レビュー
「HG 1/144 ティフォエウスガンダム・キメラ」レビュー
巨大! 3つのガンプラを組み合わせたド迫力のボスを組み立てる
2023年12月15日 00:00
- 【HG 1/144 ティフォエウスガンダム・キメラ】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:12月16日
- 価格:8,800円
- 全高:
- 約257mm(ティフォエウスガンダム・キメラ)
- 約163mm(ティフォエウスガンダム)
"巨大!"12月16日にBANDAI SPIRITSが発売する「HG 1/144 ティフォエウスガンダム・キメラ」は、そんな言葉がピッタリな「HG」ガンプラだ。「ガンダムビルドシリーズ」10周年記念映像『ガンダムビルドメタバース』第3話「TRY&FIGHT」に登場するモビルスーツで、「ラファエルガンダム」をベースとした大型機。劇中では、敵として主人公「リオ」の駆る「ラーガンダム」と対峙する。
その威容はどこか「パーフェクトジオング」を思わせる。パーツカラーは赤と金で構成されており、手足パーツにはリード線を用いた射出ポーズでのディスプレイも可能だ。リフレクタービットも備え、強力な射撃性能を備えた巨大MSとしてカッコよくまとまっている。今回はこの巨体を実際に組み立て、充実したボリュームを味わってみよう。
総ランナー数23枚! 強力な手応えのあるHGガンプラ
本製品のランナー数は、エフェクトや台座、PCパーツ込みで23枚。HGガンプラにしては破格の枚数で、「サイコガンダムMk-II」の外装を「クタン参型」に装着するための専用パーツや、「ラファエルガンダム」がベースとなった「ティフォエウスガンダム」を作り上げるランナーで構成されている。
華奢でしなやかなティフォエウスガンダムの組み立て
「ティフォエウスガンダム」は鍛え抜かれた戦士のような見た目。「ティフォエウス」はギリシャ神話に登場する巨大な怪物の名前であり、怪物が人型に化けているようなイメージを抱かせる。
ではまず「ティフォエウスガンダム」を頭部から順に組み立ててみよう。ほとんどの部分は装甲を半分に割った状態から組み立てるものだが、鍬形のパーツが専用造形であるだけで大きくシルエットと印象が変わるのは面白い。
胴体も「ラファエルガンダム」に専用の前面装甲や首装甲を組み付けることで再現する。肩関節はボールジョイントとすることで剛性と可動範囲を確保している印象だ。赤い装甲を組み付けると内部に造形されていたスラスター部が現れる。従来作品に登場したMSをリビルドして新規機体として登場させる点で、「ガンダムビルドシリーズ」の創造力に驚かされる。
手足は筋肉を思わせるしなやかな造形で、肩や腰に豪奢な金色の装甲パーツが付く。こうなると赤と金のカラーリングに丈夫そうな装甲で古代ギリシャのスパルタ兵のようにも見えてくる。
元の「ラファエルガンダム」がシンプルなキットということもあってか、「ティフォエウスガンダム」の組み立てはかなりシンプルだ。肘の可動域は狭めな一方で膝の可動域が広いが、大きく張り出した腰の装甲パーツで足を少し動かしにくいのは少々残念。だが股関節を大型のボールジョイントでしっかりと保持しており、以降のパートで重量級の「クタン双竜型」足パーツを取り付けてもある程度アクションが取れる点は大きな魅力といえる。
そして、「ティフォエウスガンダム」の武装パーツとして一部「ティフォエウスガンダム・キメラ」形態の武装を作る。「滑腔砲」は大きなパーツをスパッと2分割しており、「GNビームライフル」はグリーンのクリアパーツを挟み込むだけで簡単だ。
シールドは後ほど「ティフォエウスガンダム・キメラ」の足パーツの装甲にもなるので、忘れず2個組み立てておこう。シールド内側に「リフレクタービット」を取り付ける。
(C)創通・サンライズ