レビュー
「CSMファイズギア&ファイズアクセルver.2」(2次発送分)&「CSMファイズギアボックス」フォトレビュー
2024年2月20日 00:00
- 【CSMファイズギア&ファイズアクセルver.2(2次発送分)】
- 開発・発売元:バンダイ
- 1月29日 出荷
- 価格:52,800円
- ジャンル:なりきり玩具
- 【CSMファイズギアボックス】
- 開発・発売元:バンダイ
- 1月22日 出荷
- 価格:26,400円
- ジャンル:なりきり玩具
バンダイの大人の為のなりきりアイテムブランド「COMPLETE SELECTION MODIFICATION」(以下「CSM」)より「仮面ライダー555(ファイズ)」の変身ベルト「ファイズギア」と追加デバイス「ファイズアクセル」がver.2になって再び登場。さらに、ver.2に対応した収納アタッシュケース「CSMファイズギアボックス」も登場。
2016年に「CSMファイズギア」が、そして別売りで「CSMファイズアクセル」が発売された。大人のためのなりきりアイテムの名の通り、ハイクオリティの造形再現に加え、劇中の変身遊びを突き詰めた音声、効果音などの収録がされている。
そして、2023年に「仮面ライダー555」放送20周年を記念して「CSMファイズギア」、「CSMファイズアクセル」がバージョンアップして発売となった。
今回は「CSMファイズギア&ファイズアクセルver.2」の2次発送分と「CSMファイズギアボックス」のフォトレビューをお送りする。
また、音声などは動画にて紹介しているので、こちらも参考にしてほしい。
‟怪人”側にもスポットを当てた人間ドラマとガジェット満載の戦闘スタイルの「仮面ライダー555」
商品を見ていく前に「仮面ライダー555」について紹介したい。
「仮面ライダー555」は2003年1月23日より放送された特撮テレビドラマ。本作は夢を持たない青年・乾巧が旅の途中、特殊な変身ツール「ファイズギア」を持つ少女・園田真理に遭遇。異形の怪人「オルフェノク」に襲われたことをきっかけに、仮面ライダーファイズとして戦い始める。
本作の特徴は「仮面ライダー」シリーズでお馴染みの敵である‟怪人”である「オルフェノク」のキャラクターにもドラマが用意され、一度命を落とし、「オルフェノク」として蘇った青年・木場勇治の人間として生きようとするも揺れ動く心境、乾巧とのすれ違いによる衝突など複雑な人間ドラマが魅力の一つとなっている。
さらに、敵組織といえる巨大企業「スマートブレイン」や幹部怪人にあたる「ラッキークローバー」の設定も「オルフェノク」という‟進化した人類”の繁栄やそれぞれの思惑で動くなど一枚岩ではないドラマにも引き込まれる。
そして、本作のヒーローである「仮面ライダーファイズ」の変身ベルト「ファイズギア」は主人公である乾巧の他にも、敵である「オルフェノク」がベルトを強奪し「仮面ライダー」に変身するなどベルトを巡る戦いが繰り広げられている。
「ファイズギア」の魅力は何といっても携帯電話を使った変身である。当時、子どもが憧れる大人のガジェットであった携帯電話で変身する演出は非常にカッコよく映った。また、「仮面ライダー」の必殺技であるキックやパンチも専用のガジェットを介して、機械的な音声とともに発動するのもよりカッコ良さを際立たせていた。
「ファイズアクセル」は強化アイテムとして登場し、「仮面ライダーファイズ アクセルフォーム」へ更なる変身を見せる。10秒間だけの超加速強化で必殺技を複数回叩きつけるケレン味のあるアクションシーンが印象的だった。
20周年を迎え新たな映像作品「Vシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』」も公開され、令和になった今でも根強い人気を誇る作品となっている。
20周年を迎えてファイズへの変身をコンプリート
「CSMファイズギア&ファイズアクセルver.2」を見ていこう。パッケージは高級感ある質感に表面は「仮面ライダーファイズ」が映され、脇には「スマートブレイン」のロゴがあしらわれている。裏面には「仮面ライダーファイズ アクセルフォーム」が描かれている。
中には変身ベルトである「ファイズドライバー」と変身アイテムである「ファイズフォン」をはじめとしたガジェットをはじめ、ベルトやプロジェクターなどが入っている。
「ファイズポインター」や足に装着するためのレッグホルダー、「ファイズショット」があり、本商品では「ファイズアクセル」もセットとなっている。発光ギミックや音声ギミックを内蔵しているため、単4乾電池×11、単3乾電池×3が必要となる。
取扱説明書も劇中の「ユーザーズガイド」を彷彿とさせる表紙となっており、世界観への没入感をより深めてくれる。
変身ベルト「ファイズドライバー」はベルトパーツを組み合わせることで完成する。ベルトパーツは左右にアタッチメントパーツを巻き付ける方法で装着。内側のナイロンとマジックテープで巻くため、取り付けしやすい。
そして、「ファイズドライバー」の内側にあるくぼみに合わせて、ベルトを装着。カチッと嚙合わせることで固定できる。
ベルトの表面は劇中イメージの蛇腹構造で、こちらも内側にナイロンが使用されている。表面のパーツは最初は堅めで、何度か曲げて形をなじませる必要がある。このナイロンの長さを調整して腰に巻き付けることができる。
「ファイズドライバー」に「ファイズフォン」を入れることで劇中の「仮面ライダーファイズ」への変身ベルトが完成。
ビジュアルはテレビのプロップモデルを彷彿とさせるものとなっており、シルバーの質感の高さに加え、見た目の重厚感が抜群となっている。「仮面ライダーファイズ」の機械的なデザインにマッチした武骨な雰囲気が「なりきり玩具」で再現されているのには、技術進歩の凄さと共に20周年の年月が感じられる。
変身の「555」のコードを入力してから「ENTER」キーを入れてからの変身までのシークエンスも音声も合わせて没入感の高さに思わず震えた。LEDの発光も合わせて「CSM」の再現度の高さやヒーローへのなりきり感は最高潮。
ここからは各ガジェットについて触れていきたい。
最初は中核となる「ファイズフォン」。折り畳みの携帯電話型のアイテムで厚めの造形となっている。天面部分にはミッションメモリーがセットされ、音声を出すスピーカーがある。電池は裏面の蓋を開けて単4電池を入れる。
待ち受け画面も変身からフォンブラスター時のコードが表示されている。ギミックではこの待ち受け画面もLED発光ギミックを持ち、滑らかな発光を見せている。
各ボタンも個別で押し込みができ、プッシュ音もそれぞれ異なる。「*」ボタンはBGM再生ができ、主題歌の「Justiφ's」をはじめ、挿入歌「Dead or alive」、「EGO~eyes glazing over」や劇中の印象的なBGMが収録されている。その他も乾巧をはじめとしたキャラクターのボイスが収録され、コード入力で劇中台詞の再生が可能。さらに、台詞モードによって変身や必殺技をしながら、劇中の台詞が再生されて劇中名シーン再現遊びもできる。
なお、1次発送分でも話題となったBGMを再生しながらの変身から必殺技への赤外線連動に関しては2次発送でもできず、一度BGMを切ってから改めて再生する仕様となっている。
そして、開いた状態から横へ展開することで光線銃「フォンブラスター」にすることができる。待ち受け画面にあるコードを入力することで「シングルモード」、「バーストモード」の2種類の射撃が再現できる。
側面にあるボタン押すことで発射音がなり、一定数撃つと弾切れとなり、その際のトリガー音も変化。音声もクリアで遊んでいて、作品への思い入れも含めてなりきりに引き込まれるものとなっている。
また、劇中では出なかった「ファイズポインター」の装着をアタッチメントパーツで表現できる。
(C)石森プロ・東映