レビュー
「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリーフルセットパック」レビュー
マクシミリアン・ジーナス機
2023年10月11日 00:00
“聖剣”の名に恥じないスタイリッシュなプロポーションとアクション性を実現
ここからは完成した「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)」の各形態とスーパーパーツを装備した状態を紹介していく。
最初はバトロイド形態だ。歴代バルキリーの中でもスマートな印象のシルエットで、劇中での技術進歩や可変機構の進化が伺える造形となっている。
ボディも逆三角形のフォルムでマッシブさを出しつつ、背中は巨大なマントのように主翼部分が配置されている。マックスのパーソナルカラーであるブルーのカラーリングも引き締まったカッコ良さが出ている。
ポージングも本キットならでは可動によって様々なディスプレイが可能となっている。特に胸部、胴体、腰部の可動によって捻りを加えた表情付けができ、ビームガンポッドを構えたポーズもより自然に取ることができる。
ここからスーパーパーツを取りつけた状態を見ていこう。
スーパーパーツの取り付けは各形態の状態で取り付けることができる。その仕様もシールドの装甲追加、外翼部にマイクロミサイルランチャーを含めた外装の挟み込み、エンジンポッドの増槽追加、主翼中央付近にロケットブースターの追加となっている。
スーパーパーツを取りつけた「YF-29 デュランダル」バトロイド形態は胴体部分の変化はないが、背中にパーツが追加され、展開していることで巨大感が増している。
VF-1やVF-25のアーマード装備やスーパーパックとは異なり、機体にフィットするようなデザインでより一体感あるシルエットとなっている。
次にガウォーク形態を見ていこう。
ガウォーク形態にはパーツの差替えで変形できる。
「YF-29 デュランダルバルキリー」ガウォーク形態はフラミンゴのように長い脚部に鳥の頭のような機首の特徴的なシルエットとなっている。
本キットでもそのシルエットが再現され、パーツ差替えによる簡易変形だがプロポーションもしっかりしている。スーパーパーツ装着状態ではバトロイド形態よりも存在感を発揮している。
最後にファイター形態を見ていこう。こちらもパーツ差し替えによって再現できる。
完成した「YF-29 デュランダルバルキリー」スーパーパーツ装備は、追加されたロケットブースターやマイクロミサイルポッドなどが全面に現れ、推進力が格段に強化された印象が一目でわかる。
主翼の前進翼の先進的なデザインや機首のカナード翼などインパクトのある形状が再現されている。また、主翼は伸縮ギミックを備えているため、より大きな翼で飛行するシチュエーションを表現できる。
そして、外翼の角度変更で複雑なマニューバ飛行など歴代バルキリーの限界を超えたアクロバティックなシーン再現も楽しめる。その際は別売りの「アクションベース6[クリアカラー]」の使用をおススメする。
機体のロールや上昇下降など細かな表情付けができ、ディスプレイの幅が広がる。
ファイター形態では、機首とメインエンジン下部のカバーを差し替えることでランディングギアを展開した状態にすることができる。
駐機状態や艦橋から発艦するシーン再現などが楽しめる。
以上、プラモデル「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)フルセットパック」のレビューをお送りした。
バトロイド、ガウォーク、ファイター形態の各プロポーション再現がしっかりとされており、なおかつ各形態でのギミックや可動表現も組み込まれている。特にバトロイドの胴体可動はパーツ差し替えによる簡易変形だからこそ実現できた、表情付けが楽しめる。
また、スーパーパーツによってシルエットの変化やギミックの追加で、動きが見えずらいファイター形態ではマイクロミサイルランチャーの展開や大出力フォールド・ウェーブ・プロジェクターで戦闘シチュエーション再現の幅が格段に上がっている。
マックス機ならではのエンブレムや細かなカラーリングもマーキングシールで表現され、情報密度も高く満足のいくディテールを楽しめた。別売りの「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)フルセットパック 専用水転写式デカール」でさらにユーザーの好みに合わせてディテールを追加できるのも嬉しいところだ。
プラモデルならではの表現をふんだんに盛り込み、3段変形まで楽しめる「HG 1/100 YF-29 デュランダルバルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)フルセットパック」。今後の商品ラインナップからも目が離せない。
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