レビュー
「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)フルセットパック」レビュー
“天才”マックスに応えるスーパーパーツ装備のYF-29がプラモデルで登場
2023年10月11日 00:00
- 【HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)フルセットパック】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 10月7日 発売予定
- 価格:5,610円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全長約195mm(ファイター スーパーパーツ装備時)
- スケール:1/100スケール
BANDAI SPIRITSのHG(ハイグレード)プラモデルで展開されている「マクロス」シリーズ第3弾となる「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)フルセットパック」が10月7日に発売する。価格は5,610円。
今回商品化された「YF-29 デュランダルバルキリー」は映画「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」にて「マクロス」シリーズ屈指のパイロット、マクシミリアン・ジーナスが搭乗した機体をHG規格で立体化したもの。これまで発売されたシリーズ同様、戦闘機形態のファイター、人型ロボット形態のバトロイド、中間形態のガウォークの三段変形を差し替えによって再現可能となっている。
8月26日に発売された「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(早乙女アルト機)」とは異なるカラーリングや細かな機体形状も新規造形パーツによってマックス機を再現している。そして、本キットではオプション装備である「スーパーパーツ」が同梱されており、フル装備の「YF-29 デュランダルバルキリー」を楽しむことができる。
今回は「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)フルセットパック」の組み立てから造形、その魅力を紹介してく。
老いてなお健在! マックスの操縦技能に応える最高峰のバルキリー
キットを紹介する前に、「YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)」について軽く触れておきたい。
「YF-29 デュランダルバルキリー」は2011年公開の映画「劇場版マクロスF ~サヨナラノツバサ~」にて、主人公・早乙女アルトが搭乗した可変戦闘機(バルキリー)として初登場した。従来の機体とは異なる4基のエンジンを搭載し、希少なフォールドクォーツを使用したエネルギー供給システム「フォールドウェーブシステム」、機体に格納可能なMDEビーム砲と火力、機動力と最高峰のスペックを誇るバルキリーとなっている。
今回プラモデル化されたマクシミリアン・ジーナス機も同型機で、上述した「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」にて出撃。圧倒的強さを見せつける。
その機体スペックもさることながら、パイロットであるマクシミリアン・ジーナスの登場はマクロスファンにとっても驚きであった。
マクシミリアン・ジーナスは、愛称マックスとして「マクロス」シリーズ第1作「超時空要塞マクロス」から登場するパイロットで、その実力は他の追随を許さないまさに“天才”と呼ぶにふさわしい実力を持っている。また、TVアニメ「マクロス7」ではマクロス級空母「バトル7」の艦長としても登場している。
「超時空要塞マクロス」の時代からさらに時が経った「マクロスΔ」の時代では歳を取り、星間複合企業「ケイオス」有する「マクロス・ギガシオン」の艦長を務める。そして、映画では艦長から再びバルキリー乗りとして、“ただの天才”として「YF-29 デュランダルバルキリー」を駆って出撃する。
「YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)」は、マックスのパーソナルカラーである青と白のカラーリングとなっており、これまで登場してきたVF-1やVF-22では明るかった青の配色も紺色に近い濃い色合いとなっている。機体には青と赤の翼を広げ、マクシミリアン、そして妻のミリアの頭文字の“M”を重ねたエンブレムが施されている。
ファイター形態では鋭い剣のような前進翼機のデザイン、バトロイド形態ではスマートな騎士のような姿となっており、中間であるガウォーク形態もボリュームのある形状となっている。
「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)フルセットパック」ではこれら各形態を差し替えパーツを使用し、それぞれのプロポーションを再現している。また、エンジンや主翼に取り付けるスーパーパーツも同梱され、各形態での装着した姿も再現できる。
洗練されたパーツと細かい表現を内包したクリアパーツ
「YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)」のランナー数は合計17枚でマーキングシールが付属する。「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(早乙女アルト機)」からさらにスーパーパーツが追加され、ボリューム満点で作りごたえも期待できる。
成型色はマックスのパーソナルカラーのブルーとホワイトを基調に内部のグレーやブラック、ビームガンポッドの淡色のグレーなどとなっており、色分けもしっかりされている。多色成型ランナーにはクリアパーツがあり、こちらはバトロイド形態の頭部バイザーやキャノピー部分、フォールドクォーツ部分に使用され偏光成型が使用され、光の当たり具合で色合いが変化する。
マーキングシールは従来のシールよりも薄くなっているが、色もしっかりしている。
ランナーを確認したところで、いよいよ組み立て工程を見ていこう。
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