レビュー

「超合金 RZ-041 ライガーゼロ専用チェンジングアーマーセット」レビュー

まさに走る火薬庫「ライガーゼロ パンツァー」

 最後に紹介するのは砲撃戦特化の「ライガーゼロ パンツァー」だ。

 先に紹介した「イエーガーユニット」、「シュナイダーユニット」が「ライガーゼロ」が得意とする高速戦闘能力を伸ばすアーマーだったが、「パンツァーユニット」は近接戦闘スタイルから砲撃戦スタイルに変えてしまうアーマーとなっている。

 背中に備えたハイブリッドキャノン2門に加え、アーマー各所にはミサイルポッドやグレネードランチャーを備え、他のアーマーとは異なる圧倒的火力を誇っている。アニメでは超重量となり走ることもままならなかったが、相手チームの策略によって多数のゾイドに囲まれた際に全装備による一斉発射「バーニング・ビッグバン」は圧巻の一言。

 なお、「ゾイドバトルストーリー」では「ライガーゼロ」の機動力を損なわず、後方支援から強襲攻撃と様々な戦術展開が可能となっている。

【パンツァーユニット装着】
頭部の両頬にはミサイルポッドを備えたアーマーを装着
前脚にはミサイルポッドを備えたアーマーを装着
後ろ脚にもミサイルポッドを備えたアーマー
腹部にもミサイルポッド、グレネードランチャーを装着
尻尾にはバルカンポッド
臀部はミサイルポッドで火力が強化されている
背部はハイブリッドキャノン2門にミサイルポッドが備わっている

 装着完了した「ライガーゼロ パンツァー」はまさに重装甲の戦車のごときシルエットとなっている。本体を覆うアーマーも四角く武骨なデザインとなっており、重厚なミリタリーカラーで統一されている。

 そして、他のアーマーとは異なり、各部のハッチ開放ギミックはまるでビックリ箱を開けるような面白さを持ち、立体映えするものとなっている。ハッチを開くと中のミサイルがせり出し、発射体制になるなどの細かいメカ描写が非常に気持ちがいい。

 また、後ろ脚にはハイブリッドキャノンの反動に耐えるためのアンカー展開もできる。

前脚の肩、脛アーマーが展開
腹部アーマーも展開することでミサイルポッドが出現
後ろ脚のアーマー天面部は展開時に中のミサイルも連動して飛び出る
後ろ脚のアンカーが展開。姿勢制御演出も楽しめる
尻尾のバルカンポッドも開閉できる
臀部のミサイルポッドも開放時、ミサイルも飛び出す
ハイブリッドキャノン基部にあるミサイルポッド。こちらも開放時にミサイルが飛び出す仕様となっている。なお、弾頭部分と内部が同じ成型色なので玩具感が強い印象
ハイブリッドキャノン基部のアームはダイキャストが使用され、大きく動かすことができる
砲身の角度調整はもちろん後ろに向けることも可能

 アクションは重厚の一言に尽きる。全身に武器を内包、さらに分厚い装甲に覆われた姿のビジュアル力は、しなやかな「ライガーゼロ」の肢体からは想像つかない。「超合金」シリーズならではのダイキャストは目に見えずとも「パンツァーユニット」によってより濃密に感じられる。

 そして、全砲門を展開する「バーニング・ビッグバン」のビジュアル力は圧巻だ。

超火力のパンツァーへ換装「『ライガーゼロ パンツァー』CASコンプリーテッド」
大地を踏みしめ、ハイブリッドキャノンの発射姿勢に
全砲門を開放。「バーニング・ビックバン!」
重装甲を纏い、力強く駆け抜ける

 ここまで各アーマーの魅力を紹介してきた。

 しかし、立体物だからこそアーマー換装の遊びは大きな広がりがある。各アーマーを集めて、オリジナルのセッティングにできるのも「超合金 RZ-041 ライガーゼロ専用チェンジングアーマーセット」の魅力だ。

 どのユニットのパーツをどこにつけるかによって見た目もコンセプトもユーザーの手で作り上げることができる。特に各ユニットの背中につける装備はダイキャストによる安定感と広い可動によって、アーマーの干渉を避けることができる。

イエーガー、シュナイダー、パンツァーの各アーマーを装着した三位一体のオリジナルの姿
シュナイダーのラッシングレーザーブレードの近接戦闘
角度を変えれば表情も違って見え、ディスプレイが楽しい

 以上、「超合金 RZ-041 ライガーゼロ専用チェンジングアーマーセット」レビューをお送りしてきた。

 「超合金 RZ-041ライガーゼロ」、「超合金 RZ-041 ライガーゼロ(素体)」と合わせて遊ぶことが前提の本商品だが、各アーマーの姿が濃密なディテールと重厚感で立体化され、感無量の出来栄えだ。

 元のデザインを大切にしつつ、アニメで見た時のイメージを補完する形でシャープ化や大きさの変更が見られ、「立体物としての各ライガーゼロ」のカッコ良さが詰まっている。

 BANDAI SPIRITSとタカラトミーによるホビーファンにとっても夢のような商品化であり、各ブランドの特徴が見事にマッチした立体化であった。