レビュー

「30MM 1/144 エグザビークル (多脚メカVer.)」レビュー

シリーズ初の昆虫モチーフメカ。組み換え・合体遊びの幅が大きく広がる

【30MM 1/144 エグザビークル (多脚メカVer.)】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2023年11月18日

価格:1,078円(税込)

 BANDAI SPIRTISが展開するプラモデルシリーズ「30 MINUTES MISSIONS」では、これまでに様々な支援メカ「エグザビーグル」が発売されてきました。今回は「エグザビーグル」の新作キットとして11月18日に発売する「30MM 1/144 エグザビークル (多脚メカVer.)」を紹介します。

時間を忘れて挑む30分。量産機をテーマとしたプラモデルシリーズ

 「30 MINUTES MISSIONS」とは、BANDAI SPIRITSが2019年より展開する量産機をテーマとしたプラモデルシリーズです。各キットの関節構造を共通化し、各所に3mmジョイントを設けることで無限大のカスタマイズを可能としています。地球連合軍、バイロン軍、マクシオン軍と3種類の異なるデザインのロボットを組み替えて楽しむことが可能です。地球連合軍は角張ったデザイン、バイロン軍は丸みを帯びたデザイン、マクシオン軍は細身で人体に近い曲線を持ったデザインとなっています。また、これらロボットの支援戦闘メカとして「エグザビーグル」が各種発売されています。

シリーズ初の昆虫をモチーフにしたエグザビーグル

 今回紹介する「30MM 1/144 エグザビークル (多脚メカVer.)」はマクシオン軍が開発したAI搭載型支援ビークルとして登場します。シリーズ初の昆虫をモチーフとしたデザインとなっており、これまでのエグザビーグルとは違った組み合わせを楽しむことができるキットとなっています。

同キットを複数用意すれば胴体を延長することも可能です。

 まずはキットを構成するランナーから見ていきます。「30MM 1/144 エグザビークル (多脚メカVer.)」はダークグレーのランナーが2枚、ポリキャップのランナーが2枚、シールが1枚の構成となっています。パーツはポリキャップ以外PS樹脂製となっており塗装も気兼ねなく可能な仕様となっています。

エグザビークル (多脚メカVer.)を構成するランナー。シールは余白が多く取られていますので余白部分を切り出して自由に張り付けることが可能です。また、ポリキャップのランナーは同一のものが2枚入っています。

「30MM 1/144 エグザビークル (多脚メカVer.)」の組み立て

 それではキットを組み立てていきましょう「30 MINUTES MISSIONS」のキットは少ないパーツ数で簡単に組み立てることが可能となっており関節にはCジョイントやボールジョイントが多用されています。

【頭部】
組み立て前の頭部パーツ。全4パーツで構成されており、胴体とのジョイントはボールジョイントが採用されています。
組み立てが完了した頭部パーツ。アイ部分はシールによる色分けとなっており特に可動しないつくりとなっています。
【胴体部】
組立前の胴体部パーツ。全3パーツにて構成されており各部にジョイント用の凹モールドがあります。
組み立てが完了した胴体部パーツ。同じ形状を2セット制作します。
【尾部】
組み立て前の尾部パーツ。全6パーツで構成されており、クロー部分はCジョイントにて取り付けられます。
組み立てが完了した尾部パーツ。Cジョイントにて接続されたクロー部分が可動します。
【脚部】
組み立て前の脚部パーツ。全8パーツにて構成されており、各関節はCジョイントによる接続となっています。
組み立てが完了した脚部パーツ。Cジョイントによる関節のため、可動は1方向のみとなります。
【腕部】
組み立て前の腕部パーツ。全8パーツで構成されており、脚部パーツとは異なり、Cジョイントだけでなく軸接続も採用されています。
組み立てが完了した腕部パーツ。軸接続とCジョイントの組み合わせでフレキシブルに可動させることが可能です
【武装】
組み立て前の武装パーツ。全6パーツにて構成されており、砲身および砲塔基部はそれぞれ独立して使用することも可能です。
組み立てが完了した武装パーツ。本キットにはこれら2問の砲塔のみが付属します。
【本体完成】
組み立てが完了した各部パーツ。これらを組み合わせてエグザビークル (多脚メカVer.)の完成です。

パーツの組み合わせで様々な形態を楽しめるキット

 それでは完成したエグザビークル (多脚メカVer.)を見てみましょう。

パーツ数も多くないためコンパクトな仕上がりとなっています。
ポーズをつけてみました。大きく可動させることはできませんが各関節を可動させることで様々な表情をつけることが可能です。
各部に3mmジョイントがあるのでディスプレイスタンドと併用して飾ることも可能です。
キット内のパーツを組み替えて遊んでみました。発想次第でこの様な人型にも出来そうです。
【スピナティオと合体】
「30MM 1/144 EXM-A9s スピナティオ (戦国仕様)」と合体させてみました。パーツを組み替えることで大型のハンドパーツの様にもできます。
重心が悪くなるため自立はできませんが、30MMのキットは各部に3mmジョイントがあるのでディスプレイスタンドが取り付けやすくポーズも取りやすいです。
【アチェルビーと合体】
「30MM 1/144 EXM-H15B アチェルビー (TYPE-B)」および、「30MM 1/144 オプションパーツセット13 (レッグブースター/ワイヤレスウェポンパック)」と組み合わせてみました。ジョイントや余りパーツを活用すればこのような多脚メカも制作可能です。
多脚メカの背面。本キットはCジョイントを多用しているため、レッグブースターも取り付けることが可能となります。

 いかがでしょうか。今回発売されたエグザビークル (多脚メカVer.)はキットをそのまま使用して支援メカとして遊ぶことも可能ですが、各パーツを組み替えることで様々な形状に変化させることができます。シリーズ初の昆虫モチーフということで、既存キットとの組み合わせではこれまでにない姿を表現でき、非常に遊びの幅が広がるキットとなっています。この記事をきっかけに自分のオリジナル機体を作ってみてはいかがでしょうか。