レビュー
「ROBOT魂 <SIDE MS> アンカーガンダム」レビュー
2024年2月28日 00:00
遊びごたえ抜群のギミックの数々を網羅
「ROBOT魂 <SIDE MS> アンカーガンダム」は劇中同様のデザインが再現されており、赤い装甲や左右非対称の造形も再現されている。
特徴的な頭部の錨(アンカー)型のヒートカッター、左腕の「回転シールド」は劇中同様に肩から手首までを覆う巨大な造形が再現されている。
上半身は丸みのあるラインとなっており、肩アーマーと合わせてマッシブな雰囲気を出しつつ長谷川裕一氏の絵のタッチが感じられるものとなっている。
各ギミックも作り込まれており、触るほどに「機動戦士クロスボーン・ガンダム」シリーズの機体らしい驚きと面白さが詰まっている。
背部スラスターはフレキシブルに可動し、X字の展開やまとめた形状などもできる。
主力兵装の「アックス・ガン」はビーム・サーベルエフェクトをつけることが可能。劇中では使用時間が限られる中で敵を一刀両断するのが印象的な武装となっている。
また、右腕部にはアンカーケーブルが仕込まれており、こちらはパーツ差し替えにより射出状態を再現できる。
右胸部には劇中で一度だけ使用された2発の「ヒート・セラミック弾」を撃ちだす銃身展開も再現できる。
次に左腕部の「回転シールド」。通常では左腕に纏う巨大なシールドとなっているが、前面に展開し、巨大なナックルガードとしても機能する。「ROBOT魂」でもこのギミックが再現され、展開してナックルガード状態にすることができる。
また、「回転シールド」の基部にも可動軸が備わっており、回転させることができる。劇中でも「回転シールド」を回転させて防御したり、ナックルガード状態でも回転させながら殴るなど豪快なアクションがあり、劇中設定がしっかりと再現されている。
頭部も交換用フェイスに差し替えることで放熱時の顔にすることができる。また、額のヒートカッターは錨タイプ、V字タイプ、回転状態を再現したものの3種類がある。
V字タイプではガンダム顔にふさわしい印象になり、ケレン味ある「アンカーガンダム」ならではの個性となっている。また、武器として使用した際の回転状態はエフェクトによって表現されている。
脚部の「パイルバンカー」は細かいシークエンスが再現されている。脛部分のパーツを取り外し、足首のアーマーに差し替え、膝のパーツをスライドさせることができる。足裏にはパイルパーツを差し込むことができ、膝パーツにも排莢エフェクトを付けることで劇中のアクションを再現することができる。
炸薬方式で「パイルバンカー」を撃ちだす力強いアクションを自分の手で再現できるのは感動的だ。
巨大ビーム・サーベル「イカリマル」は巨大な錨型の造形が再現され、差し替えパーツによって柄を折り畳んだ状態にすることもできる。劇中では元々モビルアーマー「ムラサメ」(サイコガンダム)用の武器として作られているため、そのサイズは「アンカーガンダム」にも負けない大きさとなっており、ビームエフェクトを付けることでさらにその迫力が増す。
劇中では「ムラサメ」が「イカリマル」をビーム・サーベルとして使用したイメージが描写され、「ROBOT魂」ではそのイメージから再現したエフェクトパーツも付属し、その状態では「アンカーガンダム」を超える大きさとなっている。「ROBOT魂」シリーズでも類を見ないサイズ感であり、「アンカーガンダム」のアクションの幅をさらに広げてくれる。
(C)創通・サンライズ