていた中の一機とされます。キャリバーンはルブリスとは真逆の設計思想で作られた機体です。

　GUND-ARMの性能限界値を追求した本機はパーメットスコアをある程度許容するルブリスとは違い、モビルスーツとしてのパフォーマンスを優先させ、パイロットの生命保護を一切担保しないという極端な仕様で、ルブリスとのコンペに敗れてから開発記録抹消、機体は封印とされた。それゆえ“バケモノ”と呼ばれ、もっとも呪われたガンダム、それがキャリバーンです。

　プロスペラによってスレッタはガンダム・エアリアルと共にアスティカシア学園に送り込まれました。機体のパーメットスコア8をクリアさせることに成功した後はスレッタはエアリアルから引き離されることになり、ガンダムを失ってしまいました。プロスペラは大量殺戮兵器ともされる“クワイエット・ゼロ”を稼働開始。エリクトが自由に生きられる地球圏規模のデータストーム空間を作り出そうとしていました。

　打つ手がなくなりつつあったスレッタ達にヴァナディース事変の時に議会連合に押収された別のガンダムがあることが知らされます。その機体は、流入するパーメットへの耐性など考えられていない“バケモノ”でした。クワイエット・ゼロにいるプロスペラとエリクトを説得するために、スレッタはガンダム・キャリバーンに乗ることを決意します。

アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」での「ガンダム・キャリバーン」設定画

　ついに発売を迎えるガンプラ「HG 1/144 ガンダムキャリバーン」を、今回は塗装済み完成品サンプルを使ったフォトレビューでお届けしていきたいと思います。キャリバーンの組みやすさはさすが水星の魔女HGシリーズであり、最大の見どころは“魔女の箒（ほうき）”のように見える“バリアブルロッドライフル”となるでしょうか。では……連れていってください、ガンダムのところに！

「HG 1/144 ガンダムキャリバーン」を機体設定とともにチェック！

　それではキットの内容をチェックしていきましょう。今回は完成品サンプルを使ったフォトレビューとなりランナーの写真などはありませんが、A～Fの7枚のランナー、BA-O簡易スタンド、SB-9サーベル、シール、組立説明書で構成されています。水星の魔女HGシリーズはパーツ数も少なく抑えられ、組みやすさも考慮された設計となっているのが特徴です。

ガンプラ「HG 1/144 ガンダムキャリバーン」パッケージイラスト

　キャリバーンはGUNDフォーマットの技術が確立するまでオックス・アース・コーポレーションとヴァナディース機関が開発した試作機のひとつ。ルブリス以外にも様々な試作機が開発されていました。ヴァナディース事変の際に宇宙議会連合が押収し極秘裏に保管されていました。

【ガンダムキャリバーン】

ヴァナディース事変の時に宇宙議会連合に押収された機体

パーメット流入からパイロットを保護するフィルターを持たない呪いのモビルスーツ

バリアブルロッドライフルは強大な推進器でもある

四肢を人間のように駆動させて高機動が行える

2本のビームサーベルを装備

ガンダムルブリスやエアリアルと同系統の意匠の脚部

大腿部上部にはシェルユニットが備わる

バックパックには推進器を搭載

推進器は大腿部裏にも。リアアーマーは左右に展開できる

バックパックには左右に推進器とハードポイントになるユニットがつく

肩口にも推進器があり、姿勢制御に使われる

複雑な面が重なり合うボディ

クワイエット・ゼロがまた狙われています……止めてみせます！

2射目を行おうとするILTS（惑星間レーザー送電システム）をデータストーム干渉で止めようとするスレッタ

ガンダムのパーメットスコアはスレッタによって最高値に達し、ガンダムは粒子状態になって消滅していった……