レビュー

「オプションパーツセット ガンプラ 02 (ランチャーストライカー&ソードストライカー)」レビュー

『ガンダムSEED』HDリマスターのパーフェクトストライクがENTRY GRADEで再現可能に!

【オプションパーツセット ガンプラ 02 (ランチャーストライカー&ソードストライカー)】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2024年6月29日

価格:1,210円

ジャンル:プラモデル

 BANDAI SPIRITSから販売されている「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」と組み合わせることで、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』に登場したランチャーストライクガンダム、ソードストライクガンダムを再現可能となるパーツセット「オプションパーツセット ガンプラ 02 (ランチャーストライカー&ソードストライカー)」が6月29日より販売される。価格は1,210円。

「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」に本キットのランチャーストライカーを装備したランチャーストライクガンダム
ソードストライカーを装備したソードストライクガンダム

 「ENTRY GRADE(略称EG)」シリーズはBANDAI SPIRITSが展開中の初心者にもやさしいプラモデルキットのシリーズ。本シリーズは、ニッパーを使わずとも手で簡単に外せるタッチゲート仕様や、塗装やシール貼りをせずに、組み立てるだけで色分けもしっかりと再現できること、さらには組み立てやすさを重点におかれた最小限のパーツ構成と低価格帯で提供されていることから、プラモデルの入門キットとしても人気のシリーズだ。

 今回販売される「オプションパーツセット ガンプラ 02 (ランチャーストライカー&ソードストライカー)」は、5月25日に発売された「オプションパーツセット ガンプラ 01(エールストライカー)」に続くパーツセット。

 最小限の武装やパーツで構成された「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」も、このパーツセットを組み合わせることで、『機動戦士ガンダムSEED』の作中に登場した「ランチャーストライクガンダム」や「ソードストライクガンダム」の状態を再現することができるようになる。

 本稿では実際にこのパーツセットを組み立てながらその詳細と、ストライクガンダムに装着した様子をお届けしていく。

素組みでもしっかりと再現される高クオリティの武装

 まずは本パーツセットについて紹介していく。今回のパーツセットに含まれるランチャーストライカーとソードストライカーは、『機動戦士ガンダムSEED』の主役機「ストライクガンダム」の兵器換装システム「ストライカーパック」の1つだ。ランチャーストライカーはその名の通り遠距離砲撃戦を重視したストライカーパックで、大型ビーム砲「320mm超高インパルス砲 アグニ」を用いた装備となっている。逆にソードストライカーは近接格闘戦闘を重視したストライカーパックで、ビーム刃と実体刃を合わせ持つ「15.78m対艦刀 シュベルトゲベール」や、ロケット推進式のアンカー「パンツァーアイゼン」、ビームブーメラン「マイダスメッサー」を主武装とした装備だ。

 パーツセットにはメインとなるランチャーストライカーとソードストライカーのほかにパンツァーアイゼンの射出状態を再現できるリード線、ビーム表現ができるエフェクトパーツ、そしてキットに応じて選べるジョイントパーツが含まれている。

「オプションパーツセット ガンプラ 02 (ランチャーストライカー&ソードストライカー)」 1,210円
OAがランチャーストライカーのパーツ
OBがソードストライカーのパーツとジョイントパーツ
OCがビームを表現したクリアピンクのエフェクトパーツ
パンツァーアイゼンの射出状態を再現するためのリード線

 ランナー数は合計3枚。ランチャーストライカー、ソードストライカー共にしっかり色分けされている。

 エールストライカーの時と同じく、パーツ数は多くないので簡単に組むことができる。少ないパーツ数なのにしっかり色分けもされ、さらに見た目や可動もしっかりしているのには本当に驚かされる。1点だけエールストライカーの時とは違い、今回のパーツセットでは切り取る作業が発生するパーツがいくつかある。そのため、ニッパーなどのツールを用意する必要がある点には注意してほしい。

ランチャーストライカー

 ランチャーストライカーは3つのパーツで構成されている。「120mm対艦バルカン砲」と「350mmガンランチャー」を搭載した、右肩部に装備される複合武装。主武装である大型ビーム砲「320mm超高インパルス砲 アグニ」。そして、「アグニ」を接続するためのバックパックだ。

【ランチャーストライカー】
【右肩部に装備される複合武装】
左が展開式装甲、中央が「120mm対艦バルカン砲」と「350mmガンランチャー」
組み上げた2つのパーツをストライクガンダムの肩に挟み込むようにして取り付ける
【320mm超高インパルス砲 アグニ】
少ないパーツ構成にも関わらず、赤や黄色の細かい部分が別パーツで色分けされているので、そのまま組むだけでも見た目がしっかり再現される
【バックパック】
バックパックと接続部分はシンプルなつくりながらも、接合部にボールジョイントなどが使用されており、かなり柔軟に可動するようになっている
「アグニ」自体が大きいため装着するとそんなに動かせないが、接続部自体はかなり動かすことができる

ソードストライカー

 ソードストライカーは4つのパーツで構成されている。ビームブーメラン「マイダスメッサー」をマウントした肩アーマー。左腕に装着されるロケット推進式のアンカー「パンツァーアイゼン」。主武装の「15.78m対艦刀 シュベルトゲベール」。そして、「シュベルトゲベール」を懸架できるバックパックだ。

【ソードストライカー】
【肩アーマー】
肩アーマーは5つのパーツで構成されている
「マイダスメッサー」は差し込んで取り付けるので、簡単に脱着が可能
付属のエフェクトパーツを取り付けることで、ビーム展開状態にもできる
ランチャーストライカー同様にこのパーツもストライクガンダムの肩にはめ込むようにして取り付ける
【パンツァーアイゼン】
「パンツァーアイゼン」はシールドにもなる本体キャニスターとアンカー先端のクロー部分で構成されている
先端のクロー部分は可動するので、閉じたり開いたりすることができる
付属のリード線をキャニスターとアンカーの接続部分に差し込むことで、射出時の状態を再現できる
【15.78m対艦刀 シュベルトゲベール】
「シュベルトゲベール」は色分けされたパーツが大きく使われているので、シンプルな作りにも関わらずかなり満足度が高いパーツとなっている
ビーム部分はクリアパーツで再現されており、いい感じだ
【バックパック】
バックパックはシンプルなつくりになっており、右側に「シュベルトゲベール」を取り付けられるようになっている

 パーツの紹介も一通り終わったので、次はこれらを用いてストライクガンダムをランチャーストライクガンダムとソードストライクガンダムにしてみよう。

ランチャーストライクガンダム

 今回使用するキットは「オプションパーツセット ガンプラ 01(エールストライカー)」の紹介にも使用した「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)」。通常の「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」に付属のビームライフルとシールドの代わりにアーマーシュナイダーを付属したバージョンだ。

【ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)】

 さっそくランチャーストライカーを装着してみよう。エールストライカーの時同様に、バックパックの装着には付属のジョイントパーツを使用する。あとは肩のパーツをはめて、「アグニ」を持たせたら完成だ。

ジョイントパーツをバックパックにはめ込んで、ストライクガンダムの背部にドッキングさせる
肩パーツをストライクガンダムの肩に装着する
最後にアグニをバックパックに接続させたら完成だ
アグニの接続部が結構可動するので、アグニ自体は思ったよりも広く可動する
「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」は可動域も十分広く、ランチャーストライクガンダムのアグニを脇に抱え両手で構えるポージングも難なくこなせる
両キットの色分け再現が完璧なのでどの角度から見ても様になっている

ソードストライクガンダム

 ソードストライカーもランチャーストライカー同様に、付属のジョイントパーツをバックパックに使用して装着する。こちらでは肩のパーツに加え、左腕にパンツァーアイゼンを装着する。そして、最後に「シュベルトゲベール」を装備させたら完成だ。

ジョイントパーツをバックパックにはめ込んで、ストライクガンダムの背部にドッキングさせる
肩パーツをストライクガンダムの肩に装着したあと、パーツをはめ込んでいく
左腕の穴にパンツァーアイゼンを装着する
最後にシュベルトゲベールを装備させたら完成だ
ソードストライカーを装備した際も巨大な対艦刀の両手持ちがバッチリときまる
脱着可能なマイダスメッサーや、射出再現が可能なパンツァーアイゼンのおかげでソードストライクガンダムではいろんなシチュエーションが再現できる

「オプションパーツセット ガンプラ 01(エールストライカー)」と組み合わせてパーフェクトストライクガンダムを再現

 「オプションパーツセット ガンプラ 02 (ランチャーストライカー&ソードストライカー)」が登場したことで、5月25日に発売された「オプションパーツセット ガンプラ 01(エールストライカー)」と組み合わせることで、パーフェクトストライクガンダムの再現が可能となった。

 パーフェクトストライクガンダムはエール、ソード、ランチャーのストライカーパックの装備を同時に備えた「マルチプルアサルトストライカーパック」を装備したストライクガンダムの形態。『機動戦士ガンダムSEED』HDリマスターでは主人公のキラ・ヤマトではなく、ムウ・ラ・フラガがストライクガンダムを駆って戦った際に使用している。

 パーフェクトストライクガンダムの再現には「オプションパーツセット ガンプラ 01(エールストライカー)」付属のエールストライカーとバッテリーパック、そして専用の接続パーツを使用する。

左が「オプションパーツセット ガンプラ 01(エールストライカー)」のエールストライカーと付属の追加パーツ、右がオプションパーツセット ガンプラ 02 (ランチャーストライカー&ソードストライカー)に付属している追加パーツ

 セットアップは簡単だ。ランチャーストライカーとソードストライカーの肩パーツを左右の肩に装着し、専用接続パーツの左右にアグニとシュベルトゲベールを装着後、エールストライカーをストライクガンダムの背部にドッキングさせる。

ランチャーストライカーとソードストライカーの肩パーツを左右の肩に装着
ジョイントパーツにアグニとシュベルトゲベールのパーツを装着
エールストライカーにジョイントパーツを装着
組み上がったストライカーパックをストライクガンダムの背部にドッキング
全てのストライカー武装を装備したパーフェクトストライクガンダムの完成だ
大型武装を両手に持つのでボリューム感が凄まじい
「オプションパーツセット ガンプラ 01(エールストライカー)」に付属のバズーカを装備
マルチプルアサルトストライカーパック装備でも膝立ちでアグニを構えるポージングも可能

 「オプションパーツセット ガンプラ 01(エールストライカー)」に続き、「オプションパーツセット ガンプラ 02 (ランチャーストライカー&ソードストライカー)」を紹介したが、どちらも組み立てて楽しめるパーツセットだ。特に今回のパーツセットでは肩や腕部分にも装備が装着されることから、より一層ストライクガンダムの見た目に変化が加わるのを感じられた。

 どの武装も高いクオリティで再現されているので、このためだけに3体の「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」を集めたい気持ちが湧いてしまう。また、これらのパーツは付属のジョイントパーツを使用することで「ENTRY GRADE1/144 RX-78-2 ガンダム」などにも装着することができるので、RX-78-2 ガンダムパーフェクトストライカーバージョンみたいなオリジナルガンプラを創るのにも捗りそうだ。

 どちらのパーツセットもガンプラの楽しさを広げてくれる素晴らしい出来なので、是非とも手にとってみてほしい。